さてさて、車検の代車でやって来た オーラ なんだが、細かい造り込みの部分について、皆さんからも色々なコメントを寄せて頂いている。
それは、ある意味、国産車がどこへ向かうべきかという大事なポイントだと僕も感じている。
総じて国産車は「海外」に向いていて、特に「北米」、最近は「中国」の嗜好に左右されているといっても過言ではないだろう。
もちろん欧州車だってそうなんだが、最近は「中国」に販売の力点の向きが大きく変わって、変な所が華美になっていたりする。
内装に、夜になると赤や青のラインが輝いたり、天井がキラキラなんて、昔の欧州車には無かったモンだ。
ただ、欧州のメーカーの考え方は、一見すると売れているエリアに合わせているようだが、どっこいパッと見えない所は昔ながらで、
現行 E-CLASS 。夜になると 1970年代のキャバレー如くの悪趣味なイルミなんだが、ドアストライカーは金属むき出しのまま。
一見すると、派手派手なんだけど、細かい部分は、こんなところまでカヴァーはいらねぇと割り切っていたりする。面白いモンだ。
オーラ もそんなところがあって、見えるところは手が込んでいて、そうでない所はそうでないのだが、拘りもけっこう垣間見れて凄いなぁと思ったのは、中途半端だけど空力などに気を使っていたりと、その一つが、
フロントバンパーのサイドには、エア抜きのスリットが!!
フロントバンパー左右の「スリット」。
形状で、バンパーにぶつかった空気を、左右に誘導するのではなく、真っ直ぐに抜いてやろうという考えだ。
このスリットの出口に整風板を付けてやれば、サイドに逃がす流れと、ブレーキを冷却する流れも作れるんだが、オーラはとにかく空気抵抗を減らしたいという事に徹している様だ。
次に感心したのは、ホイールの造形と構造で、
一見すると、複雑な形状のアルミホイールなんだが実は・・・・
一見すると、空力も加味した複雑なデザインのアルミホイールに見えるんだが、実は、
実は、単純な形状のアルミホイールに、複雑な形状のカヴァーが被せられているというより固定されている。
単純な形状をした、アルミホイールのスポークに、複雑な形状の プラスチックを被せている、いや、しっかりと固定されていた。
これなら、重くなりがちな純正ホイールで、複雑な形状でも軽くできて、デザインも自由度高いというアイディアだ。
これなら僕が学生時代に流行った スーパーボルグ や ヨコハマのAVS ももっと安く売られていたかもしれない。(笑)
僕の学生時代に大流行りした「スーパーボルグ」。右左が決まっていて、このホワイトが爆発的に売れていた。ただねぇ高くて高くて・・・
ヨコハマ AVS MODEL6。これも流行った。軽量で中空スポークだった。
ホイールの画像はネットの拾いモノで出典先不明
そんなこんなで、一番気に入ったのは、右足の力加減一つで自由に加減速を操れる進化した制御と、何はさておいても、ロールの少ないサッサッと水すましのように転舵できる操縦性は大いに魅力的だった。
そんなこんなの オーラ との時間も、そろそろ終わりがやって来たようだ。
久々に楽しませてくれた オーラ君を奇麗にして返さなくては・・・・。
Posted at 2024/04/08 02:40:55 | |
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