16歳の七夕生まれの君へ
お誕生日おめでとう。君が生まれてもう16回目の誕生日を迎えることになりました。
お父さんは毎日帰宅が日付が変わって帰ることがほとんどで、なかなか君が起きている時間に帰ることができなくって、体調もあまり思わしくなく、いつも、七夕の日の君へのブログもなかなか書くことができず、今年はひと月近く遅れて、このブログを書いています。
16歳の君は、今年から高校ですが、自分でお手洗いへ行けない、自立できないという事で普通の高校へ入学できなかったのは本当に残念でした。
それでも、支援学校へ毎日通う、一回りも二回りも大きくなった君の後ろ姿に、頼もしくもあり、最近は、あぁでもない、こうでもないと、ちょっとした事でもお父さんとけんかになってしまう事に、ちょっぴり腹も立ちますが、あぁちゃんと自分の考えと自分の意志を持ってお父さんにも向き合っているんだなぁって、反抗期という言葉だけでなく、自立してきているんだなぁと思うと、子供の成長を喜ぶ自分と、なんだか、言うことを聞かなくなってしまった(笑)君の姿に、ちょっぴりさみしさを感じるお父さんがいます。
君の体調も、ここ数年は、薬で病気の進行を抑えられなくなって、それでも飲まないより飲んだ方が良いというお医者さんの言葉で、たくさんの薬を飲み続けていますが、今年からは心臓への病気の進行の心配が出て来たので、心臓への負担を減らす薬がまた増えてしまいました。
身体も、ほととんど力が入りにくくなって、ちょっと前にできたことが、いつのまにかできなくなったりして、「お父さん、とうとう、こんなこともできなくなっちゃったよ」という寂しそうな君の言葉に、お父さんもお母さんも本当に申し訳ないような、どうしてもしてあげられない辛さに正直、言葉を失ってしまう事があります。
でも、こんな弱気になってしまうお父さんとお母さんの気持ちですが、そんな現実を突きつけられても、少しの時間で、「でも、まだまだ、動けることがたくさんあるから」と言って、何か新しいチャレンジを始める君の姿に、我が子とはいえ、どこから、そんな勇気や前向きな気持ちが湧くんだろうって逆に励まされたりしています。
去年くらいから、クルマ椅子でもできる 「ボッチャ」 を始めて、デイサービスの友達とメンバーを組んで、県の大会にいきなり出て、3位に入ったのには驚きました。
でも、それからの大会ではなかなか成績を残せず悔しい思いをしているのですが、それでも学校やデイで、「ボッチャ」のメンバーを募って楽しんでいる姿は、とても頼もしく思います。
来年は、パラリンピックの「ボッチャ」を間近に見てみたいですね。
そうそう、後はプラモデルを作るのにも一生懸命ですね。でも、塗装や細かい部分の組立になると、お父さんに振られて、何十年ぶりかにタミヤカラーやら極細の筆を使う事になるとは。
プラモデルや、プラカラーを買いに行ったり、電車を見に行ったり、いろいろな博物館を見るために、自分から計画を立てて、デイサービスを利用してクルマ椅子で電車やバスに乗って遠出する様になった事も高校生の君の成長なのでしょうね。
正直、できないことが増える速度が上がって本当は辛いことが多いと思うのですが、持ち前の明るさと、前向きな姿、その性格を授けてくれた神様にお父さんもお母さんも本当に感謝という言葉しか思いつきません。
これから、どんな事があるかもしれませんが、お父さんとお母さんに元にやって来てくれた君を、これからも精一杯見守って、君の背中を押しながら、また押されながら、また、新しい一年を過ごせたらいいなぁって思います。
また17歳の素敵な君のことを、ここで書けることを楽しみにお父さんも頑張りますね。
2019年 七夕生まれの君へ
お父さんより
Posted at 2019/08/03 11:18:06 | |
トラックバック(0) |
七夕生まれの君へ | 暮らし/家族