
えー、今回のネタをブログに書こうと思ったのは、一ヶ月前に
ホンダ(本田技研工業、及び 本田宗一郎)について書いた時に頂いたコメントに、『トヨタって親族経営なんですね』というコメントを頂いた事がきっかけでした。
って言うか、「一ヶ月も放置してたのかよっ!」て言われそうですが……。(汗)
本田技研工業の創業者が
本田宗一郎であり、それ故“本田”の名前が会社名となっている訳ですが、同じ事がトヨタにも言えます。
現在、トヨタの社長を務める
豊田章男氏は、トヨタ自動車の創業者、
豊田喜一郎の孫であり、章男氏の父親である
豊田章一郎氏だけではなく、歴代社長には、
豊田英二、
豊田達郎など、豊田家から多くの社長が出ています。
もっとも、章一郎氏の弟、達郎氏が社長を退任した後は、
奥田碩氏、
張富士夫氏、
渡辺捷昭氏と、豊田家以外の社長が続きましたけどね。
トヨタ自動車、及び、豊田家に関するストーリーは、とても一回のブログには収まらないので、また改めて別の回で書こうと思います。
ホンダ、トヨタと共に、創業者の名前を冠した自動車メーカーは他にもあります。
マツダ、そして スズキです。
マツダに関しては、
ロータリーエンジンについて書いた時に若干触れていますが、ロータリーエンジン開発を決意したのが当時の
松田恒次社長であり、実質的な創業者である
松田重次郎の長男でした。
社長在任中に死去した恒次氏の後任には、恒次の長男である
松田耕平氏が社長に就任します。
耕平氏は、ファミリア、カペラ、ルーチェといった主力車種に次々とロータリーエンジンを搭載しますが、これがオイルショックでは災いし、経営状態が悪化。
銀行主導での経営再建を目指す事となり、耕平氏は代表権を有しない会長に退きました。
その後も販売店の5チャンネル化がバブル崩壊では災いし、再び(三度くらいかな?)経営状態が悪化してフォード傘下になったり、リーマンショックで親会社であるフォード自身が経営危機となり、半ば見捨てられるようにフォード傘下を離れたりと、激動の経営状態が続きましたが、松田家から社長が出る事はありませんでした。
ちなみに、マツダの旧社名は東洋工業ですが、1920年の創業時は自動車メーカーではなく“コルク”を生産する会社で、創業時の社名は「東洋コルク工業株式会社」でした。
ホンダもマツダも、今は同族経営とは言えませんが、今でも同族経営となっているメーカーがスズキです。
つまり、この2人は両者(両社)同族経営をしている会社の社長っていう訳です。
スズキの発祥は1909年の「鈴木式織機製作所」で、トヨタと同様、織機のメーカーでした。
創業者である
鈴木道雄氏が、自動2輪や、軽4輪のスズライトを導入、社名が「鈴木自動車工業」となります。
2代目社長は道雄氏の長女婿養子である
鈴木俊三氏、3代目社長は道雄氏の三女婿養子である
鈴木實治郎氏が就任。
そして、1978年に俊三氏の長女婿養子である
鈴木修氏が4代目社長に就任します。(創業家だけど、婿養子ばっかだねぇ)
5代目、6代目(社名がスズキになってからだと、それぞれ2代目、3代目)は創業家以外の社長となりましたが、7代目社長は修氏の長女婿の
小野浩孝氏が社長に就任……の筈だったのですが、小野氏が病死した事で、2008年に当時78歳の修氏が社長に復帰したのでした。
結局、修氏は今年の6月まで会長職を務めていました。(1930年1月30日生まれなので91歳! お疲れ様でした)
なお、社長職は2015年に長男の
鈴木俊宏氏が8代目社長に就任しています。
よく、同族経営の会社に関して「3代目が会社を潰す」って言われますが、トヨタやスズキに関しては、潰すどころか、さらに会社を大きくしている感じですね。
この2社を見ていると、むしろ同族経営の方が良いのではないかとさえ思ってしまいます。
とはいえ、マツダの例もあるからねぇ……。(汗)
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Posted at
2021/08/17 00:19:59