
私もその記事のタイトルを見て「おかしいんじゃね?」とは思いましたよ。
9月28日の F1 Gateの記事で、以下の見出し記事がありました。
セバスチャン・ベッテル 「フェルスタッペンと同じF1マシンなら誰もが勝てる」
今シーズン、あまりに強すぎる フェルスタッペン&レッドブル に対し、ハミルトンやトト・ウォルフがケチをつける様なコメントをしていましたが、遂にベッテルまで?
ハミルトン、フェルスタッペンの成功は「誇張されすぎ」歴代チームメイトを理由に
ウォルフ「それは Wikipedia用」フェルスタッペンの最多10連勝記録を軽視
ただ、当該記事を読んでみると……何か、日本語としておかしいんですよね。
ベッテルは
レッドブルに乗ってフェルスタッペンに勝てるかと質問されたのですが…
「そんなことはない(指を鳴らす)。彼はそれだけ優秀だからだ。僕たちの誰にとってそううまくはいかない」
「でももちろん、僕は自分にできることを信じているし、何ができて何ができないかもわかっている。僕は彼とは全く違うと思うけど、もちろん、誰もが勝てると僕は確信している」
「でも、それは大きな決意だ。自分の好きなスポーツのやり方には大きな努力が必要であることも分かっている。もし何かをやるなら、きちんとやりたいと思っている」
「だから、ただ会場に現れて、バッグを部屋に置き、キットを身につけて、『さあ、やろう』というだけでは彼に勝てないだろう。そういうわけにはいかないと思う」
表現として回りくどいというか、意図が伝わりにくい文章です。
ただ、私には何か見覚えがあるような文章に感じました。
仕事で使う資料が英語の原文しか無い場合は翻訳ソフトを使って日本語にするのですが、直訳の文章がこんな感じの文章になるのですよ。(最近は AI技術でもう少し自然な文章になってるかも…)
大抵、「何言ってんだ?」って感じの日本語なのですが、原文を見ながら直訳された日本語の単語を再構築すると、何が書いてあるか理解できてくる。
その経験から、当該記事を私なりに意訳して読み返しました。
Q:もしもあなたがレッドブルでフェルスタッペンのチームメイトになった場合、彼に勝てますか?
「そう簡単ではないよ。彼は優秀だからね。それは 僕以外の誰がチームメイトになっても 彼を倒すのは大変な事だと思う」
「でも僕は自分の力を信じているんだ。何ができて何ができないかも理解している。僕は彼とは全く違うタイプのドライバーではあるけどね。たとえ誰がチームメイトであっても僕は勝てると思っているよ」
「でも、その為には大きな決意が必要なんだ。大好きなモータースポーツで、F1で勝つには多大な努力が必要なんだ。もしレースをして勝利を目指すのであれば、周到な準備と努力をしなければいけないんだ」
「だから、ただサーキットにやって来て、ヘルメットを被って『さあ、やろう』というだけでは彼には勝てないよ」
一応、ベッテルが言いそうな事を加味していて、原文に無い単語も意訳として追加しちゃってます。
ま、原文は読んでませんがね。(笑)
ただ、やはりタイトルの
「フェルスタッペンと同じF1マシンなら誰もが勝てる」というのは明らかにおかしいですよねぇ。
当然の如く、この方々は批判してきました。
フェッテル「レッドブルに乗れば誰でも勝てる」とは言っていない
「完全なる見出し詐欺、悪意のある誤報です」と言って、激怒しています。(汗)
まぁ、最初は私も当該記事のタイトルで “釣られました” からねぇ。(笑)
ただ、この方々の主張もちょっと変だとは思います。
「ベッテルは、『誰もが努力をすればマックスに勝てると信じてる』と言っているんです」
そうかぁ?
インタビュアーは、「あなたはマックスに勝てるか?」って聞いたのに、自分以外のドライバーが「努力すればマックスに勝てる」って返答にはならないと思うが。
「チェコ(ペレス)に対するリスペクトが無い」とも言っているけど、前述の捉え方だとマックスに全く歯が立たないペレスは『努力していない』って事になるんだが…。(それこそ、ペレスに対するリスペクトが無い気がするが…)
っていうか、それなら記事文頭の「誰もが勝てる」は間違ってないじゃん。
タイトルの “釣り” だって、動画中に自分らでコメントしているように『東スポ』並みなんだから、殊更反応しなくてもって思いますがね。(笑)
翻訳ソフトの直訳文並み(もしくはそれ以下)の記事ではありましたが、ちゃんとベッテルがフェルスタッペンをリスペクトしているコメントも載せていました。
フェルスタッペンの印象的な走りは「見ていて素晴らしい」とし、「その素晴らしさには感動せざるを得ない」と述べた。
まったく同感です。
さすがベッテル、いい事言うなぁ。
ほぼ全戦に渡って繰り広げられるフェルスタッペン&レッドブル の独走劇に「つまらない」というコメントが多い今シーズンですが、後々になって「あの年のフェルスタッペンの走りは伝説的だった」と言われる日が来ると思います。(中野信治氏も、
「レッドブルのマシン性能ではなく、フェルスタッペンのドライバーとしての能力で勝っている」と言っているし)
フェルスタッペンの走りを見逃すな!
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Posted at
2023/10/04 13:02:08