
先日、
グロージャンが「僕ら世代のF1ドライバーは運がなかった」と述べていたことをブログネタにしましたが……
グロージャン世代に引導を渡した新世代のドライバーの輝きが増しています。
2020年F1第16戦サクヒールGPにおいて、新型コロナ感染で欠場したハミルトンの代役でメルセデスのシートに座ったジョージ・ラッセルが、初日のFP1、FP2で連続トップタイムをマークしました。
カーナンバー63が新鮮。
月曜日にハミルトンのコロナ感染が判明し、急遽メルセデスで走る事が決まったラッセル。
僅か数日しかない為、コックピットを ハミルトンやボッタスより10cm以上背が高いラッセル用に合わせることなど出来ません。
普段に履いているシューズよりも小さなサイズを履いたりと、ラッセルの方が車に合わせるしかありません。(ラッセルが座ると、頭の位置がレギュラードライバーよりも高くなり、インダクションポッドへの空気の流れにも悪影響があるかも)
ただでさえ、メルセデスに乗り慣れたボッタスに比べたらハンデがあるのに、さらに窮屈なコックピットでドライブしなければならないラッセル。
しかし、初日は、ラッセルが終始安定してラップを刻んでいたのに対し、ボッタスはトラックリミット違反でタイム抹消等、バタバタした走りをしており、タイム以上に差が表れた事で、どちらがレギュラードライバーなのかと思わざるを得ない結果となりました。
ボッタス、来期のシート、大丈夫か?
ラッセルは、去年からF1に参戦していますが、いまだに1ポイントも獲得できていないドライバーです。(去年は、チームメイトのクビサがドイツGPで入賞しており、20人中唯一のノーポイントドライバーだった)
しかし、それはウィリアムズの戦力が、ある意味 F1に1チームだけF2の車で参加しているような状態の為であり、ポイント獲得など望めない、それがラッセルの置かれた立場だったのです。
ラッセルは、予選ではチームメイトを圧倒、去年はクビサ相手に全勝、今年も第15戦バーレーンGPまで全戦ラティフィを上回っており、誰が見ても速いドライバーである事は明確でした。
だから、ラッセルがハミルトンの代役としてメルセデスで走ると聞いた時は、ボッタスと大差ない走りが出来るのではないか? と予想はしていたのですが……正直、予想以上でした。
ラッセル、ルクレール、ガスリー、ノリス……既にトップドライバーとなったマックス・フェルスタッペンといい、F1界の世代交代が明確になってきました。
そんなF1に新たにデビューする事が決まったのがニキータ・マゼピン、そして7度の世界王者ミハエル・シューマッハーの長男ミック・シューマッハーです。
”旧世代”のグロージャン&マグヌッセンに代わって、来期ハースで走る事が発表されました。
なお、現在F2で首位に立つシューマッハーの起用は分かるのですが、マゼピンの起用を発表した事は正直驚きでした。
スーパーライセンス取得に必要なスーパーライセンスポイントは、直近4年のうちの3年で獲得したポイント数が40ポイント以上なのです。
マゼピンが保有するポイントは21点、現在、F2で選手権3位のマゼピンは30点を追加することが出来る為、スーパーライセンスの発給は可能です。
ですが、それはあくまで、現在のランキングならば、です。
ランキング3位のマゼピンからランキング8位の周冠宇までは36.5点と接近しており、今週末バーレーンで開催される最終戦の成績次第で、どうなるかわからないのですよ。
もし、最終戦の結果が振るわず、ランキング5位(20点)以上を確保できなければスーパーライセンス取得が出来ません。
来期、アルファタウリからのF1デビューが噂される角田裕毅に関して、正式発表が無いのも、スーパーライセンス取得が確定していないからなのですが……
その角田裕毅ですが、最終戦バーレーン予選でポールポジションを獲得しました。
ポールポジションでシリーズポイント4点を加算し、ランキング4位に浮上。
角田もシーズン5位以上がマストですが、早ければフィーチャーレース(決勝レース1)後にもそれが確定しますし、ポール獲得はこれ以上ない追い風です。
来期、小林可夢偉以来の日本人F1ドライバーを見ることが出来ればいいですね。
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F1 | 日記
Posted at
2020/12/05 10:53:09