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2005年04月16日

三十 万で新車が買えた!国民車構想がマイカーを加速。

三十 万で新車が買えた!国民車構想がマイカーを加速。 昭和30年、当時の通産省は自動車の普及を狙って「国民車構想」なる、今から見ればハチャメチャな御触れを通達した。

いかに、今もそうだが役人がクルマという事を理解していない・・という事が良く分かる逸話なのだが、具体的な要綱はこうだ。

「乗車定員4人または2人で100Kg以上の荷物が乗せられる事。最高時速100Km/h以上および時速60Km/h(平坦路)で燃料1リットルあたり30Kmの走行が可能な事、エンジン排気量は350~500cc、車重400Kg、価格は月産2000台で25万円以下」

おいおい、共産圏でもないのに「価格」と「性能」に乖離が見られるし、数値的根拠に乏しいものであった。

しかし、日本の技術者たちは、そんな無理難題に立ち向かった。

その構想に最初に手を上げたのが「スバル360」だ。


航空機の技術を応用した軽量コンパクトなボディと大人が4人乗れるユティリティは当時驚異を持って受け入れられた。

航空技術を応用したモノコックボディを採用して、ボディの各所には何と!FRPを採用。

価格は42万だった(42万5千円だったかもしれぬ)。

ちなみに当時の大卒者初任給が1万2千円。それでも、クルマというものがグッと身近になった瞬間であった。

なんたって、その頃自動車の普及率は、北米では「3人に一台」、日本では何と

「289人に一台」!!!
(ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-



という普及率だったのだ。


昭和30年代の東京都内。まだまだタクシーや商用車が主流だった。

スバルの後につづき、三菱500、トヨタ・パプリカ、そしてマツダR360クーペが発売された。

マツダのアプローチは簡単だ!

国民車構想を実現するためには、まず車重だ、クルマを小さく造ればよい、だったらドアは二枚で良い、国民車構想には2人乗りでもでも、という文言があるからという。

いかにもマツダらしいアプローチだ。


当時からマツダ、いや、東洋工業と言った方が良いだろう、デザインは秀逸だ。

こういった、構想の盲点ともいえる部分を最大限に利用して生まれたのがR360クーペだった。

しかし、さすがはマツダだ。そのデザインは今から見ても斬新で、古さを感じない。

あ~広告の女性のファッションなんて恐ろしく時代を感じるではないか!
男性の方のファッションだって、舘ひろし あたりが着れば今でも通用する!?モノだ。(笑)

価格も30万円!!当時の人たちもこれは欲しい!!!と思ったのだが、

さすがに2+2のクルマじゃ使い勝手が悪い、クルマは生活必需品、四人がしっかり乗れて、荷物も積めなきゃ・・・という時代、残念ながらR360は、そんな時代の要請には正直合っていなかったという事が不幸だったと言えるだろう。

結局、国民車構想は無理があるという事で、メーカーからも喧々囂々があり、いつの間にか立ち消えになってしまった。

しかし、R360クーペも含め、スバル360、スズライトなどの、後の各メーカの礎となるクルマたちが生まれたのだ。

今見ても個性的なクルマたち。

そんな個性が、今のクルマたちに欠けているとは思いませんか。。。??


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Posted at 2005/04/16 10:01:09

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この記事へのコメント

2005年4月16日 10:40
R360クーペは私が両親の体内で分割保存されていた時代(笑)に家にあったそうです(写真がないのが残念)当時くま家は自営業でしたがさすがに使い勝手が悪かったのかファミリア(初代)のトラックに買い換えたそうです。
確かに当時は自家用車の所有比率が低かったことを如実にしますコメントが母の「クルマ持ってたので金持ちだと思って結婚したのが最大の失敗だった・・・」と。(爆!!)
コメントへの返答
2005年4月16日 20:29
クルマはステータスでした。。
だいたい女性がクルマを持って運転する
なんて夢また夢でした。。。

ほんと、マツダの目の付け所は良かった
と思いますね。
でも、時代が早過ぎ・・・たのでしょう。

もっと自動車が普及してて、一家に何台
もという時代なら、すごい事になっていた
かもしれませんね!!
2005年4月17日 21:54
こんばんわー。
R360って実は母が乗ったことがあるそうです。しかも後席らしく(驚愕)
ちなみに母は決して細くはありません。当時も今も…。

でもR360ってなかなかカッコいい車ですよねぇ。今気づきましたが意外とロングノーズなんですね。(汗) これは知らなかった…。
コメントへの返答
2005年4月18日 1:54
いやぁ~直接でないにしろ、R360クー
ペに関わりがあったという方が、こうして
いらっしゃたなんて驚きました!!
なかなか数が出なかったクルマですから・・・

しかし、初代CR-X真っ青のR360ク
ーペのリヤシートに乗られた・・という体
験は貴重ですよ!!

R360クーペってエクステリアは優秀で
すよね!!
あんなちっちゃな外寸で、ロングーノーズ
でありながら2+2!
リヤのピラーの処理とか、当時の技術を
考えればリヤのウインドスクリーンの、回
り込んだ処理なんて大変だっただろうなぁ
・・とつくづく思いますねぇ。。
2005年4月18日 23:11
この時代のマツダの軽自動車は個性的ですよねぇ。
プチコスモスポーツの様なR360に、ミニオート三輪?ミゼットもどき?のK360、初代キャロルに至ってはWiLL Viも真っ青のアヴァンギャルドな お姿・・・♪
空冷Vツインに水冷アルミ直4等、エンジンまで個性的! (笑)
実は私はこの時代のマツダのCIマークが結構好きだったりしまして、
よく「JISマーク」と間違えてました (笑)
現在のジーっと見ているとイワトビペンギンが出て来そう(謎)なCIマークもシンプルでいて印象的な形なので、もうコロコロ変えずにこのまま継続していって欲しいなと個人的に思っています。
コメントへの返答
2005年4月19日 10:30
いやぁ・・ほんとマツダ。。東洋工業の
クルマたちって個性的でしたね!
確かに初代キャロルなんて誰が考えても
凄い形をしていますね!
今のルノーのデザインを30年以上も先
取りしてましたよね。
エンジンも「白いエンジン」なんて言わ
れて、いち早くオールアルミのエンジン
を作ったりと。。。

あのマツダのマークは、マツダの社内で
は好評だったのですが、当時輸出してい
た北米のディーラーから、「h」「n」
とマークを読まれてしまう・・・という
クレームから、泣く泣く「mazda」
というマークに変更した・・という歴史
があるんですよ。。。

初代マークの一件は、「m」という文字
を記号で見ていた日本人と、文字として
捕らえる英語圏の人たちとの認識の差が
出て興味深いハナシですね!!

イワトビペンギン・・・

( ̄‐ ̄*)ジィ・・・・・・・・・

あっ!ほんとうだ!!コレは新発見でした

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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