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2015年09月07日

伝統 ブランドとデザインの意味と意義を忘れた日本車に明日はない

伝統 ブランドとデザインの意味と意義を忘れた日本車に明日はない  かつては日本車もブランドごとの「意匠」を大事にしていた。

 例えば、「ブルーバード」の歴代のエクステリア・デザインを並べてみると、 BMW や メルチェデス の様な強烈なデザイン上の アイポイント は無いけど、微妙に「ブルーバード」らしさを残しつつモデルチェンジを繰り返して来ているのが分かる筈だ。

 そうしたディテールの伝承で、有名なところではの「スカイライン」の「サーフィンライン」とか「丸形テール」が有名だが、実はそんなはモンはデザイン上の一部でしかなく、クルマ全体の形で「スカイライン」らしさ、「ブルーバード」らしさ、トヨタなら「コロナ」らしさ、「クラウン」らしさを具現化した。

 それが何時からか、マーケッティングというデータベースに囚われて、人気のある姿形じゃないと売れないとなって、ブランドのアイデンティを無視した、やたらと 厳ついグリル や、凝りに凝った ヘッドランプ や テールランプ の 部分的なデザイン のテクニックに走ってしまい、 全体で見ると非常に残念なデザイン のクルマばかりになってしまっているのは紛れもない事実だと、正当なクルマ好きを自称する皆さんなら感じている筈。


ヘッドランプの造形にこんな凝った形状が果たしているのだろうか。

 さらに ブランド名 も、その時その時の気分で、それらの 歴史 や、成立したバックグランドを無視して、
「昔、流行ったから使おう」
的な、行き当たりバッタリな使いまわしをしているので、ブランド名やグレード名を言っても、それと姿形が一致しない現実を無視する訳にはいかないと感じている。


豪華な装備満載だけで「MEDALIST」は如何なモンか?使いまわしの一番酷い例だろう。

 そうした残念ながら 「デザイン不在」「根拠不在」 の日本車にしてしまったのは、間違いなくメーカー自身の責任だろうが、その遠因として

「トヨタならいいはず」
「ハイブリットが流行っているから」
「ミニヴァンなら良いね」


という、ブランド感やデザイン不在な、買い方をするユーザーにも原因があると思うのだ。

 そこに、さっきのデーターベースのハナシが絡み、売れるのであれば何でも、それに合わせよう、売れる形、タイプのクルマしか作ろうとしないメーカーの「売れる」に固執した姿勢に大きな問題点があると思うのだ。

 そうなると、そうしたメーカーから出てくるクルマ達は、必然的に売れセンばかりの車型になってしまい、そこから、少しの違いを出そうとして、全体の形では差別化が難しいので、部分部分で造形を弄り倒して、特に目立つ 「ヘッドランプ」 や 「テールランプ」 、「グリルの造形」 は本当に凝っているのだが、クルマ全体を見て違和感を感じない、スムーズで素直にかっこいいと言えるクルマが、現代の日本車にどれくらいあるだろうか。


うねうね、くねくねとテールランプの造形も、ひねくれ回して、「美しさ」なんて微塵もなくなってしまった。

 妙にゴテゴテして巨大なグリルばかり目立つクルマや、横に回ると、これでもかと言うくらいプレスラインの切り返しの線が走り、ごちゃごちゃな印象を与えるクルマが多過ぎる。


基本的な面や線がなっていなく、デザイン上の変化をつけようとして、プレスラインに頼り切った情けないデザイン。徐変する面の線に頼らない陰影の美しさで勝負する国産車はもはや絶滅危惧種だ。

 不要な起伏に富んだや面構成や、プレスラインばかりに頼らない、基本的な面と線のディテールと、変な形状や構造で見せるヘッドライトやテールランプではない、部分部分のディテールに凝らないデザインの国産車が出てこなければ、グローバルに見て、確かに日本車の行く末は明るくないとしか言いようがないのが現実ではないだろうか。


このメーカーのすべてのクルマがそうではないのだが、売れているクルマの造形は、実は単純で、面と線が、上手く調和され、フロントからリヤへ目を移した際にも引っ掛かりがなくスムーズに見れる。

 何が何でも輸入車が優れているという単細胞な思想も多くて困ったものだが、今の国産車の現実にも直視して、輸入車だって酷いモノがあるから日本車も、まだ大丈夫なんて自己暗示をかけるより、日本車が日本だけではなく、海外でも売れていない現実を直視して、そこから国産車の問題点を洗い出し、その問題点を変えてゆこうとする姿勢が、まさに今の日本のメーカーや消費者に必要ではないかと僕は感じているのだ。

 売れないから作らないではなく、嗜好品として、数が出なくとも基本的なデザイン力を上げて、消費者に、これならどうだ!と言わしめる提案型のクルマ造りをしてゆかなくては、日本車に未来はなくなってしまうだろう。

 セダンは売れない、じゃぁ売れている輸入車の車型はどうなんだい?レクサスが独逸車の後塵を拝しているのは何故か?そんな目の前の問題点を見据えるだけでも、これからの日本車の在り様が見えると思うのだが如何なものだろうか。
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Posted at 2015/09/07 03:15:21

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この記事へのコメント

2015年9月8日 8:56
おじゃまいたします。

僭越ながらまさに、然り、です。
何となく感じていたことの整理が
つきました。
現状を見事に分析、ご解説いただき
感謝申し上げます。

失礼いたしました。
コメントへの返答
2015年9月10日 0:51
いつからか国産車の斜陽が始まったのでしょうかねぇ。
頂点は、やはりバブル期で、クルマがステータスだった時代。
それがバブルが弾けて、クルマが売れなくなると、メーカーは体力がなくなり、売れセンを求めて車型の整理が始まり、買う方もクルマにお金をかけるくらいなら・・・と「クルマの白物家電」化が進んだという感じでしょうか。
しかし、欧州のメーカーは苦しみながらも、クルマは文化だと、売れなくともクウぺを作り、コンバーチブルを作り、細々とながらも、売れセンのクルマだけではなく、趣味性の高いクルマを作り続けて現在に至った。
国産車はコストダウンや車種の統廃合を進めてOEM車が増えたのもこの頃。
クルマは文化という捉え方ができなかった事が、金太郎飴みたいなクルマばかりになった大きな要因だと僕は感じています。
2015年9月8日 9:24
おはようございます。
日本車の行く末を憂いてのお言葉、参考にさせて頂きました。

デザインのお話し、私も同感です。
最近(10年くらい)のデザインは、「美しさ」よりも「インパクト」が重視されている様に思えます。

目立てば何でもアリ!の大むかし流行った、渋谷のヤマンバ(真っ黒)メイクに通ずるものがあるような。

日米と欧州のデザインの違い 、道具が起因していると聞いたことがあります。

日米はクレイ(粘土)。
削る他に盛ることも出来ます。
球面 に球面を重ねることも、容易です。

対して欧州はケミカルウッド(木)。
削ることは出来ても、盛れません。
プレスラインも、最初に想定しておかなければならないのでしょう。
但し 、削るラインは、後からでも出来るみたいです。
クーペフィアットを見ると、あれは削るデザインなんだろうなぁ、と思います。

デザインも性能なんだ、という気概の車が誕生してほしいものです。
コメントへの返答
2015年9月10日 1:12
航空機の世界では、いまだに「美しい機体は性能もよい」という言葉が生きています。
さらに言えば、航空機の性能は安全性にも大きく影響するので、言われるように「奇抜さ」ではなく、機能に基づいた美しさが延々と求め続けられています。
欧州と日米のデザインの進め方のモデルの違いは非常に面白い仮説ですよね。
まるで、のこぎりの「押す文化」と「引く文化」の差を思い起こさせました。
誤解を恐れずに言えば、欧州車は内から湧き出るデザイン、日本車は外から切り捨ててゆくデザインという事でしょうか。
それはそれで、やり方によっては面白いデザインができると思うのです。
削り出すデザインの代表は、ちょっと古いですがC210、スカイライン・ジャパンが代表格ではないでしょうか。
鋭利な日本刀で、スパッ、スパッとそぎ落として行き、直線的でありながら欧州車と違った「凛」とした佇まいを持っていたような気がするのです。
小手先のデザインではなく、日本的な美的感覚で欧州車に無い、「美しい」デザインってできないモノでしょうかねぇ。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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