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タケラッタのブログ一覧

2022年07月25日 イイね!

アバルト物語(フィアット傘下編)

アバルト物語(フィアット傘下編)1971年、アバルトはフィアットに買収され、フィアット傘下の子会社となりました。


まぁ、元々フィアット車を使ったチューニングカーを製作していましたから、資本関係が無かっただけで、関係は深かったのですがね。


ただ、子会社となってからは、一層関係性が深くなりました。


フィアットグループの自動車競技部門としてレーシングカーやラリーカーと言ったマシン開発に携わったのです。





まずはラリーカー。


フィアット 131ラリー



あまりにも平凡な3BOXセダンで「これがラリーカー?」と思われそうですが、実は あのランチア・ストラトスの後継となったワークス・ラリーカーです。






131ラリーの後、再びラリーフィールドに戻ってきたランチアのマシンにも、アバルトが関わっています。


ランチア・037ラリー



WRCが四駆に席巻されつつある頃のマシンで、最後の2WDのチャンピオンマシンです。

この車そのものは有名ですが、ベース車両(ランチア・ベータ・モンテカルロ)を知っている人は意外と少ない…。



ランチア・デルタS4



プジョー205ターボ16が持ち込んだ、ミッドシップ4WDターボという化け物マシンを、見た目は平凡な2BOXハッチバックのボディに押し込んだ車で、デルタS4はターボ&スーパーチャージャーで武装した車でした。

ただ、過激になり過ぎたグループBマシンは重大事故が多発し、デルタS4が本格的に活躍する前に、レギュレーションでグループB自体が廃止されてしまいました。



グループB から グループA に競技車両が切り替わっても、アバルトが関わり続けます。


ランチア・デルタ HF インテグラーレ



WRC6連覇という偉業を成し遂げた車。

ただ、ライバルとして日本車勢(インプレッサ、ランエボ、セリカ)が力をつけてくると、さすがに設計の古いデルタでは勝てなくなり、ラリーフィールドから消えていきました。




フィールドをサーキットに移しても、アバルトの技術が入ったマシンが駆け抜けました。



世界耐久選手権でポルシェ956と戦ったグループCカー。


ランチア LC1



「あれっ、グループCなのに、オープン2シーターなの?」って思った方、鋭いです。

1982年から、世界耐久選手権は新規定のグループCへと移行したのですが、初年度に限り エンジン排気量が2リットル以下という制限はありましたが 旧グループ6相当のマシンの参戦も認められていました。

LC1は、1.4ℓターボ(ターボ係数1.4 を掛けると 2.0リットル扱い)という小排気量エンジンでポルシェ956と戦ったのです。

小排気量エンジンというのがアバルトらしいですね。

まぁ、たった1年しか参戦出来ない、ルールの隙をつくような車での参戦っていうのが、イタリアらしいといえばイタリアらしいですが。




ランチア LC2



LC1はレギュレーションの隙をついたマシンで、まずまずの成績を上げますが、旧レギュレーションとも言うべきLC1での出走が許されるのは 1982年の一年間のみ。

1983年からは、完全なグループCマシンである LC2を投入しましたが……残寝ながら耐久王者のポルシェ(956)には全く歯が立たず、ワークスとして参戦した1983~1986年で僅か3勝と目立った成績を挙げることは出来ませんでした。

やっぱり、小排気量でないとダメなんですかね?(汗)




この時期のツーリングカーの代表車種と言えば、DTMを戦ったこのマシンでしょう。


アルファロメオ 155(DTM)



本来、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)なのでドイツ勢で戦うレースだと思うのですが、そこに突然イタリアからアルファロメオがやって来て……

本来 FFの155を4WDで成立させた訳ですが、恐らくラリーカーのランチア・デルタの技術が使われているのでしょうね。

この辺が、アバルトが関わっている利点なのでしょう。(本来、ランチアとアルファロメオは別のメーカーですからね)





アバルトの名は、ラリーフィールドやサーキットで轟きました。


しかし、今はレース用マシンというより、市販車の方が有名ですよね。


その切っ掛けとなったものは……次回に続く。(笑)
Posted at 2022/07/25 23:36:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | アバルト | 日記
2022年07月24日 イイね!

無念っ!

無念っ!本日、HulaHawaiiさん主催のツーリングに参加予定でしたが……


奥さまの体調不良で、ツーリングへの参加を断念致しました。


(なお、タイトル画像は 去年10月の”某番組ロケTRG”の時の様子)


ここ最近の暑さと、冷房の効いた屋内との温度差で疲れが出ていたのかもしれません。


前日には、もう既に相当辛そうにしていたのですが、今回のツーリングが企画された時から楽しみにしていただけに、体調不良を押してでも「参加する!」と申しておりました。


でも、今朝の様子も 傍から見ていてもかなり辛そうだったので、私が参加断念を決めました。


実際のツーリングは、天気も良くて大盛況だったようですね。(参加車両 総勢31台!)


(写真は、ツーリングに参加なされた ひなきち@911 さんの 何シテル? から頂きました)


彼女が今回のツーリングを楽しみにしていたのは分かっているのですが、これでもし参加を強行したら、さらに体調が悪くなるかもしれないし……


「だってぇ……ランチは 山のホテルの『すき焼き御膳』だったんだよぉ」


そこかいっ!?





注意:
当ブログはフィクションです。

現実の夫婦、並びに 夫婦間の会話とは一切関係が……ああっ、体育館裏への呼び出しは勘弁してっ!
Posted at 2022/07/24 19:20:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年07月23日 イイね!

アバルト物語(595/695編)

アバルト物語(595/695編)アバルトマジック編では、安価なフィアット車をベースにしたアバルトが称賛されたと書きましたが、それにしても 庶民にとってスポーツカーは高嶺の花でした。


そんな庶民向けの車が、当時のイタリアの国民車、フィアットの500(チンクェチェント)であり、チンクェチェントをベースにした高性能車アバルト595 や 695 でした。


そう、現在のアバルト595 や 695 の車名は、この頃(1960年代)の車の車名が由来になっているです。



ちなみに、当時のカタログ(↑)には SSと書いてありますが、最近はエッセエッセと呼ばせるみたいですね。


エッセエッセ(esseesse)とは、イタリア語読みの SSであり、「スーパースポーツ」の意味で用いられていました。




今、日本でアバルトと言えば、大抵の人が アバルト595を思い浮かべるでしょうが、この頃のアバルト 595/695 が無かったら、きっと存在していなかったでしょう。


それくらい、この当時のアバルト 595/695 は偉大な車と言えるのです。


まー、日本のアバルト(と言うか、チンクエチェント)人気は、このアニメの影響の様な気もしますけど……

Posted at 2022/07/23 22:28:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | アバルト | 日記
2022年07月22日 イイね!

アバルト物語(アバルトマジック編)

アバルト物語(アバルトマジック編)50年代や60年代のイタリア自動車業界は中々にカオスな時代でした。


フェラーリは既に創設されていて、これから超高級スポーツカーとしての地位を確立していく時期でした。


一方で、戦前まで超高級スポーツカー造りをしていたアルファロメオは、1900シリーズで量産車メーカーへと路線変更しましたし、その一方で 挟角V4エンジン(フルヴィア)や水平対向4気筒(フラヴィア)を同時に生産するランチアのような技術変態(笑)を貫くメーカーもありました。


しかし、一般の国民にとっては、いずれの車たちも高嶺の花であり、手に届く存在はフィアットの500(チンクェチェント)や600(セイチェント)が関の山。


そんな時代背景ゆえ、安価なフィアット車をベースにしたスポーツカーやチューニングカーを製作するアバルトが注目され、その高性能ぶりが「アバルトマジック」と呼ばれ、称賛されたのです。





フィアット600をベースにした 750、850TC、1000TC といったチューニングカーが作られる一方




カロッツェリアのザガート製の流麗なボディを持つスポーツカー等も作られました。




アバルト車が集まるイベントでは、私には車名も分からない、コンパクトなクーペが沢山集まるようですね。





(すみません、私には個々の車たちの説明が出来ません)



小排気量ながら、大排気量の高級スポーツカーを打ち負かすさまから、アバルト車は「ジャイアントキラー」「ピッコロモンスター」などの異名も得たのでした。





旧いアバルトのスポーツカーは、大黒PAでもあまりお目に掛からないですね。


でも、三浦市の某カフェなら見られるかな?(爆)
Posted at 2022/07/22 22:18:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | アバルト | 日記
2022年07月21日 イイね!

アバルト物語(設立編)

アバルト物語(設立編)最近、やたらと『黄色いクルマ』とか言ってブログネタにしている奥様から


「ブログのダシに使ってばかりじゃない。偶には、私のリクエストに応えてよ!」


と言う事で、奥方様のリクエストに応える事とします。



で、リクエストというのは、奥方様の愛車の “アバルト” についてです。



でも、アバルトについては全然詳しくないんだけどなぁ……


まぁ、ウィキ見ながら書いてみるとしますか。





アバルト社は1949年、トリノにて設立されました。


創設者はカール・アバルト、1908年にオーストリア・ウィーンで産まれたカールは、イタリアに移住するとカルロ・アバルトと名乗る事になります。




へぇー、アバルトってオーストリア人だったんだ。


元々はドイツ語圏の人であり、正式には カルロ・アルベルト・アーバルト(Carlo Alberto Abarth)らしい。


バイクレースのライダーとしてモータースポーツの世界に入り、競技者から引退すると、エンジニアリングの世界の住人となります。


イタリアに移住したアバルトは、チシタリアの技術・モータースポーツ責任者となったのです。





チシタリア……以前、リバイバルカフェで見た車ですね。



チシタリア(Cisitalia)

1946年、トリノの実業家ピエロ・ドゥジオが設立した自動車メーカー。

モータースポーツにも力を入れていたチシタリアは、1947年のミッレ・ミリアでは1.1ℓの小さなエンジンながらアルファ ロメオ 8C 2900Bとバトルを繰り広げ、優勝こそ出来なかったものの 2−3−4位を占めました。

しかし、チシタリアの車両価格はあまりにも高価で経営は破綻してしまいました。






チシタリアが経営破綻すると、アバルトがチシタリアのレース部門を引き継ぎ、自らの名前を冠した「Abarth & C.」をトリノ市に興しました。


パーツ販売などで得た資金を元にフィアットの小排気量車をベースにしたエンジン・チューンやレース車の製作を行います。


なお、アバルトのエンブレムでサソリが用いられているのは、カルロ・アバルトの誕生月の星座(さそり座)だからだそうです。


この辺は、ランボルギーニのエンブレム(ファイティング・ブル)の由来と似てますね。





最初にサソリのエンブレムを付けた車がこれ。


ABARTH 204A(1949年)



まー、実際のところは チシタリア204 として開発が進められた車であり、チシタリアが経営破綻した為、アバルトに引き取られたチシタリア204にサソリのエンブレムを付けたっていう車なのですがね。(車名の最後に付く“A”は アバルトのAです)


車の成り立ちが特殊なので、この車は『CISITALIA ABARTH 204A』と呼ばれる事もある様です。





主にフィアット車を用いてのレース活動、チューニングカー製作を行っていて、ハイチューンなマシンはレース等でも活躍、“アバルトマジック”と呼ばれました。


1971年にフィアットに買収されると、フィアットグループのレース部門としてフォーミュラカーやラリーカー、ツーリングカーの各マシンの開発に携わりました。


その後、フィアットグループのブランド再編成が行われ、今ではフィアット系のハイパフォーマンスカーのブランドとなり現在に至るって感じですね。


(写真はアバルト70周年記念車、アバルト695 セッタンタ・アニヴェルサーリオ)





長くなってきたので、初回はこの辺で……
Posted at 2022/07/22 09:14:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | アバルト | 日記

プロフィール

「@タケラッタ

そう言えば、マスコミ嫌いの豊田章男氏がオウンドメディアのトヨタイムズを立ち上げたが、この件でも的確な判断だったって事だね。

https://news.allabout.co.jp/articles/o/56605/
何シテル?   10/09 12:52
タケラッタです。 子供の頃からの夢、ポルシェを手にしただけでは飽き足らず、遂にロータスまで買ってしまいました。 実用性はないかもしれないけれど、運転する事自...
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