
ヴァルター・ロールが、今日、ポルシェと契約して25年が経ったのだそうです。
ヴァルター・ロール。
フィアット、ポルシェ、オペル、ランチア、アウディ等多数のチームに在籍し、WRCタイトルを獲得したフィアットを離れ、オペル移籍後の1982年モンテカルロ・ラリー後よりポルシェの当時の開発トップであるヘルムート・ボットよりオファーを受け、断続的にポルシェ・911試作4WDの開発に関わる…。
個人的にはワルター・ロールと呼んでいたので、『ヴァルター』と言う呼び方がイマイチしっくり来ないのですが…。
ロールと言えばモンテカルロ・ラリーです。
セバスチャン・ローブ(6勝)に次ぎ、トミ・マキネンと並ぶ4勝を上げています。
特筆すべきは1982-1984年の3連覇で、82年はオペル・アスコナ400(後輪駆動)、83年はランチア・ラリー037(ミッドシップ)、84年はアウディ・クワトロ A2(AWD)と、チーム移籍直後に、前年と異なる駆動方式のラリーマシンを駆っての優勝という離れ業をやってのけています。
そんなロールとポルシェの関係は古く、20歳の頃はじめてのクルマとしてポルシェ・356スーパーを買った時から始まっています。
数年後にフォードとドライバー契約をすると、911に乗り換え、以後、プライベートでは911ユーザーなのだそう。
そして、1993年にポルシェの市販車全般のテスト・ドライバー及びアンバサダーとなりました。
それ以来、ロールは、959、カレラGT、918ハイブリッド、911およびGTの全バージョン、パナメーラなど、数々のマイルストーンの立ち上げの際にその開発とチューニングに携わってきました。
ロールは言います。
「ポルシェで過ごすあいだに重要なことを学びました。限界に達するためにわれわれがスポーツカーに求める最高のハンドリング性能は、プロのドライバーが必要とするものを超えています。理想的なスポーツカーは一般ドライバーにも運転しやすいものでなければなりません」
未亡人製造機とも揶揄されるGT2を、私の様な素人でもドライブ出来るのは、ロール様のお蔭なのですね。
ロールの名言に次のようなものがあります。
「ポルシェ911のない車庫は暗い穴倉にすぎない」
穴倉にしないよう、これからもGT2を大事にしていきます。
Posted at 2018/01/22 20:23:57 | |
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Porsche | 日記