
最近、トヨタの第2四半期決算について ブログに書いたばかりですが、トヨタ以外のメーカーも、第2四半期はコロナ禍の影響を受けた第1四半期から急回復しているメーカーが多いようです。
特に9月は、トヨタが約84万2000台で、前年同月比で11.7%プラス。
さらに、ホンダが約47万3000台(+9.9%)、スズキが約29万3000台(+19.1%)、スバルが約9万6000台(+13.0%)と、この4社は、9月としては過去最高を記録しているのです。
もちろん、今年の前半は世界中の自動車メーカーが漏れなく新型コロナウィルスの影響を受けており、国内メーカー各社も 第1四半期(4~6月)は例外なく歴史的大打撃を受けています。
トヨタとスズキだけがギリギリで赤字を回避したものの、その他のメーカーは全て赤字に転落してしまいました。
しかし、まず中国市場が4月頃から、そして7月頃からはアメリカ市場も回復し始めました。
3~5月は世界中が経済活動を止めていた事もあって、現在、各メーカーが中国とアメリカ市場のバックオーダーを捌く為、工場でフル生産しているのでした。
また、アメリカ市場に強く依存するマツダも、上記の4社の様に過去最高とまではいかなかったものの、9月の世界生産は約12万7000台で、前年比プラス(+1.0%)に転じています。
さて、前年比プラス組に入らなかったのはどこかと言うと……
日産、三菱、ダイハツ の3社です。
この内、ダイハツは 回復傾向が著しい中国 及び アメリカ市場に関係がない為、市場回復の恩恵に預かれなかったものの、国内生産がプラスに転じたこともあって、9月の世界生産は前年比-4.9%まで盛り返しています。
残るは、日産、三菱のアライアンスを組む両社です。
さすがに春先よりは減少幅は縮小したものの、前年比で2ケタ%マイナス(日産は-20.0%、三菱-39.9%)のままという厳しい状態が続いています。
ライバルのうち4社は過去最高を記録しているというのに、この体たらく。
特に日産は中国とアメリカでの事業規模が大きいのに、回復した市場の恩恵に有り付けていません。
もう、これは商品力の無さが響いているとしか言えません。
今まさにチャンスが転がり込んで来ているというのに、みすみす取り逃してしまっている。
早々にラインナップ拡充を図らないと、他社に全部持っていかれますよ!?

Posted at 2020/11/09 20:34:36 | |
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