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2019年11月14日

フェラーリのモデル変遷(4座モデル編)

フェラーリのモデル変遷(4座モデル編) 連載企画「フェラーリとランボルギーニ」も、今回を以って最終回となります。







タイトル画像の車をご存知ですか?


フェラーリ 365GT 2+2という車です。


今まで、2シーターのスポーツカーばかり紹介してきましたが、昔からフェラーリは後席のあるグランドツーリングカーも生産していたのです。


その中には、一見「これ、本当にフェラーリ?」と思うような車もありました。


(写真はフェラーリ 330GT 2+2)

何だか、旧いアメ車みたいですね。


昔からと書きましたが、今でもフェラーリには4人乗りの車がラインナップされています。


では、365GT 2+2 以降の車たちを見ていきましょう。






フェラーリ 365GTC/4(1971年~1972年)



メカニズム的には365GTB/4(デイトナ)とほぼ共通、ホイールベースまで一緒でした。


それ故、2+2とは言え、リアシートは荷物しか入らない狭さだったそうです。


後席が狭すぎたからなのか、僅か2年製造されただけで、後継モデル(365GT/4・2+2)が登場し、生産を終えました。


ピニンファリーナによる流麗なスタイリングは、十分にカッコいいと思うのですがねぇ。(もっとも、カッコだけなら365GTB/4(デイトナ)を選ぶか…)





フェラーリ 365GT4・2+2(1972年~1989年)



この車、フェラーリ 400と覚えている方が多いかもしれません。


365GT4・2+2、400GT/400オートマチック、412と名前を変えるこの車は、他のフェラーリと同様、スタイリングはピニンファリーナによるもの。


ただし、他のフェラーリのような流麗なスタイリングではなく、一見すると2ドアセダンのようなボクシーなスタイリングでした。


それだけに、後席には十分な実用性があり、前述の通りに名前を変えながらも、長きに渡って作り続けられました。


ちなみに、名称の 365、400、412というのは、V12フェラーリの伝統的な命名ルール、一気筒あたりの排気量です。(412は、4ℓ V12ではありません)






フェラーリ 456(1992年~2003年)



412 の後継車として登場した 456 は、ボクシーな 412 から、セミファストバックとなりました。


ミッドシップV12は挟角180°の、水平対向チックなエンジンでしたが、FR V12は一貫してV12らしい挟角(60~65°)のエンジンを採用していました。(本来、V12で等爆にするなら60°です。65°と言うのは、当時のF1エンジンの影響でしょうね)


なお、F512Mは5ℓでしたから、5.5ℓの 456 は、550マラネロが登場するまではフラッグシップフェラーリを上回る、当時のフェラーリ最強のエンジンを搭載した車でした。





フェラーリ 612スカリエッティ(2004年~2011年)



当時、ピニンファリーナに在籍していた奥山清行氏が手掛けたボディは、V12をフロントミッドシップとした事もあって、2950mmという超ロングホイールベースの車でした。


名称の612は6ℓ V12の事で、一気筒あたりの排気量ではありません。


サブネームのスカリエッティは、フェラーリと関係の深いカロッツェリアを由来とします。


この車から、ATがトルコンATから、セミオートマの「F1マチック」が採用されました。(MTも用意されていた)





フェラーリ FF(2011年~)



フェラーリのFF、と言っても前輪駆動じゃありません。(笑)


Ferrari Four、つまり フェラーリ初の四輪駆動を意味する FF なのです。


スタイリングはワゴンチック…と言うよりワゴンですね。(汗)


ま、ここはお洒落にシューティングブレークと呼ぶべきでしょうか。


なお、フェラーリは、612スカリエッティとは全く違うコンセプトの新型車であり、後継車ではないと主張しています。


生産時期を考えれば、どう考えても後継車なのですがねぇ。(笑)


現在は、フェラーリ GTC4ルッソとして販売されています。












さて、これまで紹介してきたV12モデル以外にも4座モデルは存在しています。


以前、ピッコロ・フェラーリ編でも少し触れました、ディーノ246GTの後継車として発表されたディーノ308GT4を祖としています。






ディーノ 308GT4(1973年~1980年)



ディーノ246GTに触発されたランボルギーニ ウラッコ、そのウラッコのミッドシップ 2+2というコンセプトに触発されたか、フェラーリも同様の車を企画します。


それがディーノ 308GT4。


V12でもない4座のマシンに、フェラーリの名は与えられないと、サブブランドのディーノを名乗らせましたが、フェラーリのエンブレム、カバリーノランパンテが付かないからか、はたまた、フェラーリらしからぬベルトーネ・デザインがフェラーリファンから拒絶されたか、ディーノ 308GT4は販売的に苦戦しました。





フェラーリ モンディアル(1980年~1993年)



前述のディーノ 308GT4の反省として、ディーノ246GTの後継車はピニンファリーナ(フィオラヴァンティ)がデザインした308GTBを、そして、フェラーリを名乗らずに失敗したミッドシップ 2+2には、フェラーリのエンブレム、カバリーノランパンテを取りつけてフェラーリを名乗り、新たにモンディアルの名を与えた車を登場させました。


この車の訳が分からんところは、当初は308GTBと同じ横置きエンジンだったのですが、1989年に発売された モンディアルt から、突如として縦置きに変更された事でした。


無論、その年に発売される348に合わせる為だったのでしょうが、「だったらモンディアルもモデルチェンジすれば?」と思いましたがねぇ。





フェラーリ カリフォルニア(2008年~2017年)



モンディアルの後、V8系の4座モデルの後継は用意されず、一旦途切れますが、2008年、FRのクーぺとして蘇ります。


V12でも、2シーターでも、ミッドシップでもない車でしたが、フェラーリの名を与えるだけの理由として、オープンエアーと言う武器をこの車に与えました。


この頃のフェラーリは全てDCTになっており、イージードライブが可能で、オプションでアイドリングストップ機能も用意されるなど、エコにも気を遣った車でした。


ただ、こうなるとフェラーリじゃないんじゃね? とも思ってしまいますが、フェラーリの間口を広げることには成功し、実際にこの車の購入者の約70%が初めてフェラーリを購入したオーナーだったそうです。


マイナーチェンジ版カリフォルニアTは、フェラーリ初のダウンサイジングターボ エンジンも搭載された車でもあります。(ますますフェラーリじゃ……ゴニョゴニョ





フェラーリ ポルトフィーノ(2017年~)



カリフォルニアのマイナーチェンジ版ではあるのですが、名称が変わっているので、項目を分けて紹介しておきます。


かなりの部分、新設計となっているようですが、基本的なメカニズムは、マイナーチェンジ版という事もあり、先代から踏襲されています。







おまけ フェラーリ ローマ(2019年)



11月13日にローマで、V8を搭載する新型クーペ、フェラーリ ローマが発表されました。



これ、カタログモデルなんですかね?










以上で、連載企画「フェラーリとランボルギーニ」も終了です。


長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
ブログ一覧 | Ferrari | 日記
Posted at 2019/11/15 00:56:04

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この記事へのコメント

2019年11月15日 6:37
(^・x・^)うわ~ここまで来ると
(^・x・^)ワケわからんですよねぇ~。

(^・x・^)特に現代のラインナップは、スペチアーレとか言いそうなくらい迷子ですわ~。タケラッタ先生はこれら全部インプットされておったのでしょうか?
(^・x・^)デイトナに4座ありましたよね。これのことだったのか!大黒だか辰巳だかなんかのショーか、おかしいな~いうことがありました。夢ということで長年片付けてました。デイトナではないのでしょうけど。

(^・x・^)このジャンルは昔から2ペダルが存在するのが特徴ですよね。大昔、小学生くらいのころかな?コーンズのラインナップ見て、「オートマチック」とあるのをみて、印刷ミスだと思ったこともありました。

(^・x・^)軟弱者としては、ちょっといいな~と思ったフェラーリでもあります。
(^・x・^)ティプトロ以前のスポルトマティックの930にも同じ想いを抱いたのと同じ(笑)

(^・x・^)いや~お疲れ様でした!
(^・x・^)新しくお願いしたいテーマ、来週のツーリングでお話できたらいいな。受諾頂けるかどうか(笑)もしかしたらもうやってたりして、でもアーカイヴが膨大すぎて探せない(笑)
コメントへの返答
2019年11月15日 22:06
個人的には、昔、365と付いた車の微妙な名称の違いに混乱したのを覚えています。(デイトナとBBだけでなく、今回取り上げた3車種もありましたから)

>全部インプットされておったのでしょうか?
さすがに全部ではないです。
612のホイールベース値はwikiで調べましたし、私も現状のラインナップには疎い所があります。
特にF8トリブートと SF90 ストラダーレの違いとか……
あ、1台取り上げるの忘れてた。(汗)

>昔から2ペダルが存在する
400オートマチックからだったと思います。
わざわざ名称に付けるくらいですから。

>軟弱者としては、ちょっといいな~と思った
いやいや、お金持ちが好むフェラーリとして、それも正しい感覚だと思いますよ。

>新しくお願いしたいテーマ
一体何を企んでいるやら…。(ドキドキ)

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