日産の事をブログに書きましたが、調子に乗ってマツダの事も書いちゃいます。
マツダと言えば何と言ってもロータリーエンジン(RE)である。
でもREに関するエピソードはあまりにも有名で、あえてブログにしなくてもみんな知っていると思うので割愛する。
で、割愛したREだが、世界で唯一量産に成功したのに、燃費が悪かった為、オイルショックでマツダ(当時は東洋工業)は大変なダメージを受け、経営危機に陥る。
フォードとの資本提携もこの経営危機がきっかけだった。
この時、マツダを救ったのはBD型ファミリアだった。
ファミリアとしては5代目だが、FF化された最初の車のため初代FFファミリアと呼ぶ人もいる。
ファミリアは大ヒットした。
赤いファミリアXGのルーフキャリアにサーフボードをボルトで固定させた「陸(おか)サーファー」なる流行語を生むほどであった。
ファミリアは第1回日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した。
マツダは、GC型カペラでも第3回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
この頃のマツダはヨーロッパを中心に売り上げを伸ばした。
国産メーカーでは珍しい、ヨーロッパで評価の高いメーカーである。
だが2回目の経営危機が訪れる。
マツダはバブル景気で勝負に出た。業界3位争いをしていたマツダは何を血迷ったか、国内販売チャンネルをトップのトヨタ並みの5チャンネルに一気に増やしたのだ。
当然、5チャンネル全てに売る車を用意しないといけない為、この時期に出た車はたくさんある。
覚えている限り書き出してみた。(まだ抜けているものがあるかもしれない・・・)
・マツダ店 ファミリア、クロノス、ペルソナ、MX-6、センティア
・オートラマ店 フォード車(フェスティバ、レーザー、テルスターを含む)
・アンフィニ店 ランティス、MS-6、MS-8、MS-9、RX-7
・ユーノス店 100、ロードスター、プレッソ、300、500、800、コスモ、シトロエン
・オートザム店 キャロル、AZ-1、レビュー、クレフ、ランチア
どうです? 覚えてますか?(中には、初めから知らないって車もあるかもね)
一説には自動車評論でも全ては覚えられなかったと言われるマツダのラインアップ。
この大勝負、バブル崩壊で大惨敗に終わる。
当然のように赤字転落。
この結果、フォードの出資比率は25%から33.4%となり、完全なフォードの傘下に入る。
また、社長もフォードから迎える事になり、4代に渡ってフォード出身者による社長となる。
この経営危機で行われた大リストラ。
普通、リストラを行うと優秀な人材から辞めていくものだが、マツダでは優秀な人材も残った。
フォード、ボルボも採用した車台を設計したのもマツダだった。
マツダの業績が徐々に回復していくのに対し、逆にフォードの方が経営が厳しくなりマツダを手放すことになる。
フォードから独立したマツダは、Zoom-Zoomコンセプトから生み出されたスポーティなスタイリング、
SKYACTIVEテクノロジーで高い評価を受けている。
経営危機に見舞われても不死鳥のように蘇る。
地元、広島が原爆の焼け野原から蘇ったように…。
(願わくば、ロータリーエンジンも復活して欲しい)
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MAZDA | 日記
Posted at
2014/09/19 21:12:33