もう30年ですか…。
よく十年ひと昔と言いますが、あれから30年ですからねぇ…。
”F1史上最悪の週末” と言われた 94年のサンマリノGP。
金曜日のフリー走行では、同郷(ブラジル)のルーベンス・バリチェロがウォールに激突、鼻骨を折る重傷を負い…
土曜日の予選では、ローランド・ラッツェンバーガーが高速コーナーのヴィルヌーヴコーナーでコースアウト、約310km/hでコンクリートウォールに激突したラッツェンバーガーが事故死しました。
日曜日のレース前、グリッド上でセナが見せた表情は、どこか生気を欠いたようなうつろな表情に見えました。
そして、運命のレースがスタート。
J.J.レート(ベネトン)がグリッド上でストールし、ペドロ・ラミーのロータスが追突、コース上にはマシンのパーツが散乱していました。
このアクシデントでセーフティカーが導入されますが……実は、レースの前に行われたドライバーズブリーフィングにおいて、セナは「セーフティカーのスピードが遅いとタイヤ温度を高く保てない」と懸念を示していました。
この時、セーフティカーではなく赤旗が提示されていれば、未来は違うものになっていたかも…。
デブリが除去されると、セーフティカーがピットに戻り、レースが再開されました。
しかし、セナのウィリアムズFW16が再びコントロールラインに戻って来ることはありませんでした。
30年前、今宮さんは声を震わせながらセナの死を伝えました。
「セナはいませんが、F1は続いていくわけです」
そして、今宮さんが言った通り、30年後もF1は続いています。
セナが最後に乗っていたウィリアムズFW16に対し…
現在のF1マシンは、コックピット周りにヘッドプロテクターが付き、ヘイローが付きました。
マシンは格段に安全性を増しましたが、超高速で走るF1が危険である事に変わりはありません。
”F1史上最悪の週末” と言われた30年前のあの日。
あの悲劇が繰り返される事が無い事を祈ります。
Posted at 2024/05/01 23:53:57 | |
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アイルトン・セナ | 日記