
昨日のブログで “グロージャン・ミサイル” と書きましたが、自分で書いていて「懐かしいなぁ」と思ってしまいました。
グロージャン・ミサイルに撃墜されることの多かったのが小林可夢偉です。
もし、グロージャンに撃墜されなければ良い成績を挙げられたと思われるレースも少なくなかった……。(予選で2位だった2012年のベルギーGPとか…)
可夢偉が表彰台に上った日本GPでは、マーク・ウェーバーが盾になってくれたので(笑)、撃墜されずに済みましたけど……。(つまりウェーバーが撃墜された)
グロージャンがいなければ(≒撃墜されていなければ)、可夢偉は今でもF1で走っていたかもなんて意見もあるくらいです。
そんなグロージャンは、何とか今シーズンまではF1のシートを確保していましたが、来期はハースのシートを失い、他のチームへの移籍も出来そうもありません。
大事故を起こしたバーレーンGPの前に、グロージャンはこんな事を言っていました。
「僕ら世代のF1ドライバーは運がなかった」
もっと早く、もしくはもっと遅くに生まれていれば、状況は違っていたかもしれないと言うのです。
「僕たち全員がトップシートが埋まっていて、先輩ドライバーがまだF1を離れていないときにF1に到達した。その後、若手ドライバーが台頭してきて、僕たちにはあまりチャンスがなかった」
そうかなー、グロージャン世代って、危険な匂いのするドライバーばかりなんだよねー。
“ミサイル”さんを筆頭に、パストール・マルドナド、ブルーノ・セナ、エステバン・グティエレス……今は評価の高いセルジオ・ペレスだってクリーンなファイトとは言えない走りをしてました。(グロージャンや中南米勢が並ぶと何かやらかしそうな雰囲気がプンプンしてたなー)
グロージャンとマルドナド
マルドナドとグティエレス
マルドナドとグティエレス
2014年なんて、グロージャンとマルドナドがチームメイトだったので、史上最狂(最凶?)のチームだったかも……
現在のケビン・マグヌッセンとのコンビもなかなかですが……(汗)
そんな中で、今までF1に残れていたグロージャンは、むしろ運が良かったんじゃないかとも思います。
そもそも、グロージャンが言う “若手ドライバー” は、ルクレールを筆頭に、ガスリー、ノリス、ラッセルらは、グロージャンらよりもクリーンなファイトをしており、且つ速いです。(一部、ストロールの様に相手を見ていない選手もいますが…)
今やハミルトンと並ぶトップドライバーとなったマックス・フェルスタッペン(年齢的にはルクレールと同じなので、まだ若手ドライバーです)は、デビュー当時こそ粗削りでしたが、今はすっかり洗練されて無茶な走りなどしていません。
単にグロージャンが成長出来ていないだけなんじゃないかなー。
ペレスにしても運が良かったとしか思えないんですよね。
2013年、ハミルトンが離脱したマクラーレンのシートを得ますが、2012年の成績はチームメイトの小林可夢偉と大差無いように思えます。
確かにポイントではチームメイトの小林可夢偉を上回っているものの、予選では可夢偉の方が速い事も多く、Q2敗退したペレスがリバースストラテジを取り、結果的にタイヤ戦略の違いで表彰台を獲得するってパターンでした。(一方で、可夢偉は前述の“ミサイル”に撃墜されていた)
個人的には、上記の中南米デンジャラス・ドライバーの一人って感じが抜けていなかった……。
実際、マクラーレン移籍発表後のレースは精彩を欠き3度のリタイアを含め、1度もポイントを獲得できず(一方で可夢偉は日本GPで表彰台を獲得)、英国の記者に「マクラーレンは間違った方と契約してしまったんじゃないか?」と言われたりしていました。
2013年にシートを失う事になる可夢偉とペレスの間に、明確な差など無いのに…そう思った事がある私には、『ペレスがシートを失うことがF1界の損失』とまで言われる事に違和感があるんですよ。
確かにタイヤの使い方はうまいし、ストロールよりもいいドライバーだとは思いますが、私はニコ・ヒュルケンベルグの方が良いドライバーだと思います。
ま、何にしても、将来性溢れる速い若手ドライバーが台頭してきている今、グロージャン世代のドライバーがF1界で生き残るには、確かな速さと、何より結果を残す必要があるでしょう。
そんな中でも、来期、ライコネンはまだ走りますし、アロンソも復活します。
世代の問題じゃなくて、自分の腕の問題だよ、グロージャン!
Posted at 2020/12/02 21:09:31 | |
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