
先週末に行われたF1トルコGPで、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季初の表彰台を獲得しましたね。
遂にベッテルが復調したのか?
一体、トルコGPで ベッテルに何があったのでしょうか?
今季のベッテルは、シーズン開幕前から 来季の契約は無い事をチームから告げられ(しかも電話で!)、既にチームから無用な者扱いされた状態でシーズンに突入しました。
成績も振るわず……と言うより、チームメイトのシャルル・ルクレールに圧倒的な差をつけられ、「もうベッテルの時代は終わった」という印象を植え付けられるような状態。
第12戦ポルトガルGPの予選に至っては、両者のギャップはコンマ5秒以上に達し、ベッテルはルクレールについて「別次元にいるようだ」とコメントしていました。
ベッテルは「僕としては同じマシンだと信じなきゃならないと思ってる。僕は僕の周りにいる皆やガレージの連中を信頼している」とも言っています。
これ、逆説的に『同じマシンだとは思えない』と言っているようなものですよね!
相当、イライラが溜まっていたんでしょう、こんな事まで言っていました。
「一体どこでタイムを失っているのか? 僕はシーズンを通してずっと口を閉ざしてきた。馬鹿な人間には理解できないかもしれないけど、僕は馬鹿なのだろうか? どうだろうね。運良く限界まで攻める事が出来ても良さそうなものだけど、一度もそんな事はないし、例えそうなったとしても、かなり苦労するだろう。その点、
もう一方のガレージではずっと容易くそうなっているように見える」
ここまで言われたフェラーリの代表 マッティア・ビノットは「セブとシャルルのマシンは間違いなく同じだ」と、ベッテルを突き放したのですが……
先週末のF1トルコGPでは、マッティア・ビノットが2021年の開発に集中するためマラネロにあるファクトリーに留まり、チームに帯同していませんでした。
チームのトップが現場にいない異常な事態。
相変わらずマシンは遅く、予選では2台揃ってQ2敗退。
しかし、12位ベッテル、14位ルクレールと、いつもと順番が違っていました。
終始ウェット路面での走行となった決勝では、レッドブルを始め、他チームが苦しんでいるのを尻目に、フェラーリは2台揃って上位に上がっていきます。
ビノット、いない方がいいんじゃね?(笑)
気が付けば、フェラーリは表彰台争いをしていました。
しかも、そこには2台のフェラーリが揃って同じ位置にいたのです。
最終ラップで、ペレスを交わそうとしたルクレールがミスを犯して、ベッテルが3位に上がり、そのままチェッカー。
ベッテルの今季初の表彰台となったのでした。
ベッテルはレース後に笑いながらこう言いました。
「彼ら(フェラーリ)はもっと頻繁にマッティアを家に残しておけるんじゃないかな? もちろん冗談だよ」
ホントに冗談だと思ってる?(笑)
はたして、フェラーリにいらない人は誰なんでしょうねー?

Posted at 2020/11/18 12:07:31 | |
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