皆さんは覚えているだろうか??
今年の二月だったか、日産の「追浜工場」と「栃木工場」が国内販売の低迷で
「減産」をはじめたという事を。
当時の新聞記事によると「追浜工場は、2本あるラインのうち1本を2交代から1交代にし、他のラインも操業時間を30分縮めた・・・」という感じであった。。
この減産処置が今月一杯で打ち切られ、来月からは通常操業に戻す・・と発表があったのだ。
すわ!これは日産復調の狼煙をよいよ上げたか?と思いたいのだが、よくよく考えてみれば、これから年度末に向けて一番クルマが売れる時期に来るので、それに対応した・・とも取れなくは無い。
トヨタのプリウスだって、最近は売り上げが伸び悩んで・・なんて表向きに言っていたのが、実は北米での大ヒットで、そちらへの供給で精一杯で日本の需要なんて。。。と北米への生産シフトの影響だった事が密かに!?明らかになって、それじゃあイカンと、国内向けの生産を頑張ったら、いきなり販売台数が大幅増になったりして。。。みたいに、まぁ、それとは毛色が違うが、本格的な年度末商戦の時に、いざ生産が間に合わなくて、納車待ちが長い・・となっては、ますます販売台数に影響がでるのは必至・・と日産も方向転換を図ったのだろうと考えられるのだ。
確かに、これから発売される新車への対応もあるだろうが、僕は今回の「減産打ち切り」を素直に受け止められない・・というのが本音なのだ。
色々な経済に詳しい・・と言われる面々からは、「日産はこれから伸びる一方だ」という声しか聞こえないが、それも僕にとってにわかに信じがたいと思っている。
ハイブリットの大きな出遅れ、果てにはいすゞには嫌われて、トヨタにさらわれるは・・・どうも良い印象が無い。
だいたい、デカイクルマは本当にタマが揃ったが、肝心の日本で売れる小型車、2L以下、もうすこし大きめに見て2.5L以下のクラスが余りにも手薄の様な気がしてならないのだ。
つまり以前から指摘しているように、国内の販売台数で最低毎回ベスト20へ入る車種が少ないのも気にかかる現実だ。
ライヴァルを見てみよう。トヨタは「ヴィッツ」は当然のこと利幅が大きな「エスティマ」とか「アルファード」なんかも必ずベスト20に入っているし、ホンダも「フィット」が手堅く、そして利幅の大きそうな「ステップワゴン」なんていうのも、もはやベスト20の常連だ。
日産は、頑張って「セレナ」と「ノート」が息巻いているが、後は、なかなか何時もランクイン・・とまでは行かないのが実情だ。
新車効果やマイナーチェンジ効果で一時的にランクインしても、それが続かない・・それが今の日産の実情なのだ。
これじゃぁ、盤石の販売状況・・とは言えないのではないか?しかも今、販売店で一番売れているのは他所様で作ってお顔を変えただけの 「OEM」 ではないか!?
これから発売されるクルマを、頭の中でツラツラを並べてみたが、正直、よほどの
「隠しダマ」が無ければ、日産の販売は上向きにならない・・・と思うのだが。。。
まだまだ
「大丈夫か日産」というのが偽ざる心境なのである。。
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Posted at 2006/12/12 10:33:43 | |
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