キャリパーの脱脂などが終わればよいよ塗装に入る。
本来なら分解して隅々まで塗るのが本道なんだろうが、時間短縮(面倒だからではない・・・たぶん)の為に今回は、
ホルツ/Holts ツヤあり耐熱塗料 に付属しているカップに塗料を受けて刷毛塗りで仕上げることにした。
「ホルツ ツヤあり耐熱塗料」 にはスプレーだけでなく、刷毛塗りも出来るようにカップと刷毛も入っている!
カップにスプレーするのだが、注意して欲しいのは、量が増えると、スプレーの勢いで溜まった塗料が飛び散る事だ。真っ直ぐカップの底にスプレーするのではなく、カップの側面に沿ってスプレーした方が飛散が少ないのでご注意を。
カップに塗料を集めたら、早速、刷毛塗りを開始だ。
ココでのポイントは、塗装の鉄則である、一気に厚塗りしないという事だ。とにかく広い範囲をサッサッと塗って行った方が、実は塗料も速く乾くし、厚塗りをして塗料ダレを起こしてしまう事も無く綺麗に塗れるのだ。
広い範囲を、どんどん塗って、徐々に重ね塗りする。一気に厚塗りすると乾くのに時間が掛かるし、見た目も汚い。
ホルツ/Holts ツヤあり耐熱塗料 は、微妙に粘度があって、刷毛塗りでも実に塗り易い。
そして、刷毛塗りで一番心配な、ムラなんだが、粘度があるのだが、一度塗った部分での馴染みが非常に良く、塗った直後はあたかもムラになった様に見えるが、時間の経過と共に、周りとジワジワと同化して行き、平滑度が確保される。刷毛塗りでも安心して、作業を進められる。
三度塗りで完了した様子。厚みを感じさせ、艶も十二分だ。
刷毛塗りを進めるうえで、もう一つポイントを上げるとしたら、刷毛は最低二種類揃えた方が良いという事かもしれない。
ホルツ/Holts ツヤあり耐熱塗料 の場合には、比較的広めのハケが入っているので、細かい場所、奥まった場所を塗るには少々役不足だ。
こうした狭い場所や奥まった場所を塗るには、平筆で小さいモノの方が実は綺麗に塗れる。横に動かしても前後に刷毛を進めさせても、直線的に塗れるので、塗った端が綺麗に揃うのだ。
さてさて、塗った後なんだが、本来なら走行して軽くブレーキングを繰り返して、熱を加えて乾きを早くすると共に、耐熱塗料の特性で、熱をかけて乾かした方が強固に固まるのだが、さらに塗装の乾きを早くして作業時間を短縮するために赤外線ヒーターを使った。
ヒーターを使って「焼き付け塗装」。局所的に熱くならない様に注意が必要。
局所的に熱が加わら無いように、樹脂部品に注意して簡易的な「焼き付け塗装」をするのだ。この時の気温は21~22℃くらい、ヒーターを使う事によってずいぶんと乾燥時間を短縮できた。
さてさて、余りにもありふれたキャリパーの「赤」塗装なんだが、終わってみると
定番の「赤」という事で、最初は気乗りしなかったが、塗ってみるとやはり良いもんだと再認識 (クリックして拡大)
ブラックのホイールに真紅というのもなかなか良いモノで、さらに、固定バネを赤く塗らず、耐熱塗料の黒で塗ったというのもポイントになるだろう。
塗って時間が経過すれば、赤加減も落ち着くだろうし、塗った後もしばらくは楽しめそうというのが今の実感だ。
作業時間は、下ごしらえから、塗り終わりまで、約半日。
もっとサッサと出来るだろうが、急いては事をし損じるという事で、ゆっくりと変化を楽しみながらやったという事で御理解頂きたい。
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BX-Car | クルマ
Posted at
2013/05/25 06:54:37