
今週末、F1 第6戦スペインGPが開催されます。
例年、F1は 春先のまだ肌寒い時期を暖かい場所(南半球のオーストラリアや、中東のバーレーンなど)で開催します。
そして、フライアウェイからヨーロッパに戻って来た時を、第二の開幕戦と称したりします。
各チーム、フライアウェイではマシンが次の開催地に送られますが、一旦 ファクトリーに戻ってくるこのタイミングでアップデートを入れて来るのが定石となっていたりします。
ここまで成績の上がらなかったチームは、問題を解決すべく大幅なアップデートを入れて来ることも良くある事ではありました。
今期、ウィリアムズと共に、成績の上がらないチームの双璧であるアストンマーティンも、大幅なアップデートが予想されていたチームではありました。
ただ……
まさか、ここまで"完コピ"してくるとは思いませんでした。
いや、"完コピ"自体はやって来ると思っていたのですが……。(←どっちやねん!)
何しろ、アストンマーティンには“前科”が有りますからねぇ。
2020年、まだチーム名がレーシング・ポイントだった頃、その年のマシン『RP20』は、ピンク・メルセデスと揶揄されるほど 前年のメルセデスのマシン『W10』にソックリでした。
アストンマーティンはお金は持ってますし、プライドやモラルは持ってない様ですし…。(←言い過ぎ!)
それに、他チームで効果があったものをパクる事は良くある話です。
ただ、F1の空力は単純に真似ればいいってものではありません。
パーツ単体で効果を上げる事は稀で、あるパーツが整流する事で後ろのパーツの効果が上がる といった、相乗効果の結果が現在のF1マシンの空力性能になっているのです。
早い話、いくら他の速いマシンのパーツを真似て投入しても、自分のマシンで効果があるとは限らない。
私は、今のアストンマーティンのマシン『AMR22』のコンセプトは、フェラーリのマシンに近いと思っていました。

(サイドポンツーン上のルーバーからエアーを流すところなど)
だから、てっきりフェラーリのサイドポッドをコピーするんじゃないかと思ってたんですよ。
ところが、フタを開けてみれば、レッドブルの完コピですからねぇ。(グリーン・フェラーリかと思ってたら、まさかのグリーン・レッドブルだった)
これって、当初のサイドポンツーン上のルーバーからエアーを流すっていうコンセプトが、全く機能してなかったって事ですよね。
現代F1に於いて、シーズン途中で全く違うコンセプトのマシンに変更するなんて事が通用するのだろうか…
まぁ、当初からサイドポンツーン下のえぐれは、どちらかと言うとフェラーリよりはレッドブルの方に近かったけど…
はたして、シーズン途中のコンセプト変更は功を奏すでしょうか?
Posted at 2022/05/20 08:48:42 | |
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