古今東西のクルマの画像や資料を、暇を見つけて集めているのだが、それはもちろん僕個人の趣味嗜好である事は疑うべくも無い事実なのだが、それ以上に、集めた資料や画像を色々な場面で、色々な方々と共有して、クルマ史やクルマ論の基点、機転になれば良いと思っているからだ。
まぁ個人の主観、主義主張があるので、他人の行為をどうのこうのは言いたくは無いが、良く、ブログなどに自分のコレクションを披露して、どうだ凄いだろう・・・的に風呂敷を広げただけのパターンをよく見るが、できうるなら、そこから時代背景や、その車種、イヴェントがどんなものだったか、それでどうなったかを付記すれば、一級の資料なのに。。。と思うモノが良くある。
もちろん、その広げた風呂敷を見て、あぁこんな資料もあるんだ、こんなクルマやそれに付随するモノがるんだという発見のキッカケになるという側面も見逃せないのだが、しかし、自慢話に終始するブログなどは、残念な事に、途中で息切れがして長続きしないという風評も聞かれる。ましてや、他人様の行動や言動についてヤイノヤイノというのを見るのは非常に辛いモノだ。
グリルを逆さに装着しようが、室内のLEDに凝ろうが、キャリパーに色を塗ろうが、それが走りに関係ない無駄な事だとご指摘される方もいらっしゃったが、大きなお世話と言わざる得ないだろう。
さてさて、愚痴はこの辺にしておいて、日本車の歴史に於いて、やはりブルーバードの存在は大きなウェートを占める事は疑うべくも無い事実だろう。
タクシーという法人需要ばかりではなく、個人所有という面を見据えて、車種展開してゆく過程での、デザインや機能機構の進歩などは、まさに日本車の進化と多くが一致していると言えるからだ。
そして、そのブルーバードの好敵手である「コロナ」も、現在のトヨタを形成する大きな一助となった偉大なブランドだと僕は思っている。
そのコロナの歴史の中で一番輝いているのが三代目コロナ、RT40/50系だろう。
それまでのコロナは、タクシー需要に媚びてしまい、良く言えば質実剛健に振り、丈夫だけど個人で持つにはねぇとか、そうした反動で、デザイン主体で美しいプロポーションを纏い、高度な足回りを採用しながら、細いピラーと開口部の大きなドアなどが災いして極端にボディ剛性が弱く、フロントグラスがちょっと悪路を走ると外れる・・・などといった現在から見れば信じられないようなクルマだったりと、なかなか、その意思が花開かなかった時代が長かったモンだ。
それが、突然「アローライン」と呼ばれるピシリとしたキャラクターラインをベースに、直線と平面を基調としながら、適度にエッヂを丸める事によって美しいエクステリアを纏い、数多くのヴァリエーションを展開してブルーバードをノックアウトしてしまったのがRT40/50系だったといえよう。
何たって、そのヴァリエーションときたら
これは代表的なヴァリエーション。これ以外にも恐ろしく存在し、こんなモノまでと驚く事間違い無い
私の記憶が正しければ、
1200cc、1350cc ダブルピック・シングルピック
1200cc、1350cc、1500cc ライトヴァン、ライトヴァン4ドア
1200cc、1350cc、1500cc、1600cc セダン
1500cc、1600cc H/T(ハードトップ)
1500cc 5ドア
が存在する筈である。。。
あまり数は出ていないが、RT46/47系と呼ばれるピックアップは
これが「ガテン系」のコロナ・ピックアップだ!!
その直線的なエクステリアから、なかなかスタイリッシュで格好が良かった。
そして僕が、このラインナップをして「筈」と書いているのが、実は良く分らないRT40/50系コロナがあるのだ。それがTOP画像の「TOYOPET CORONA CABRIO」だ。
モーターショウのモデルなのか?それと限定車なのか?勉強不足で正直皆目検討が付かないのだ。
十年一昔というが、いやはや、40年も前の事になると、まったく資料が少なく記憶も曖昧で困ったモンである。
直線的なショルダーラインの処理も際立って、このカブリオレはなかなかセクスィである。
多くの賢明な皆さんのお知恵を拝借して、ぜひ、このコロナの謎が解決できればと思うのだが・・・もしかすると、面白い日本車の歴史の一頁を開拓なんてなる事を期待しているのだが、果して・・・
Posted at 2010/05/31 00:52:29 | |
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