ダイヤモンドオンラインの記事を見て正直驚いた。
業界騒然!ホンダ「インサイト」をコケにするトヨタ「プリウス」の容赦ない“比較戦略”
http://diamond.jp/series/inside/09_06_05_001/
まぁ、それはないでしょう・・という記述もあるが、トヨタに関する内容は間違いの無い事実だ。
しかし、トヨタがそこまで度量・肝っ玉の小さい会社だとは思っても見なかった。
よく解釈すれば、ハイブリットに「ご自信」と「プライド」をお持ちの結果とも取れるが、もともと成り立ちも目指す方向も違うクルマに、何もそこまでと思うくらい目くじらを立てる様子に少々戸惑いに似た感覚を覚えるのは僕だけだろうか?
以前にもブログしたが、インサイトとプリウスとは似て非なるクルマ。
運動 HONDAが造るとハイブリットもスポーツする。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/13171546/
ある意味そこまでトヨタを本気にさせた、ホンダに「天晴れ!」と言いたい。
だって、高く大きく凝った造りに邁進していたプリウスに、危機感を覚えさせ、本来ならあり得ない販売価格で売り出される結果になった功績はホント大きいと思うのだ。
もしインサイトが出ていなかったら、とても二百万円前半では、装備などの内容は兎も角として、新しいプリウスは買えなかったハズだ。逆説的に言えば「儲け」が少ないだとか、「本当は赤字」なんていうトヨタのお涙頂戴のセリフは無視して、
何だかんだと言っても、努力すれば本当は「205万円」でプリウスを売れたんだ。
という、替えようも無い事実を、白日の下に曝した事を僕は大いに注目している。
だったら「最初からそうすればいいのに」と思ったのは僕だけだろうか?
しかしトヨタが「インサイト」に、そこまで敵対心なんて持つ気持ちが図りかねる。
あまり上手な例えではないが、「プリウス」は銀座の老舗鮨屋、一方の「インサイト」は、郊外の国道沿いにある回転寿司屋ではないかと思っている。
シャリにも拘って、さらにそこに混ぜ込む「酢」だって天然モノの高価な一品。海苔は江戸前でムラサキも、どこぞの人手によって造られたもの。。。
一方は、シャリはまあまあ、酢だって、海苔だって市販品に毛が生えたくらい。
しかし、そこに
「大間の鮪」がのっかれば、どちらも「トロ」には間違いないハズ。
ただ、ネタを取り巻く数々の要素の差で、どう考えたって「回転寿司」の方が安いのは当然の事。
食べる方だって、そのくらいは重々理解して堪能しているのだが、その姿を見て、回らない鮨屋の親父が、シャリがどうの、海苔がどうのなんて言うだろうか?
まったく、今回のトヨタの振る舞いは「大人気無い」と僕は思うのだ。
ハイブリットにプライドを持っているのなら、逆に堂々と立ち振る舞った方が、老舗として元祖として、さらに尊敬の念で見られただろうにと感じて仕方ないのだ。
回転寿司にライヴァル心むき出しの老舗鮨屋に皆さんは行きたいと思うだろうか?
今回のトヨタのなりふり構わない様子を見て、僕はそう思ってしまったのだった。
Posted at 2009/05/29 01:10:08 | |
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