2019年05月20日
免許返納について
昨日 投稿した親父の免許返納。
昨日のブログ内でも書きましたが、高齢者=危険 という昨今の風潮は気に入りません。
一律に高齢者だからという理由だけで車の運転をやめさせるべきではないと、親父に免許返納を促す決断をした今でもそう考えています。
それでも……
高齢者の方は、一度、自分の現在の運転スキルについて考えて欲しいと思います。
それは、若い頃に修得したハンドル捌きの事ではありません。
ペダルの踏み間違いという、分かりやすいミスは犯さなくても……
衰え始めた体力などによって、些細なミスを犯す可能性があります。
例えば……
日常生活の中で、ちょっとした言い間違いなどする事はないですか?
自分でも気が付かないうちに体をどこかにぶつけて痣が出来ていた事はないですか?
私の親父は、ついこの前、食事時にスプーンの事をフォークと言い間違えをしていました。
手にスプーンを持ちながらだった事―――また、話の流れなどから、すぐに言い間違いをした事に気付きました。
その事を親父に指摘すると、自分でもいい間違いをした事に気付いて苦笑いをしていました。
認知症の人は自分の間違いを認めようとしませんが、親父は間違いを認めていたので、少なくても認知症などではなく、単なる言い間違いなのでしょう。
この言い間違いによって、大きな問題が発生したりはしませんでしたが、車の運転に限っては、ちょっとしたミスが重大な事故に繋がりかねません。
また、本人が気が付かないうちに、足をどこかにぶつけていたなんて事もあるようです。
自分の体の感覚すら意識できないようだと、それよりはるかに大きな車両の感覚を正しく維持する事は難しいかもしれません。
そう言った事を含めて総合的に判断した結果、今まで運転ミスをしてこなかった親父も免許返納を決意したのでしょう。
それでも、親父の場合、自らの体力の衰えを理由に免許返納を決意出来たのは、環境的に恵まれていた為でもあります。
都心ほどではありませんが、バスなどの公共交通機関が存在するため、必ずしも車が必要という訳ではありません。
事実、今の愛車は2年半で2,500km―――半年間に500kmしか走っていませんでした。
自分の好きな時に、自分の好きなところに行ける―――親父もマイカーを持つ事に利便性は感じていましたが、これくらいの利用頻度だと、その都度タクシーを使っても、今の車の維持費でタクシー代が賄えてしまいそうです。
地方の場合、公共交通機関が無い or 少ないため、車に頼らざるを得ないかもしれない。
片道何十キロで、その都度タクシーを使うなんて現実的でないかもしれない。
体力の衰えは感じつつも、生活するうえで車は不可欠で、免許返納出来ない人もいるでしょう。
だから……
免許返納せずに運転を続ける高齢ドライバーを『老害』の一言で一括りにしないで欲しいです。
続けざるを得ない理由がその人にはあるのかもしれないのだから。
逆に、運転を続ける高齢ドライバーは、くれぐれも慎重に運転して欲しいです。
『昔取った杵柄』も、体力の衰えがその実力発揮を阻むかもしれません。
そして、改めて考えてみてください。
運転をやめられない理由が有ったとしても、運転をやめなければいけない理由が無いかどうかを……。
交通事故は、被害者はもちろんのこと、加害者や、加害者の家族も不幸にします。
これ以上、交通事故で不幸になる人が出ないことを望みます。
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Posted at
2019/05/20 23:51:06
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