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イイね!
2011年05月30日

伝統 U13 ARX に 伝統を見た。

伝統 U13 ARX に 伝統を見た。




 

 
 前回、代車として活躍したのが2009年の4月。

代車 いやぁ実はハブベアリングがねぇ。。そして代車は
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/12935205/

 「ツラソト」 というジャンルを確立して無事に戻って行ったのだが、あれから二年の月日が流れ、まさか再会するとは思わなかったというのが偽らざる心境であった。
 なんたって、U13のど初期に当たる平成4年登録車。ざっと数えても20年の月日が経とうとしているクルマなのだ!!

 そんな懐かしい感覚に浸る間も無く、台風の影響もあって酷い雨の中、路上へとARXを連れ出してみた。まずは、X-Car に乗った直後だったから、なんたって、全ての操作系が軽い事、軽い事・・・。それでも、良い時代の日産車のおかげで、不当にスティアリングが軽いだけでなく、不思議な事に、切ったら切っただけ、回りすぎるでもなく、ピタリと思ったラインをトレースしてくれる操縦性の懐の深さには、20年の歳月を感じさせない味わいがあった。

 ご存知の通り、U13のエンヂンはSRが搭載されているのだが、特に初期の本当に本当の初期型の後、実はマイナーを待たずして、密かにカムプロフィールが変わっていたりして、オーヴァーラップの見直しがされ、随分大人しくされたのだ。

 それ以前の個体である、この 主治医 「エスプリオート 」 のARX君のエンヂンフィールは、前回も感じたが、今までに乗ったノーマルのSR20DEの中で、 「最良」 のものと言っても過言では無いだろう。
 初期のプロフィールのカムが入っているエンヂンのフィールは、例えるなら、 「回りたくてしょうがねぇ」 というのを、とりあえず押えながらという感覚といえば、その様子が伝わるだろうか。

 とても20年選手の疲れ切った様子など微塵も感じさえない優れたモンである。


ふたつのボディスタイルを持つU13。ARXは国内専用のモデルであった。

 ただ JATCO の、それで無くとも変速ショックの大きなATは、エンヂンとは違って、すでに壊れかけの状態で、特にローからセコへの変速時の、背中を突き飛ばされるような 「ドンッ」と言うようなショックを通り越した 「衝撃」 と、リヴァースに入れると、ボディ全体を揺さぶる、心地よい?振動には正直閉口してしまったが(苦笑)。

 雨の中のドライヴだったので、ペースを落としてなんて思っていたが、前記の通り、エンヂンの威勢のよさに根負けしてしまい、結構なペースで一般道を、バイパスを、山坂道を走るハメになってしまった。


ARXにスポーティさを求めては・・・いえいえ、それがなんですね。。(画像は、モータファン別冊「ブルーバードすべて」から)

 まぁ、ピラードとは言え、さして強靭でもないボディ剛性なんだが、P10のプリメーラとは違った、ストローク豊かなストラットサスのおかげで、路面とタイアはコンタクトをなかなか諦めないし、乗り心地も、20年選手とは思えないシッカリとしたものだ。

 リズムを刻むとはよく言ったモノで、豪雨の中、先読みをちゃ~んとして、スティアリングとATのポジションを適切に持って行けば、ほぼ思ったラインを描いてコーナーを曲がる事ができる。それもソコソコの速度で行けるものだから、結構楽しめるモンだ。

 バイパスなどで、古いクルマだと煽るクルマが居たのだが、手順を踏んで意外な速度でコーナーを曲がるとアッと言う間に、その不躾なクルマがルームミラーの視界の「点」になった時は、年甲斐も無く「やった!」と思った事は内緒である。


エレガント路線だった ARX も セダンの販売絶不調から後期ではエラクスポーティな雰囲気に・・・

 ただ、僕もSSSに乗っていた当時も感じていたのだが、絶対的には静かな部類ではなかった記憶どおり、特にロードノイズの進入の多さには唯一U13のネックを感じられずには居られなかった。

 名将「川村紘一郎」と、今流行の、現代の 名工らしい加藤氏 (高い日産車は良いですよ。でもS、Mクラスの日産車の足はねぇ・・・閑話休題) より尊敬している、操安のカリスマ「笹部憲一」の二大タッグにより、創造されたU13ではあったが、彼らもU12に比べて静粛性と操縦性の向上を図ったと言っていたけど、残念ながら静粛性では、まだまだだったんだなぁって再度、思った次第であった。

 今にも壊れそうなATで、絶好調のSR20DEの美味しさを全部引き出していない状態であったが、それでも、スッと座って、自然に運転できてしまう操作系の位置やロジックには、やはり伝統って凄いもんだと感心したし、その気になれば、それなりに呼応してくれる操縦性などに、ブルの血筋を感じた次第であった。

 あれから20年。

ブルーバードの正統な血筋も絶えてしまったし、外国かぶれになった日産など当時想像できただろうか?
そろそろ代車としての車齢も付きそうな状態だが、まったく違った車種に乗っていながら、また、時代を経てブルーバードに接する事になった事に、自分とブルーバードとの「縁」の深さを感じられずには居られなかった一日であった。
ブログ一覧 | ブルーバード | クルマ
Posted at 2011/05/30 02:20:40

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この記事へのコメント

2011年5月30日 3:18
Uー13から20年ですか・・・・・。
当時は色々選択があって良かったなぁ。
ステージア復活しないかな?

今回、最近の自動車事情を知りたいのと、次期ファミリーカー(ワゴン、ハッチバック限定)を物色するべく、色々と見て回ってるのですが、落胆しまくってます。
ブログではあまり当たり障り無い話題にしようと言うことで短評で済ませてますが・・・・。
コメントへの返答
2011年6月1日 0:55
早いものですね。

確かに当時は、車種も、ヴァリエーションも多くて、選択の自由と言うか、迷うほどの選択肢がありましたね。

U13も意欲的なクルマでしたが、やはりというか、日本的な美的感覚とはずれていたので、営業はずいぶん苦労しましたね。

最近のクルマは、まったく良くなっているのですが、何かが足りないような気がします。
僕が年を取ってしまったのか、クルマが優等生になってしまったのか。。。
2011年5月30日 5:38
あの当時の日産車の「乗り味」がリアルに伝わってくるようですね~♪。

この20年、自動車技術は勿論色々と「進歩」はしたのでしょうが、「そんなに高額なクルマでなくても、乗り手に自然に馴染み、操れば懐の深さを感じさせる事ができる」という、仰るように歴代ブルが持っていた血脈のようなものを受け継いでいるミドルクラスのセダンが、今の日産車にあるのかといえば・・・寂しい限りですね。


コメントへの返答
2011年6月1日 1:00
ブランドと言うのは本当に、かつては偉大な「記号」でした。
乗り味、デザイン、思想を、ブランドに込め、ブランドを言えば、どんなクルマかイメージできるって言う感じで。
情けないかな、自分も大きなクルマに目が慣れてしまい、3ナンバーでも違和感がなくなってしまいました。
しかし、現実、街を走るとたった1700ミリの前後で、使い易さが激変する事も実際に味わっているのですが・・・
日本には日本に合ったサイズで、そう、凝縮した技術力、デザインって現代の技術を持ってすればと思うのですが、それじゃ海外では売れないという事で作ってくれないしねぇ。。。
2011年5月30日 11:24
出た当時私にはかなりスポーティーに見えていて
なぜこちらがSSSぢゃないのかすごく疑問でした

それにしてもコンパクトですね
コメントへの返答
2011年6月1日 1:05
ARX は、まったく日本の最大公約数の美的感覚とクルマの形を具現化したものです。
ですから、多くの日本人は ARX に惹かれました。

SSSの方は、国際的には評価が高いのですが、日本人の感覚ではやはりNGだったのですね。

言われる様にコンパクトで、それなのに広い室内で、力もある。

今、実はこんな当たり前の事ができる1700ミリ以下のクルマが必要なんですが、海外で売れないという事で、出てきそうにありません。。。
2011年5月30日 19:48
U13・・・、我が家が初めて購入した新車でした。
後期型のARXです。
SRエンジンは「意外と暴れん坊さん」の20系とクセのない、それでいて結構頑張りの効く18DEがメインのラインナップでしたね。
エンジンフィールが良く、内装も意外に広々。快適なミディアムサルーンでしたが、唯一の泣き所が1→2速の回転落ちの激しすぎるAT!
日産が早々にCVTへ移行したのもうなずける残念フィールでした。
これにアイシン製ATが加われば、このクルマの評価は相当なものになっていたに違いない、と思っています。
コメントへの返答
2011年6月1日 1:13
SRはホント多重人格のエンヂンです。その中で、実はSR18はSR一族の中で、ちょと変わった存在でねぇ。。。
実は一番軽快で、バランスが良かったエンヂンかもしれません。
しかしATは、まったく酷い。
多段化にも時間を要し、クオリティも低いし、フィーリングも悪い。
片やライヴァルのATは、まったく快適で、効率も良いしねぇ。。まぁ私はMT派だったので、ATの存在なんて頭の片隅にも無かったのですが、大多数のユーザーには、少なからずデキの悪いATのおかげで販売にも影響が出ていましたね。
2011年5月30日 20:56
えっ?Topの写真、合成じゃないですよね!?
ど、動揺してるんですけど・・・
失礼しましたm(__)m

ライフ君が白いのだったら同世代が3台並んだのに。
コメントへの返答
2011年6月1日 5:28
せっかくU13でしたから、第参駐車場へ行きましたが、皆さんご不在で、40分くらいカレスト内を散策して駐車場へ戻った際も不在だったので帰りました。

丁度、年式的に面白い並びだったので、一緒に並ばせて頂いたという次第です。

P10とU13、同じ時代の日産車ですが、方向性がこれほど違うのかっていう感じがして面白いですね。
2011年5月31日 0:06
いらしてたんですね…申し訳ございませんでした。

それはさておき、U13はいいクルマですよね。
バブル期にしっかりと金をかけて作られただけあって、今乗っても色褪せない魅力があると思います。ホントこのアホアホATだけが…

U13にしろU14にしろ伝統に恥じないクルマを作るんだ! という気概が感じられますが、フランスの子会社になってしまった今の日産じゃあそういうちゃんとした仕事はさせてもらえないんでしょうね。ゴーンお気に入りのZやGT-Rにベースとなるスカイラインだけは優遇されている気がしてなりませんが。
コメントへの返答
2011年6月1日 8:59
ええ行ってました(笑)

ARX と言えば「みやこしさん」と言う事で、「素」の初期の個体であるこの代車に乗って頂いて感想をと思っていたのですが、タイミングが悪くお目に掛れませんでした。

特に「徳永英明」が歌っているという噂の有る「壊れかけのJATCO」ばりのATをぜひ体験して欲しかったですねぇ。。。

いやぁローからセコへ変速する際の、空走感の後に、ガツン!っていう変速ショックは芸術的でもありましたから・・・

しかし・・・改めて乗ると、言われる様に「伝統」とかブランドとしての気概をヒシヒシと感じますね。

目立つクルマしか目をかけない今の体制は非常に腹立たしいモノがあります。

GT-RやZを指して日産車はイイクルマなんだっていう傲慢さは目に余るものがあります。


プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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