
いよいよ私が運転する番になりました。
まずはシートポジションを合わせます。
助手席に乗っていたときにも感じましたが、85kWhという大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載しているのに、シートポジションに違和感はなし。フロアが上げ底になってる感じは全くしません。
ドライバーズシートに座って目の前のインパネを見てみると…

やっぱり液晶パネルが使われており、機械部品は全く見当たりません。
というか、操作系で存在するのは、当然ながらハンドル、アクセル&ブレーキのペダル類、そしてウィンカー&ライトやシフトレバーくらいのもの。
シフトレバーをドライブにしてアクセルを軽く踏むだけで、僅かなモーター音がするだけでスルスルッとテスラ・モデルSは走り出しました。
違和感はエンジン音がしない事だけ。
本当に軽くアクセルに足を乗せただけで何のパワー不足も感じずに走って行きます。
しかし、減速時には相当の違和感があります。
電気自動車という事で、減速時にはエネルギー回生が行われます。この回生ブレーキ(一般車で言うエンジンブレーキですな)の効きが強くて、減速するにはアクセルを離すだけで十分と感じました。
もちろん、最終的に停止する時はブレーキを踏まなければいけませんがね。
そして、そのブレーキにはブレンボを採用しているとの事。
街中を走る分には、ブレンボである必要性は全く感じませんでしたが…。
その考えを改める時が来ました。
ゼロ発進で急加速を試みたのです。
体全体がシートに押し付けられるような加速、まるでジェット旅客機の離陸時を思わせる物凄い加速でした。
助手席に座っているスタッフさんに、馬力換算したらどれくらいあるのか尋ねた所、約600psだそうです。ひえぇ、オレのポルシェGT2よりパワフルじゃないか!
最高速度は250km/hを3秒間だせるそうです。
3秒間とは言え250km/h出る車なら、ブレーキにブレンボを奢ってもわかるってもんです。
さて、お決まりの試乗コースを1周したのですが、まだ時間があるというので、スタッフさんが気を利かせてくれてもう1周させてくれました。
運転しながらモデルSのサイズを聞いたらビックリ!
全長はほぼ5m、全幅は1950mmもあるそうです。
運転していてそんなフルサイズの車に乗っているような感覚はありませんでした。
全幅1950mmというと、AMG GTが近い数字ですが、AMG GTの試乗時にはその馬鹿っ広いボンネットに運転するにも神経を使った記憶があります。
でも、テスラ・モデルSはボディの大きさが気にならず、とても運転しやすい車でした。
この車、安全支援システムも充実しています。
都会の道はあちらこちらに駐車している車があり、車線を跨がなければいけないときがありますが、その際、タイヤから「ブブブブ」という振動が。
私は車線につけられた凹凸を拾ったものと思いましたが、実は車がウィンカーをつけずに車線を逸脱した事を知らせていたのでした。
安全支援システムはまだあります。
車の近くに障害物が接近(というか車の方から接近と言ったほうが正しいかな)した時も警告を鳴らしてくれます。
まあ、この手の安全支援システムは他メーカーにも採用されていますよね。
テスラの安全支援システムは、この車のシステムがVer6.2のものです。

近々、メジャーアップデートが予定されていて、Ver7に進化します。
このバージョンアップでは、「自動運転」、「自動駐車」が採用されるとの事です。
テスラの凄い所は、このバージョンアップ、既に納車されたモデルSでもシステムのバージョンアップが行え、最新のシステムに書き換えられるということです。
イメージ的には、パソコン、スマホのような簡単さで最新の機能を享受できてしまうのです。
テスラ、気に入りました。
ただ、大きさを感じない運転のしやすい車と言っても、物理的に大きな車には変わりません。
出来ればメルセデスのEクラスくらいまでダウンサイジングした車を出して欲しいですね。
そうしたら購入を前向きに検討してもいいんだけどな。
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試乗 | 日記
Posted at
2015/12/05 21:37:20