さてさて、もう話題の中心では無くなった感がするが、あの懐かしいブランドが帰ってきた。そう「シーマ」だ。
初代シーマは、バブル期と言う事もあって、
スケッチを通り越して、いきなりクレイから造形された。それが逆に個性的なエクステリアを生んだ。
それまでオーヴァー2Lは数が出ない、売れないのジンクスを破って、怒涛の勢いで売れていった。まぁ、それまでの高級車ときたら、「威厳」とか「見栄え」ばかりを追求した物ばかりで、なかなかオーナーカーとしての高級セダンというのは皆無に等しかった。
(確かに、ローレルなどに2.6Lや2.8Lはあったが、所詮5ナンバーボディにオーヴァー2Lエンヂンを積んだものだった。。。閑話休題)
それが、ベースのY31、確かにコイツも、それまでのセドグロとは違ったパーソナルでスポーティなルックスで話題を振りまいたが、
ベースとなったY31もスポーティな出で立ちになったが、シーマはベース車とは明らかに見た目から違っていた。
それをベースにしたとは思えない、滑らかで艶やかなボディスタイルで登場したものだから、世間では、セドグロとは、まったく違った、新しい時代の、新しい車種として「シーマ」を受け入れたのであった。
ただし、日産はあくまで「シーマ」はセドグロの上級車種として位置づけ、「セドリック・シーマ」、「グロリア・シーマ」として売ったのだが、それは、正直ブランニューでは売れないのでは?という危惧と、中小企業の経営者が「シーマ」を購入する際に、新しい高価な高級車を買ったとなると、金融筋に良く思われないという事も鑑みて、あくまで「シーマ」はセドグロの一部であるかの如くにして売っていた・・という裏の事情もあったのだ。
それから月日は流れて、バブルが弾けて、長い長い景気の低迷、そして何より日産の停滞が続き、「シーマ」の脈略は途絶えてしまったのだったが・・・
それが、この五月に、再び蘇ったのだが、正直、どう見ても「フーガ」のデカイ版で、いくらパネルの継ぎ目を詰めようが、塗装を水研ぎして塗装を艶やかにしようが、ちょっと前の「プレジデント」の如く、一般の人には「フーガ」として見られていない様に思うのだが・・・
そこで、他所であまりやっていない、「フーガ」と「シーマ」の比較をやってみたいと思う。
フロントの造形はグリルからバンパーまでシーマ専用となっている。インフィニティとも違っている。
まずフロントの造詣だが、これはオリヂナルの「フーガ」でも、「インフィニティのM」とも違った、造詣が与えられている。
日本的な「威厳」とか、分かりやすい言葉で言えば「押し出しに強さ」と言った感じだろうか。
フロントグリルには、太いメッキの取り巻きがあり、若干だが前へと押し出されている感じだ。さらに、そのフロントグリルを際立たせる為に、バンパーの形状も変えられており、よりフロントグリルが目立つような造詣となっている。
一方のリヤなんだが、
リアは大きな変更が見られない。ナンバー周りの縁取りしか目立たない。
こちらは、フロントと異なり、単純にナンバーの周りの縁取りくらいしか変化は見られない。
僕らの世代としては、昔のセドグロの様に、テールランプのターンとストップの配列を変えたり、ちょっとした変化付けをして、その違いを際立たせてくれたら・・・と感じたのだがどうだろうか。
サイドを比べると、
150 mm のストレッチが、全てリヤに回った事が分かる。リヤドアの長さの差に注目
150 mm のストレッチが、BピラーからCピラーの間に費やされていることが、リヤドアの上枠と、ドア下部の長さを見ると一目で分かるだろう。
みんカラの友達が言っていたが、実は、このデザインのオリヂナルはシーマで、フーガはそれを縮めたモノ・・・というコメントも、長い方の(シーマ)まとまり具合を見ると「強ち」と感じてしまうのだ。
さてさて、次は室内などの違いを探してみようと思う。
Posted at 2012/05/28 05:12:01 | |
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