
GC8。
楽しい車でした。
初めて買ったスバル車がGC8でして、正式な名前がスバル インプレッサ WRX Type-RA STi Ver.Ⅴ Limited (←長いっ!)
この時の感想は、とにかくスパルタン!
エンジンは不等長BOXERサウンドを撒き散らし、家族に「かなり遠くから音で帰ってきたのがわかる」と揶揄され、足回りはガチガチで、その乗り心地ゆえ家族は誰も一緒に乗ろうとしませんでした。
折角、使い勝手を考えて4ドアにしたのに…。
ま、それも仕方が無い事でした。本来、Type-RA というグレードはラリーベース車にする車で、当時でも当たり前の装備、パワーウィンドウや電動バックミラーが付いていない、ほぼそのまんま競技車両でしたから。
しかし、毎年ラリーシーズンが終わるとLimitedという、当時のスバルのイメージカラー、ソニックブルーを纏い、最低限の快適装備が加わった車が限定車で発売されていました。
本当はWRCでチャンピオンを獲得してV-Limited にしたかったのでしょうが、チャンピオンを逃がしたときは、単にLimitedとして販売してました。
とにかく、ほぼ競技車両の性能と最低限の快適装備、そしてカタログモデルには無かったブルーのボディカラーのGC8、本当に楽しかった。
このGC8とのお別れは突然でした。
涙目GDB(アプライドE)を見にディーラーに行った時、担当にロックオンされ、買う気が無かったGDBを買ってくれと信じがたい値引き攻勢。
「条件と情熱は十二分にわかった。一晩考えさせてくれ」と言っても、お店から返す気無し。
『わかりました、値段ですね』 おい、話聞いているか? 今日のところは帰してくれ。
『今日じゃないと困るんです! 私を助けると思って買ってください』 人助けで車が買えるかーっ!
『そこまで言うならあと5万引きましょう』 俺は何も言ってなーいっ!
担当セールスに根負けしてGDBに買い換えました。(汗)
GDBもいい車でしたよ。
その後、GRB(アプライドA)、GRB specC(アプライドC)、S206NBRとスバルを乗り継ぎましたが、やはりインパクトが一番強かったのは最初のGC8でした。
そこでもう一度GC8の同じグレードの増車を考えました。
しかしVer.Ⅴ Limited は1000台限定。一方翌年のモデル、と言うか最終モデルのVer.ⅥのLimitedは2000台限定。1年新しいし限定台数は倍だし、程度がいいタマがあるかも、とネットで探し始めたのです。
その頃仲良くしてくれていた某氏から「GC8探しているならウチにダブついてる22B買わない?」と言われましたが、やっぱり22Bより Type-RA STi Ver. Limited が欲しかった。(あと、22Bを買うお金の余裕も無かった)
ネットで格安のVer.Ⅵ Limitedを見つけ、試乗させてもらった時は、当時感じたスパルタンさは感じませんでした。そりゃそうです、その時乗っていたのはGRB specC、それもサーキット用の脚を入れてましたから。
それでも、軽量化バージョンのspecCと言えど、1440kgあるGRB。
それに対して、GC8は1260kg。
無論、車としての出来は(その時の)最新の車には敵いませんが、軽さから来る走り味はやっぱり楽しい! そして不等長BOXERサウンドがたまらない。

クロスミッションで5速までしかないので高速道路は似合いませんが(4WDゆえ高速安定性は問題ないですよ)、ワインディングロードを走らせたら、歴代インプ&WRXの中でも一番楽しいと思います。
ま、一番遅いとも思いますけど…。(公道だったら低い速度で楽しめる方が都合がいい)
一時は動かなくなるまで乗り続けよう、と思ったGC8ですが、13年超で自動車税の支払いが高かったのに加え、トラブル頻発、そこに来てオープンカー欲しい病再発で、押し出される形で手放してしまいました。
最近、またGC8が気になってカーセンサーネットを調べてみたら、走行距離10万キロで約100万円が相場なんですね。しかも Limited になると数台しかない。
今はアルファ4Cがあるから大丈夫だけど、この先、再びGC8欲しい病が発症してもなかなか手に入らないでしょうね。

ガハラ「GC8、いい車だったわね」
あ、ガハラさんもGC8の良さをわかってくれますか。
ガハラ「アンテナをAピラーの所から手で引っ張り出す車なんて初めてだったわ」
そ、そこですか?(汗)
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GC8 | 日記
Posted at
2016/07/16 04:06:54