今回の帰省で、初めて 「新東名」 を利用してみたのだが、前評判の通り、ほぼ直線になっており、実に走り易かったのだが、ここで、ふと一つの疑問が生じた。
それは、僕が子供の頃、高速道路は
「居眠り防止の為に
わざと カーブを付ける」
といったハナシを聞いていたからである。
そう言った観点から言えば、新しい東名高速、ほぼ直線で造られており、僕がかつて聞いた話は何なんだったのか?という疑問が湧いたという次第なのである。
一応、僕も学生の頃、道路工学の端くれを勉強したが、確かその当時も、わざわざ道路にカーブを付けるという勉強は受けていなかった。
なのに、東名や名神は、緩やかなカーブがわざと付けられたのだろうか。
あくまで推論なんだが、例えば東名高速の場合は、着工から開通まで一年という短期間で作られている。
もちろん、着工以前から粛々と用地買収などが行われていた結果だろうが、それにしても短すぎる。そこで浮かび上がるのが、工期短縮為に、手間暇のかかる
トンネルや高架を造らずに、山に沿ってふちを削ったり、それに続く多くの部分には、それらの縁を削った土を利用して、盛り土をしたりして、工期を短くしたのではと思うのだ。
google などの航空地図や、衛星写真を観ると、確かに東名や名神の姿は、なんだか高い山などを避けて緩やかに曲がっている様にも思えるのだ。。。
それ以外にも、東名高速は東海側の人口密集地なども通るので、それを避ける為とも考えられる。
その結果東名はカーブが連続的に続く高速なったと思うのだが如何だろうか。
もし当時のカーブ高速は、安全の為にという論理が正しかったのであれば、新しい東名もそうなって居たと思うのだ。
道路の構造や、標識、表示は、ここ数年でエラク進歩した。
雨水を効果的に浸透させて、路面に水膜を張らせ難くする「高機能性浸透舗装」や、トンネルの照明だって、蛍光灯から、オレンジの高圧ナトリウム灯、水銀灯とナトリウム灯を混ぜた「カクテル照明」、そしてLEDを駆使した照明へと変わって来た。
その中で変わっていないのは、ICなどの 「クロソイド曲線」 くらいか・・・
東名のカーブ道路も、そんな歴史の一断面、最近は、当の「公団」も一言も言わなくなった事はある意味で興味深い歴史のひとつなのかも知れないと感じた次第なのだ。
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Posted at
2012/08/18 11:29:43