
遂にSUV界のラスボスが登場!
2022年に登場が噂されるフェラーリのSUV、プロサングエ(Purosangue)です。
フェラーリの最高技術責任者マイケル・レイターズはAUTOCAR誌のインタビューで、こう語ったそうです。
「このクルマと技術コンセプトに納得しています」
「一方では真のSUVであり、SUVの顧客にそれを購入するように説得するコンセプトとパッケージを見つけたと思いますが、他方では既存のSUVとは概念が大きく異なります」
まあ、カイエンやウルス、ベンテイガといったライバルは、VW-アウディグループの共用プラットフォームがあるのに対して、フェラーリは自らが持つアーキテクチャを使いながらも、独自の車を開発しなければなりませんからね。
一応、グループ内には、アルファ・ロメオのステルヴィオというSUVもありますが、プロサングエはフェラーリらしい『超高級車』でなくてはならないし、後述するV12も搭載しないといけないので、ステルヴィオと共用するわけにはいきません。
既にデザインが承認され、フェラーリのスケーラブルなフロントエンジンアーキテクチャを採用することは決まっているようです。
トランスアクスル、デュアルクラッチ(DCT)、リアまたは全輪駆動。
812スーパーファースト、GTC4ルッソやポルトフィーノといった車たちのアーキを使うんでしょうね。(ってことは、割高な車になりますねぇ)
ただ、噂では、プロサングエはV6ターボエンジンを採用するようです。
つい最近、開発が凍結されたという話が漏れ聞こえてきた『ディーノ』に搭載しようとしていたエンジンでしょうか?
V8ターボでは高価になり過ぎると考えたのでしょうかね?
いや、それは無いか。フェラーリはプロサングエにV12バージョンも用意しようとしているようなので。
フェラーリは、GTC4 Lussoに代わるものとしてSUVを考えているようですね。
「V6またはV12である事を明言はしませんでしたが、我々はそれを見越しています」
「さまざまな顧客の要件に応じて考えます。広い室内スペース? 6気筒または8気筒? それともV12? 長いホイールベース? フロントまたはミッドエンジン、ハイブリッドまたは非ハイブリッド、2輪駆動または4輪駆動、2シーター、2+2 または4人乗りを提供できます。私たちは非常に簡単に管理することができ、その影響は非常に低くなっています」
フェラーリも、いよいよ数を売る事を考え始めたのかなー。
その昔、エンツォ(だったかな?)が、「顧客が望んでいる数の、常に1台少ない数を供給する」なんて言っていた気がします。
エンツォ・フェラーリ(←車の方ね)が399台限定だったのはそういう訳。

(別に、需要が400台という訳ではなく、「1台少ない」という象徴的な意味の台数でだった)
つい最近まで「フェラーリはSUVは作らない」って言っていた気がするんだが……。(あれ? 「4ドアは作らない」だったかな? ま、一緒だよね!)
やっぱり、ライバルであるランボルギーニが、ウルスを出した(そして売れている)からかなー?
上記の、「需要より一台少ない」のくだりは、市場での商品価値の維持の為だけど、SUVの数が出ても、スポーツカーの価値が下がらないのは、ポルシェが証明しているしね。
フェラーリ製のSUV―――ポルシェのカイエンと違って、実用性よりも付加価値で乗る車なんだろうな。
きっと、富裕層を中心に売れるでしょう。
地域的には、中国で売れそう。(ある意味、中国向けの戦略車でしょうし)
ただ、SUVにV12の組み合わせは、オンリーワンであり、興味はありますね。
え? 買うのかって?
買いませんよ。
技術的な興味であって、商品に興味はありません。
もっとも、経済的に絶対に買えませんけど……。(爆)
Posted at 2019/09/18 20:46:33 | |
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Ferrari | 日記