
今年のカー・オブ・ザ・イヤーはレヴォーグだったのでは?
実際、昨日のブログで
スバル・レヴォーグ が 2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー を獲得した と書きました。
ベストセラー・コンパクトカーの2トップ、トヨタ・ヤリス や ホンダ・フィット を抑えての栄冠と書いたばかりなのですが……
実は、ヤリスも、そして フィットも 今年のカー・オブ・ザ・イヤーを獲得しているのです。
どういう事? と思った方は少ないかもしれませんね。
そう、『日本カー・オブ・ザ・イヤー』以外のカー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞しているのです。
そもそも、日本のCOTYは1つではありません。
前述の『日本カー・オブ・ザ・イヤー』の他に『RJCカー・オブ・ザ・イヤー』、『日本自動車殿堂カーオブザイヤー』があるのです。
第30回(2021年次)
RJC カー オブ ザ イヤーはヤリス/ヤリス クロス
2020日本自動車殿堂カーオブザイヤー には フィットが選ばれました。
なんでしょう、3つのCOTYをそれぞれ分け合った? 談合っすか?(笑)
そうは言いつつ、やっぱり一番権威があるって言うか、メーカーが獲りたいCOTYは『日本カー・オブ・ザ・イヤー』なんだと思いますけど……
『日本カー・オブ・ザ・イヤー』は、1980年から始まったものですが、その前身は自動車雑誌「モーターファン」で行われていたもので、1970~1979年まで実施されていました。
1970年: 日産・スカイライン 2000GT 2ドアハードトップ
1971年: マツダ・カペラ ロータリークーペ
1972年: ホンダ・シビック 1200GL
1973年: ホンダ・シビック 1200GL オートマチック
1974年: ホンダ・シビック 1500CVCC GF オートマチック
1975年: マツダ・コスモAP
1976年: ホンダ・アコード 1600EX
1977年: ダイハツ・シャレード
1978年: マツダ・サバンナRX-7
1979年: 日産・セドリック/グロリア 2000ターボS
うーん、なんだか ホンダ と マツダに偏ってますね。
1980年、主催者が日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会になってから初めて行われた 第1回 日本カー・オブ・ザ・イヤー にはマツダ・ファミリアが選ばれました。
その後の受賞車は……
1981年:トヨタ・ソアラ
1982年:マツダ・カペラ/フォード・テルスター
1983年:ホンダ・シビック/バラード
1984年:トヨタ・MR2
1985年:ホンダ・アコード/ビガー
1986年:日産・パルサー/エクサ/ラングレー/リベルタビラ
1987年:三菱・ギャラン
1988年:日産シルビア
1989年:トヨタ・セルシオ
1990年:三菱・ディアマンテ/シグマ
最初の10年は、それなりにその年を代表する車たちって感じですね。
しかし……
1991年:ホンダ・シビック、シビックフェリオ
1992年:日産・マーチ
1993年:ホンダ・アコード
1994年:三菱・FTO
1995年:ホンダ・シビック、シビックフェリオ
1996年:三菱・ギャラン/レグナム
1997年:トヨタ・プリウス
1998年:トヨタ・アルテッツァ
1999年:トヨタ・ヴィッツ/プラッツ/ファンカーゴ
2000年:ホンダ・シビック/シビックフェリオ/ストリーム
2001年:ホンダ・フィット
2002年:ホンダ・アコード/アコードワゴン
2003年:スバル・レガシィ
2004年:ホンダ・レジェンド
ちょっとホンダが多過ぎじゃありませんか?
これだけ選ばれていても、商業的に成功したホンダ車はフィットくらいだし……
その後は……
2005年:マツダ・ロードスター
2006年:レクサス・LS460
2007年:ホンダ・フィット
2008年:トヨタ・iQ
2009年:トヨタ・プリウス
2010年:ホンダ・CR-Z
2011年:日産・リーフ
2012年:マツダ・CX-5
ロードスター、レクサスLS、フィット、プリウスは、大ヒット車の後継っていうだけでインパクトは薄いし、iQ、CR-Zは意欲的な車ではありましたが、商業的にはコケました。
「これぞ、この1年を代表する車」って言える車は リーフくらいでしょうか。
そして……
2013年:フォルクスワーゲン・ゴルフ
2014年:マツダ・デミオ
2015年:マツダ・ロードスター
2016年:スバル・インプレッサ
2017年:ボルボ・XC60
2018年:ボルボ・XC40
2019年:トヨタ・RAV4
国産車の地盤沈下? 遂に外国車が日本のCOTYを獲得しました。
まあVWゴルフに関しては異論はありませんけど、ボルボのCOTY獲得はちょっと無理があると思います。
2017年はトヨタ・カムリや スズキ・スイフト、そして何と言っても大ヒット車 ホンダ・N-BOXがあったのに、何で XC60?
2018年は、ノミネート27車中 国産車は10台という、一体どの国のCOTYと思わせるものでしたが……10ベストに選ばれたのは トヨタ・カローラ スポーツ、トヨタ・クラウン、三菱・エクリプス クロス、マツダ・CX-8、ホンダ・クラリティ PHEV……あれっ、フォレスターは? 10ベストどころか、イヤーカーのXC40にだって負けてないと思うぞ? 10ベストの選考の時点でおかしくないか?
そして今年。
10ベストに残った車は以下の10台でした。
スバル・レヴォーグ
トヨタ・ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス
日産・キックス
ホンダ・フィット
マツダ・MX-30
アウディ e-tron Sportback
BMW 2シリーズグランクーペ
アルピナ BMW ALPINA B3
ランドローバー ディフェンダー
プジョー 208/e-208
トヨタのハリアーやライズ(ダイハツ・ロッキーを含む)は10ベストに選ばれず、RAV4 PHVはノミネートすらされていません。
同様に、ホンダのEV Honda e も、軽自動車の日産・ルークス、スズキ・ハスラー、ダイハツ・タフトも選ばれず。
候補車に外国車を含めても構いませんが、有力な国産車を落としてまで外国車を同数選ぶ理由は無いと思うんですがね。
ハリアーとアルピナ、今年の顔となり得るのはアルピナの方だと、本当にお考えなんですか?
今の日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考過程はあまりにも不自然なところが多過ぎます。
その点、RJCカー・オブ・ザ・イヤーは国産車と輸入車に分かれており、日本カー・オブ・ザ・イヤーのような不自然さは感じません。
ただ……
1位 トヨタ・ヤリス/ヤリスクロス 152点
2位 スズキ・ハスラー 146点
3位 日産・キックス 117点
4位 ホンダ・フィット 111点
5位 スバル・レヴォーグ 74点
6位 ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ 72点
7位 日産・ルークス/三菱・eKスペース 67点
8位 マツダ・MX-30 53点
9位 ダイハツ・タフト 51点
10位 ホンダ・Honda e 49点
11位 トヨタ・ハリアー 16点
12位 トヨタ・グランエース 9点
13位 ホンダ・アコード 7点
レヴォーグの得点、低すぎじゃね?
フィットの得点もヤリスと差が大きいです。(ていうか、日本カー・オブ・ザ・イヤーで断トツの最下位だったキックスにも負けてるし)
やっぱ、談合っすかね?(汗)
レヴォーグは日本カー・オブ・ザ・イヤーに、フィットは日本自動車殿堂カーオブザイヤーに焦点を合わせたからRJCカー・オブ・ザ・イヤーは手を抜いたって事ですかね?
何となく賞レースの裏事情が見えてしまって興ざめです。
COTYを一本化して、より権威のある賞にした方がいいと思うんですがね。(まあ、主催者側にも利権とか色々あるから無理なんだろうけど……)
Posted at 2020/12/09 20:50:19 | |
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