街やハイウェイを、新しくなったプレサージュで実際に走ると、実に色々な発見がある。
質感が上がった、見やすくなった・・・と、会社の駐車場では、その進化を褒めたメータだが、これまた実際に走ると違った思いが僕の中でフツフツと沸いて来た。
それは一言で言うと、今度のプレサージュのメーターは
「昼行灯(あんどん)・メーター」だという事だ。
一応
「常時点灯」なので、周りが真っ暗になると、それは綺麗に発色するのだが、これが橋脚の下だとか、街路樹の木漏れ日の薄暗い中では、それまで
「ホワイト」だった文字が、ぼんやりと
アンバー に、それこそぼんやりと光るので、それが非常に安っぽいのだ!!
さらに「針」の発光は、いまどき旧態依然、古色同然の、「針」の根元に、赤い光を発光させて「導光」させる、間接照明なのだ・・・
これをやっちゃうと、「針」全体が上手く光らず、所々に影ができたりして、実にみすぼらしくなるのだ。
どうせならG10のシルフィの様に、もっとバックライトを明るくして、常に「アンバー」に光らせた方が、よっぽど今風だし、視認性もよくなった筈だ。
一応、
「常時点灯です!」と自己主張しているのが、「燃料計」と「水温計」の部分にある、緑色の「ランプ点灯インジゲーター」の存在だ。
とにかく「ポジション」以上のスイッチが入ると、このインジゲータが点灯するのだが、果たして、どのくらいの人が、このインジゲーターの意味を理解しているのか?
「取り説を読まないのが悪い」と一蹴してしまうのは簡単だが、もっと周知徹底する努力が必要なんじゃあないでしょうかねぇ。。
しかし見れば見るほど「華」の無い、「無機質」なメーターである。
特に視認性が良いかと言われれば、そうは思わないし、「針」のデザインもブッ太くて、文字も単調なフォントで、とにかくメーターの外枠に比べて、表示が小さくて、無駄な空間が大きすぎる。
それは、これをデザインした連中も分かっていたと見えて、マイナー前のメーターでは廃止していた
「水温計」が、神々しく復活しているが、それでも「寂しい」感じがするのは私だけなのだろうか??
さらに付け加えるなら、その「水温計」と「燃料計」の針も異常に長さが短く、寸詰まりで、まるで子供の玩具の「乗用手押しクルマ」のメーターみたく、見ていて嫌悪感を感じる。
ちなみに、同じトレンドデザインされているZ33のメーターを改めて見てみよう・・・
ディテールはほぼ同じ、クルマの性格が異なるので、「タコ」と「速度計」がひっくり返っているが、どうにもこうにも、プレサージュの安っぽさ加減が目に付いてしょうがない。
どうせなら、Z33のパネルをそのままにして、フォントをもっとエレガントなモンにした方が、プレサージュたる値段を払って観賞に耐えうるモンになっただろうにぃ・・・と感じてしょうがない。。。
文字と指針が大きくできないなら、まっ平らで色気も素っ気もないパネルではなく、ティーダみたいに、凹凸を付けて変化を持たせても良かったのではないだろうか??
たかがメータごときでゴチャゴチャ言うな・・・との声も聞こえてきそうだが、安くは無いクルマ、さらに常にドライヴァーの視線に入るモンだから、そこはしっかりとデザインして欲しいモンだ。
以前にも書いたが、表示の「数字」が違うだけでも、エラク印象が変わるモンなので、そこは譲れない印象だ。
表示 最高速が違うだけでもイメージは変わるモンだ。。
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=1750666
せっかく、お金を掛けて、ここまで意匠を変えたのなら、もう少しメーターそのものにも気を使って欲しかった・・・そう思えてならないのだ。。。
特に薄明かりの下の、文字が「白」とも「アンバー」ともどっちつかずの、もやもやカラーになった場面で、俺って、こんなに安っちいクルマに乗ってるんだっけ??と悲壮な気持ちになるのだけは勘弁・・と思うからだ。。
まさに、その中途半端な様子を見ると、真昼の「行灯」を思い出してしょうがないからだ・・・・・・
Posted at 2006/09/28 10:55:11 | |
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