二月の某日。
相模原市内で懐かしいクルマに遭遇した。
二代目のコスモ、俗にいう「紅いコスモ」とか「プログレスコスモ」の後期型だ。
しかも、インラインフォ の マツダ安定燃焼方式 を採用した 2L レシプロ を摘んだ「SG-X」 と言うのが泣けるではないか!!
正直、この頃のマツダのレシプロエンヂンは、希薄燃焼を採用していて、吸気ポートにちょっと工夫をして、強力なスワールを発生させて、薄い混合気をグワッと一気に燃焼させるのだが、燃焼音が高く、「マツダノイズ」なんていわれて、さらにパワーもソコソコ以下だったのでコスモには似合うかと言えば疑問だったのだが、
後期型はフロントが 角目 になり、リヤもよくある 横桟型 になった。
無いものは仕方ない、RE はまだまだガソリンを大食いで、レシプロの方が売れていた。
クラスとしては、スカイラインなどと同じ排気量なんだが、マツダはさらに高級車路線を選び、スカイラインやマークⅡ などより、高く価格を設定して売っていた。
完全なパーソナルユースを想定して、優雅さや高級感をCMでも訴求していた。
しばたはつみ さんの艶やかなボイスがコスモのイメージに合っていた。
完全な 5ナンバーサイズ なんだが、それを感じさせない存在感、サイズ感があり、マツダのデザイン力の実力を遺憾なく発揮している。
今回、遭遇したコスモのポイントは、レシプロの SG-X と言うだけではなく、「カームベージュ」というボディカラーもポイントが高い。
「紅いコスモ」という事で、ボディカラーはレッドも多かったが、実はホワイトが多かった。
コスモのイメージからすると、レッドもホワイトもありだが、僕的にはこの「カームベージュ」もアリと当時は思っていた。
「SG-X」はレシプロの最上級グレードで、サイドガードモールが幅広になっていた。
この型のコスモは、よく「CD22」とか「CD23」と呼ばれるが、レシプロの型式は「CD3」と呼ばれる。
RE ばかりクローズアップされる、二代目コスモなんだが、地味なんだが、レシプロのコスモにもぜひスポットを当てて欲しいと思う次第なのだ。
あっ、そうそう、コスモAP の AP とは、「Anti Pollution」 のことで、非公害の意味。
さんざん悪口を言ったが、レシプロの2L の MA型 は記憶が正しければ、国産車で「三元触媒」を用いた初めてのエンヂンで、クリーンなイメージの高かった RE と対して、レシプロも進化、プログレスしたエンヂンであった。
Posted at 2023/02/20 21:09:30 | |
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