
ちょっと間が空いてしまいましたが、F1チームの遍歴の続きです。
うーん、やっぱり2回でも収まらなかったか。(笑)
下書きで書いていたと言っても、チーム名をメモっていたくらいで、いざ書き始めると色々と脱線してしまって、チーム名の遍歴と関係無い事も書いちゃってるからなぁ……。(汗)
【アストンマーティン】
アストンマーティンは、現在のチーム名が自動車メーカーのアストンマーティンではありますが、ワークスチームと言う訳ではありません。
現在のチームオーナーが、ランス・ストロールの父親、ローレンス・ストロールであり、息子のランスを乗せるチームとして買収したチームに、同じくローレンスが買収したアストンマーティンの名を冠しただけなのですが。
アストンマーティンを名乗る前は、
レーシングポイントと名乗っていました。
そんな、大富豪のローレンス・ストロールがチームを買収する前は、インドの実業家 ビジェイ・マリヤがオーナーだった為、
フォースインディア と名乗っていました。
このチームのルーツは、現在のF1界でもちょくちょく名前が出て来るエディ・ジョーダンが興した
ジョーダン・グランプリ です。
発足時のジョーダンGPは、オーナーであるエディ・ジョーダンの出身地アイルランドのチームとして登録され、カラーリングもアイルランドのナショナルカラー(グリーン)に拘って、7UPをメインスポンサーに迎える程でした。(確か、富士フイルムも”グリーン”の拘りだった筈)
ジョーダンは、他のワークス系チームと違ってエンジン確保に苦労しますが、無限ホンダエンジンを搭載していた1999年はH・H・フレンツェンがチャンピオン争いに絡むくらい大活躍しました。
また、ヤマハ、無限ホンダ/ホンダと、日本製エンジンを搭載していたり、佐藤琢磨が乗ったりしていたので、日本人には馴染みのあるチームですね。
しかし、ホンダがエンジン供給をB・A・Rに絞ると、再びエンジン確保に苦しみ、資金不足も深刻化、2005年を以てチームを身売りする事になりました。(運営権は2005年には手放していましたが、2005年のシーズンはジョーダンの名で参戦)
その後は、
ミッドランドF1(2006年) →
スパイカーF1(2007年)、
フォースインディア(2008年~)と、毎年のようにオーナーが変わりましたが、ポジション的には下位チームから抜け出せずにいます。
チーム遍歴:
ジョーダン → ミッドランド → スパイカー → フォースインディア → レーシングポイント → アストンマーティン
【アルファロメオ】
現在の
アルファロメオは、フェラーリエンジンを搭載する縁から、同じフィアット系のアルファロメオの名を名乗っているだけで、1950年から始まったF1世界選手権を全勝で制したアルファロメオとは違います。
では、今のアルファロメオのルーツはというと、1993年に参戦を開始した
ザウバー です。
このザウバーというチームは、1980年代にグループCで世界耐久選手権を戦っており、その際 メルセデスと提携。
このザウバー・メルセデスでシルバーアローが復活した事で、1955年のル・マンの大惨事からモータースポーツから距離を取っていたメルセデスがサーキットへと戻り、現在のメルセデスAMG F1に繋がっているのです。
なお、ザウバーがF1参戦時に搭載していたエンジンは『イルモア製』のザウバーV10 エンジンとなっていましたが、資金はもちろんメルセデスから出ています。
しかし、イルモア製エンジンにメルセデスを名乗らせる頃になると、メルセデスは供給先を強豪チームのマクラーレンにスイッチ、ザウバーはハシゴを外された感じで 新たなエンジンを探さねばなりませんでした。
一時期、フェラーリエンジンを搭載し、『青いフェラーリ』と揶揄された時期もありましたが、2006年からBMWがザウバーを買収、
BMWザウバーとなります。
本来なら BMWがチームを買収したので『BMW F1』となるべきなのですが、何故かザウバーの名が残されました。
これは、「創設者であるペーター・ザウバーに敬意を表して」とか、「成績が振るわなかった時 完全に BMWになっていたら イメージダウンになるのを恐れた」とか、色んな説がありますが、実際のところは……
成績自体は、まぁまぁな成績を上げられたのですが、2009年 BMWは F1撤退を発表。
前年の2008年にはホンダ、また 2009年はトヨタも撤退を発表しており、メーカーが続々とF1から離れていった時期でした。
結局、チームはペーター・ザウバーが買い戻す事になりました。
2018年、アルファロメオと提携、チーム名は
アルファロメオ・ザウバーF1チーム で、略称はアルファロメオですが、どちらかと言えばアルファロメオはスポンサーで、コンストラクターとしては依然として ザウバーなのです。
チーム遍歴:
ザウバー → BMW在バー → ザウバー → アルファロメオ
【ハース】
現在、F1に参戦しているチームの中で 一番若いチームが
ハースです。
ハースF1は、現在 唯一のアメリカチームです。(マイケル・アンドレッティがF1参戦を目指しているようですが、なかなか難しそう…)
今、アメリカでは F1がブームになっている様ですが、その一翼を担ってるのかな?
ハースF1は、2016年に参戦を開始したばかりで、まだ遍歴はないです。
チームオーナーは工作機械会社『ハース・オートメーション』の創業社長のジーン・ハースであり、当分は資金不足の心配は無いでしょうから、ジーン・ハースがF1への情熱を失わない限りは、チームの身売りは無さそうです。(笑)
さらっと書く筈が、やたらオタッキーな情報を盛り込んでしまい、長くなってしまいましたが、これにて終了です。
さて、10月9日は3年ぶりで鈴鹿で日本GPが開催されます。
実質的なホンダ・エンジンで走る、M・フェルスタッペンが 鈴鹿でチャンピオンを決めることが出来るでしょうか?
Posted at 2022/10/04 20:02:15 | |
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