さてさて・・・このラティオをいうクルマを居住性から眺めて見ると、なかなか考えられたクルマだと感じた。
かつてホンダが「MM思想」なんていって、居住スペースを大きくとって、メカはミニマムに・・・なんて言っていたけど、その点ではラティオも良くできている。
フロントスペースは、まぁ最近のクルマに多い、フロントスクリーンが盛大に寝た類にはなるが、それでも頭上などの圧迫感は少ない方だ。
これならかの三本和彦 翁も分度器を持ち出して「何とかなりませんかねぇ??」とは言われないレヴェルだろう。。。
何よりもBピラーの角度が適度に後傾しているので、頭の出し入れが自然にできる。そして、足元も、これはルノー提携の恩恵だが、サイドシルの構造がこれまでの国産車と逆にできているので、低く、足の出し入れも容易で乗りやすい。
サイドシルの構造は、こんどラティオやマーチを見る機会があれば、サイドシル側面から床の裏面を触ればオヤッと気づくはずだ。ぜひ、そんな面にも目を向けて欲しい。。。(閑話休題)
シートポジションは、ひたすらアップライトで、見晴らしが良く視界はいいのだが、長く座っていると、どうもしっくりこないのは、前回も書いたが体圧の分布がイマヒトツ・・・なせいかもしれない。。。
あとそのデザインの自然さは良いのだが、フットレストの角度や大きさが、もう少し大きくて角度がある方が、動作的に逆に自然に足を置ける様に感じた。
リヤに回ってみよう・・・
これは正直乗り心地とかは別にして、かなり関心した。
まずは、ドアのオープニングの形状がイイ。頭周りの形状がほぼ垂直で、角のRも小さく頭をスッと自然に身をよじる事無く入れられる。
さらにドア自体の形状も妙に後方へ角度が付けられてなく、角度も緩やかなのでドアを小さく開けても、意外に身体を車内に入れやすい。
この点では、僕のU14のリヤドアは、大きく「くの字」にデザインされているために狭い場所では「くの字」の頂点が開口角度を狭めて困ってしまうのだ。。。
サイドシルも低くて、シートにお尻を載せる、頭を入れる、足先を入れる・・という動作が自然にできるのだ。
Cピラーが傾き過ぎたり、Bビラーに根元の形状が悪いと、大げさに頭を傾けたり、足を大きく引く動作が出てきて、雨の日などはおおじょうするのだ。。。
なるほど、これなら札幌で「ラティオ」のタクシーが走っている訳だ・・と得心したのだ。
激写 ラティオタクシー現る!!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/443131/
後席の乗降性のよさ・・・これがこのラティオの最大の美点だろう。。。
ラティオを見ていると、僕は昔あったあるクルマを思い出した。
リヴェルタ・ビラだ!
競演 初代リヴェルダヴィラのCMは豪華だった!?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/225236/
このクルマは、フロントは正直スクリーンの角度がキツクて乗り降りがしんどかったが、リヤはピシリとCピラーが立てられており、さらにルーフも後ろへ行くほど高くなっていたので、乗り降りも、ヘッドスペースも広くて快適だった。
まぁ、シートがブアブア、ブカブカでダメダメだったが。。。
日産は、機能性とかに拘って、時にデザインを犠牲!?にしてまで、こんなクルマ達を出してくる。。。
居住性とかは良いんだけどねぇ。。デザインが・・というパターンである。
ラティオも、腰高感とか、セダン化した取って付けた感を払拭しようと努力しているのだが、まだまだ消化不良・・というのが市場の偽ざる評価だろう。。
シートの出来栄えとか質感は置いておいて、よくよく考えられたクルマなんだけど、イマイチ詰がねぇ。。。というのがラティオの印象なのだ。。。
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Posted at 2006/11/07 12:25:55 | |
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