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2020年02月15日

SUBARUと日産

SUBARUと日産 昨日のブログで、『日産、株式時価総額でスバルに抜かれる』事について書きました。


この事実は、企業規模を考えただけでも衝撃的ではありましたが、富士重工(SUBARUになる前の社名は『富士重工業株式会社』)の歴史を知る者にとっては感慨深いものがありました。


富士重工は、かつて(1968年から1999年まで)は日産と資本提携をしていた時期がありました。


もちろん、当時の日産はトヨタと並ぶ2大メーカーであり、実質的に日産傘下にあったようなものでした。


ちょうど、トヨタとダイハツのような関係で、富士重工には日産系の軽自動車メーカーの顔があったり、日産車の委託生産を行っていたりしました。


この関係は、日産の経営不振で、日産が保有する富士重工株を売却して終わります。


この時に手放された富士重工株は、全株式をGMが購入するのですが、GMも業績悪化で富士重工株を手放す事になり、トヨタがその株の一部を購入。


2019年にはトヨタが出資比率を20%まで増加させて持分法適用会社となり、名実ともにトヨタグループ入りしました。


かつては日産と資本提携していた富士重工が、今やトヨタグループですからねぇ。








そんな、SUBARUですが、かつて倒産の危機を経験しており、その時は日産に(正確には日産OBに)助けられた過去がありました。


倒産の危機にあったスバルを救った「レガシィ」の奇跡』には、1990年に社長に就任した、川合勇氏についての記事がありました。

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この頃のSUBARU(富士重工)については、私もブログで触れたことがありました。


この時の私は、初代レガシィ(BC/BF)のヒットによって倒産の危機を脱したと書いていたのですが……


実際は、初代レガシィは業績には然程貢献していなかったようなのです。


初代レガシィ、良いクルマで評判は大変良いものがあったのですが、その高コスト故に、売れても儲けが少ないクルマだったとの事。


コストに関しては、品質の低さもコストに影響を与えていました。


ここにメスを入れた川合氏によって、2代目レガシィは クレームが初代の1/5に激減したといいます。


コスト、品質というキーワードが出ると「トヨタ生産方式」という言葉が思い浮かびますが、日産OBである川合氏によって富士重工は救われたのでした。







日産OBに救われた富士重工(現SUBARU)が、今や株式時価総額で日産を上回っています。


そんな日産は、業績回復の為には、今期のうちに構造改革費用として巨額の損失を計上し、会社の膿を出し切るべきだと指摘する声が多くあります。


しかし、新社長の内田氏はそれが出来ず、ナンバー2のアシュワニ・グプタ・最高執行責任者(COO)も反対、賛成していたのは退社した関潤・元副COOだけだったようです。


今期の黒字に拘った結果、来期の業績回復も見込めなくなりつつあります。


日産には出来る人材もいる(いた)のにねぇ。


トロイカ体制で唯一の日産生え抜きだった関氏。


今の日産からは、沈む船から逃げ出すように『出来る人』が流出してしまっている気がします。


いやー、SUBARUは日産から離れて良かったですねー。
ブログ一覧 | SUBARU | 日記
Posted at 2020/02/15 22:57:58

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この記事へのコメント

2020年2月15日 23:51
うううううううううううううううううっ!!!

今の時代、二酸化炭素排出量の規制により、自動車自体の開発が重荷になり、各会社自体で、開発が負担となり思うように進まない事実も、、、トヨタさんなんかは、垣根を超えた技術提供を行い、末には!!「日本自動車会社を立ち上げたい」と、まじめに考えてる模様。。。この先!!、日産もルノー提携を解消し!?、本当にそうなって逝く気も。。。ソニーもEV造ってるし、ガソリンエンジンは、無くなりはしないでしょうが!?、廃れていくのでしょうね。A=。=。;;;ゞ(あせ
長文、失礼いたしました。A^_^;;;ゞ(あせ
コメントへの返答
2020年2月16日 7:39
CO2排出量の規制、特に欧州では、英国(2035年から)を始めとして、エンジン車の販売禁止する方向ですから、現行車の開発に力を入れ難いかもしれません。
でもねぇ、それまではエンジン車が販売車両の大半を占める訳です。
しっかり商品ライナップを整えないと、その頃には企業として残っていないかもしれません。
自分たちに都合が悪くなるとすぐにルールを変える欧州の事なので、案外、エンジン車はずっと残っているんじゃないですかねぇ。

日産に関しては、ルノーのご機嫌伺いばかりの経営陣では、日産の経営再建は無理かもしれません。
ルノーのスナール会長も、今期のルノーの損益に影響する為、日産の黒字に拘って巨額の損失計上に否定的で、それが社長候補筆頭だった関氏の社長就任に反対した理由らしいです。
結局、ルノーも10年ぶりの最終赤字に転落。
数字ばかり気にして、メーカーとして、企業としての本質を軽く見たツケを払う事になりました。
このまま3社揃ってフェードアウトしてもおかしくないとさえ思いますよ。
2020年2月16日 3:33
(^・x・^)河合さんは日産で久米さんとの社長争いに負けて、日産ディーゼルに出されます。

(^・x・^)もっとも、久米豊さんはシーマ現象やシンフォニーL作戦や901計画などの日産の「反撃」をブチかましてくれたのでこれは正しい人事だったんでしょうね。まあ今思えばその後また低迷するまでの僅かな間でしたが(笑)

(^・x・^)負けたほうの河合さんはと言うと再建中の日産ディーゼルを見事に立て直します!この手腕を買われて富士重工業に行くんですね。
(^・x・^)当時の富士重工業は興銀(現みずほ銀行)出身と日産出身の社長が交代で勤めていましたが、日産出身の河合勇さんは今で言う 「カーガイ」でトヨタのあきおちゃんくらいクルマに愛のある人でした。
(^・x・^)徒手空拳、日産から富士重工業に乗り込んで来て、「君たちには技術はあるがマーケティングが全然ない!」と次々いろいろな新しい車種をヒットさせてSUBARUのクルマ作りを変えてくれた人の一人ですね。

(^・x・^)ただ、メチャクチャ怖い人で役員は皆物凄い怒られたそうです。社内では「怪人」と恐れられていた「そう」です。ただしぺーぺーの人にはメチャクチャいい人だった「そう」です。

(^・x・^)オリビエブーレイがデザインした2代目BD/BGレガシィ、とても良いクルマでしたね。初代はエアサスがダメになったりしてよく怒られました。そこにいくと2代目は信頼度が上がって僕もセダンのアプライドEのRSに乗ってましたが故障もなかったのは河合さんのおかげかな?(笑)クルマ売れなくて放ったEJ20の投資負担で傾いた会社の危機を救ってくれた「そう」です。

(^・x・^)日産もそんな素晴らしい人材、沢山いると思うんですよね。先般日本電産に人材が流れて行ってましたが惜しい話です。なぜなら経営者が代われば変われば、会社が素晴らしく変身するのを僕らは見たことあるからです。ただ、どうかな?サスティナブルに良い経営者を選ぶ仕組みがあるのはトヨタの方で
(^・x・^)日産にはそれが無くて低迷と反撃を繰り返すばかりのも、僕らは見てきたから(笑)
コメントへの返答
2020年2月16日 8:11
河合さん?
川合さんじゃないの?
(F1解説者は川井ちゃん)

そうそう、業績が悪化していた日産ディーゼルを、わずかな期間で立て直して黒字会社に変えたそうですね。
当時の興銀の中村頭取が「こうなったら、日産から川合さんをもらってくるしかない」と懇請したとの事。
当時の富士重工の経営トップは、基本は興銀、それがダメだったら、提携先で大株主の日産出身者と決まっていましたから。

>河合勇さんは今で言う 「カーガイ」で
PRESIDENT Onlineの元記事で紹介された中にも、それは感じられました。
あと、企業のなんたるかも、富士重工に教えたのも川合氏だったようですね。
スバル360はともかく、スバル1000などは、理想の車を作る為にと、技術者(≒百瀬晋六)が考えうる限りの技術を投入、それはシロウトの私でも高コストだと分かるものです。
まぁ、だからこそ『スバリスト』なるコアはファンが存在したのでしょうけどね。

ただ、コストの大事さを説いた川合氏も、必要なコストは削ったりはしませんでした。
(どこかのレバノン人だったら、高コストな水平対向エンジンをやめさせ、グループ会社からエンジンを供給してもらっていたでしょう)

>オリビエブーレイがデザインした2代目
実は私、2代目はあまり好きではないんですよねぇ。
初代(特にツーリングワゴン)はスタイリッシュだと思うのですが、BD/BGは何だか平凡なデザインになっちゃったなーと思っていました。(単なるボクシーなセダン&ワゴンにしか見えなかった)
メカニズム的にも、意欲的なシーケンシャルツインターボが、想定通りに機能せず、トルクの谷があったりと、個人的評価はイマイチだったのですが……売れましたよねぇ。
2代目レガシィ(BD/BG)によって富士重工が利益体質になっていったとは知りませんでしたよ。

日産、ホントに振れ幅が大きいですよねぇ。
関氏が社長になっていれば良い方向に振れたかもしれませんが……。
でも、まあ、こういう言い方をしては何ですが、今の日産のラインナップならば、日産が無くなったところで困る人は(日産関係者を除いて)いないと思います。

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