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2019年11月06日

マクラーレンのモデル変遷

マクラーレンのモデル変遷 連載企画「フェラーリとランボルギーニ」がまだ完了しておりませんが、今日も昨日に引き続いてマクラーレンネタです。


「フェラーリとランボルギーニ」の続きは、いずれちゃんと完了させますので……。





さて、マクラーレンです。


F1界のビッグネームであるマクラーレンではありますが、スーパーカー業界では新参者であり、歴史という面では、フェラーリやランボルギーニとは比べるべくもありません。


だからでしょうか、一部のファンには支持されても、広く支持は受けられず、従ってリセールバリューは決して良くはありません。


っていうか、フェラーリやポルシェなどは、モデルによってはプレミアムがついて、新車時の価格を上回ったりしますからね。


マクラーレンでも例外的に、とんでもないプレミアムが付いている車がありますけど。


それが、マクラーレン F1 です。





マクラーレン F1(1993年~1998年)




マクラーレン F1は、マクラーレンのロードカー部門であるマクラーレン・オートモーティブの前身であるマクラーレン・カーズの第一号作です。


BMW製6.1ℓ V12エンジンをミッドに積んだその車は、F1デザイナーでもあり、鬼才と言われたゴードン・マレーの手によるもので、特徴的なセンターハンドルに、パッセンジャー席が 中央にあるドライバー席の両隣りの斜め後ろに配置されるという独特のパッケージングでした。




ゴードン・マレーの拘りは細部に渡っており枚挙に暇がありませんが、エンジンルーム内側に遮熱のために金箔が貼り付けられられたり、車載工具もチタン製だったりと、まさにコスト度外視で製作された車でした。


公式には最高速度371km/hとなっていますが、ノーマル車で最高速テストを行ったところ391km/hを記録してしまうなどの逸話も残っています。この辺は、カタログ値の最高速度が出るか怪しいイタリアン・スーパーカーとは違いますね。


この車の登場時は、そりゃもう、憧れの車でしたよ。


ただ、これ以降に紹介する、マクラーレン・オートモーティブに変わってからのモデルには、個人的に興味が湧かなかったのは、昨日のブログでも触れた通りです。





マクラーレン MP4-12C(2011年~2014年)




MP4-12Cという車名は、当時のF1カーにも用いられた “MP4” に続いて、12気筒エンジン並みの性能を備えた、カーボンファイバー(Carbon fiber)を使用した車、からきているそうです。


何だかなぁ、って感じですよね。 12気筒エンジン並みなんてぐだぐだ言うなら、12気筒エンジンを積んでみろって思います。(もっとV8エンジンに誇り持てよ)


搭載される 3.8ℓ V8ターボエンジンはリカルド社との共同開発によるもの。


私は知りませんでしたが、当初はAMG製の6.3ℓ V8 NAエンジンを使用するとアナウンスしていたらしいですね。


メルセデスとは、SLRマクラーレンの生産も手掛けるなど提携していたのですが、この提携が解消されたためAMG製V8エンジンの搭載計画はキャンセルされてしまいました。





マクラーレン P1(2013年~2016年)




同時期に登場したラ・フェラーリやポルシェ918と同じハイパーカー。


車名の P1 は “Position 1” の略、予選で1位だった時に無線で入る “P1!” って奴ですね。


エンジンはMP4-12Cと同じ3.8ℓ V8ターボですが、当時のF1に採用されていたKERSのようなシステムが採用されたハイブリッドカーであり、システム最大出力は916PSを誇ります。


現在ではSENNAと共に「アルティメットシリーズ」に属するようです。





マクラーレン 650S(2014年~2018年)




P1の下位モデルであり、「スーパーシリーズ」として実質的には MP4-12Cの後継として2014年にデビューしました。


MP4-12Cと同じ3.8ℓ V8ターボを継続して搭載しており、車名の650は、そのまま MP4-12Cから50psアップされた 650psを示しています。


スタイリングで特徴的なのは、何と言ってもP1から採用された、マクラーレンのマークを模したヘッドライトなのですが、これの所為で、私は P1 と 650S、そして後述の570Sとの区別が出来なくなり、マクラーレンのラインナップが頭の中で混沌としてしまうのでした。(ちなみに、各モデルに使った写真は、ネットで検索して出てきた写真を使っており、タケラッタ自身は区別がついていなかったりします)





マクラーレン 570S(2016年~)




570Sクーペは、マクラーレンのエントリーモデル「スポーツ・シリーズ」の第一弾。


車名の通り570psにデチューンされた、マクラーレン社の車に共通の 3.8ℓ V8ターボを搭載します。


バリエーション拡充の為に設けられた 540S 共々、「スポーツ・シリーズ」も「スーパーシリーズ」も、誤解を恐れずに言えば「アルティメットシリーズ」ですら、同種のエンジンに、カーボン製シャシーが奢られています。


素人考えでは、ヒエラルキーを考えると、エントリーモデルはノンターボにして、カーボン製シャシーも見送ればいいのに、なんて考えますが、それらを使わないで得られるコストダウン効果よりも、それらを新規に開発するコストの方が高く付くので、高コストであることは承知の上でエントリーモデルの「スポーツ・シリーズ」にも採用しているのでしょうね。


そういう意味では、「スポーツ・シリーズ」はお得と言えそうです。






マクラーレン 720S(2017年~)



「スーパーシリーズ」の第2世代(MP4-12Cを第1世代とした場合は第3世代)となり、P1ルックの外観は一新されました。(これで、ようやく区別できる)


車名の720は、4.0ℓに拡大されたV8ターボエンジンから絞り出す720psを示しています。


以前から、マクラーレンやランボルギーニは出力を車名にしていましたが、最近フェラーリも812スーパーファストで、800ps の V12という命名ルールを持ち出し始めました(以前なら百の位は排気量)。出力を車名にするの、流行なんですかね?


720Sの登場時、穴が開いたようなヘッドライトは好きになれませんでした。


よくヘッドライトを目に例えますが、目の位置に穴が開いているので「ドクロ?」なんて思っちゃったり。


でも、フェラーリ360の紹介のところでも書きましたが、スーパーカーデザインは、段々と美しさよりも空力を優先するようになってきています。


そして、フェラーリよりも、その方向で突き詰めているのがマクラーレン。


当然、このヘッドライト形状にも意味はあります。


さすがに、機能美という所まで昇華できているとは思いませんが、まあ、納得できるようにはなりました。(汗)





マクラーレン SENNA(2018年~)



車名の由来は、もちろん、伝説のドライバー、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)であります。


マクラーレン自身が、サーキット走行を最も重視したロードカーと言っている車、「アルティメットシリーズ」と称しており、800PS、ダウンフォース800kg、乾燥重量1,200kg未満、凄い数値が並んでいます。(でもエンジンは、基本的に720Sと同じ 4.0ℓ V8ターボ)


一億円超えの価格もさることながら、詳細が発表される前に限定500台は既に完売というのが驚きです。(汗)






ちなみに、F1以外の車がオレンジなのは、私が選りすぐっているっていうのもありますが、ちゃんと意味はあって、オレンジがマクラーレンのコーポレート・カラーだからです。


最近のマクラーレンのF1カーがオレンジだから知っている人も多いでしょうけど、セナプロの時代、もっと遡ると、ジェームス・ハントの時代からマクラーレンはマールボロカラーが有名でしたが、ブルース・マクラーレンがチームを創設した当時は、パパイヤ・オレンジがマシンのカラーリングでした。


少し脱線すると、フェラーリと言うとイタリアン・レッド! と思う人が多いと思いますが、コーポレート・カラーはイエローだったりします。(ピッコロ・フェラーリ編でイエローの写真が多かったのはそういう理由)








こうやって、マクラーレンの紹介記事を書いていますが、実は私が勉強しているだけだったりします。(笑)


いつマクラーレンを買う事になっても困らないように。(汗)
ブログ一覧 | McLaren | 日記
Posted at 2019/11/06 06:48:04

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この記事へのコメント

2019年11月6日 13:13
(^・x・^)頼んでないのに
(^・x・^)このクオリティ!

(^・x・^)タケラッタ先生は一体何者?
(^・x・^)原稿料お支払いしたほうがよろしいのかしら(笑)

(^・x・^)え?あ、これが本業?
(^・x・^)なら安心しました(笑)
(^・x・^)やっぱり原稿料お支払いしたほうがいいみたい(笑)

(^・x・^)マクラーレンが突如出てきたときは何コレ?でしたが
(^・x・^)真ん中にドライバーを配置して、軽量でホイールベース/トレッド比良好でヨー慣性モーメントカンペキだって、某自動車評論家がベタ誉めでしたけど

(^・x・^)な~んかイマイチ興味が湧かないんですよね、ポルシェの役物が憧れな人にとっては(笑)
(^・x・^)エベレスト登山が夢の人に
(^・x・^)宇宙のロマンを語られてるみたいな、僕にはそんなクルマですよね
(^・x・^)マクラーレンでも、富裕層の方、お持ちですよね~。フェラーリじゃ満足しない?贅沢者め!(笑)

(^・x・^)しかしマクラーレンは赤だと思ってましたね、カッコいいし憧れだったし喫煙者の時はもちろんMarlboroを愛煙してましたよ!

(^・x・^)なのにオレンジとは(笑)

(^・x・^)それにしてもタケラッタ先生は、ブログ画像のクルマの色で遊ぶなんてなかなか粋ですな~。

(^・x・^)原稿料おいくらですか?(笑)
コメントへの返答
2019年11月6日 22:43
頼まれて書いた訳じゃないので……。
ほぼ書き終えたところで、前回ブログにコメント頂いた時は、「なんてタイムリーな!」と思いました。

>一体何者?
もちろん、車変態です。(笑)
>原稿料お支払いしたほうが
原稿料は、ブログ記事へのコメントを頂くって事で。

>某自動車評論家がベタ誉め
さすがはF1デザイナーのゴードン・マレーと、某車変態もベタ誉めでした。(笑)

>宇宙のロマンを語られてるみたいな
なかなか素敵な例えですね。
そして、とても分かりやすいです。

>マクラーレンでも、富裕層の方
お会いした2人は、ガチの走り屋でした。
無論、お金が無いと買えないのは事実ですけど。(汗)

かつてのF1は、スポンサーカラ―の印象が強烈でしたからね。
今でも「ロータスはJPSカラー」という思いが、タケラッタには刷り込まれていますし。(汗)

>原稿料おいくらですか?
そんなに払いたいんですか?
それじゃ、次にお会いする時にSUBARUの話をするって事で。(笑)
2019年11月7日 21:29
緻密なマクラーレン情報に、敬服いたしました。

MP4-12Cの、中古は安い?と思います。
以前に見た、中古のMP4は3千万円。フルOP1,000万円付で、走行600km。

前オーナーが、P1を購入する条件を満たすため、購入して手放した車。
カーボンモノコックの安全性は、ラテンのスーパーカー以上の造りと、思います。
ドアーノブが無い車に感動しましたが、ドアー周りは、ワイパーブレードより頼りない、ゴム部品が気になりました。
ランボルギーニミウラの、サイドガラスの枠は、キャンバス生地に、太いタコ糸でした。

MP4の長期的な所有に、疑問を持った事を、ご報告いたします。
コメントへの返答
2019年11月8日 20:00
>緻密なマクラーレン情報
ははは、全部ネット検索です。(汗)

MP4-12Cはスタイリングが平凡すぎて…。(日産MID4のように見えます)

ラテンのスーパーカーは、それなりの楽観主義がまた良い味を出しているのでは? (気にしちゃダメっす)
かと言って、アングロサクソンの車造りはと言うと、ロータス・クオリティもあるし…。(汗)

やはり、マクラーレンも、MP4-12Cより、経験を重ねた最近の車の方が良いのでしょうね。

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「マジで電話しようかな… 

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何シテル?   05/13 03:52
タケラッタです。 子供の頃からの夢、ポルシェを手にしただけでは飽き足らず、遂にロータスまで買ってしまいました。 実用性はないかもしれないけれど、運転する事自...
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