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2020年01月08日

昔の名前の車たち(トヨタ編 その5)

昔の名前の車たち(トヨタ編 その5) ジュリアの納車日が決まりました。


来週の水曜日、1/15に納車であります。


土日でなく、平日になったのは、陸運局に行く必要があるからですって。


そりゃ、名古屋からの往復は2度もしたくないでしょうからねー。(笑)






さて、連載企画に戻りましょう。


トヨタ編の5回目は少し変化球で、名前は変わらず、車の中身が変わったケースです。



トヨタ カムリ。


現在でも販売されている、トヨタの大型FFセダンですね。


少し詳しい人なら、北米で最も売れているセダンだと言う事をご存知でしょう。


(ちなみに、北米で一番売れている乗用車はRAV4)


しかし、カムリがデビューした時は、今とは全く違う性格の車でした。


それは、正式な名称にも表れています。


セリカ・カムリ




セリカのオーナーが家庭を持ち、後席の居住性の良いセダンを欲した時の車として、セリカの4ドアセダンとして企画されました。


まあ、トヨタとしては、このクラスのセダンとしてカリーナやコロナも有ったので、どちらかと言えば当時のセリカ販売店であったカローラ店向けにセダンを用意するという意味が有ったのでしょう。





2代目としてモデルチェンジした時点で大きくコンセプトが変わり、トヨタの最上級FF車となりました。



この代から兄弟車ビスタも登場、FFであり、ホイールベースが2600mmあった為、当時のトヨタの最上級車だったクラウンよりも室内スペースが広いクルマでした。


ただ、あまりにも飾りっ気が無かった為、国内での販売成績は奮いませんでした。





3代目(FFとしては2代目)は、当時売れまくっていたマークⅡに似たデザインを纏って登場します。



また国内市場向けに4ドアハードトップもラインナップし、V6エンジンを積んだカムリ・プロミネントも追加するなど、質実剛健といった印象の先代から、良くも悪くも世俗に塗れた車になりました。(笑)





4代目は、大ヒットしたセルシオのテイストを持ったスタイリングとなりました。



4代目のトピックスは、国内モデルと輸出モデルが分けられた事でしょう。


国内モデルは5ナンバーサイズに収まっていましたが、輸出モデルはワイドボディとなりました。(国内にはセプターの名でワイドボディの車も販売されました)


そして、4ドアハードトップのワイドボディは、北米ではレクサスESとして発表、国内ではウィンダムとなったのです。







5代目は、特徴の無いのが特徴とも言える代でした。



バブル崩壊で、ワイドボディ化は見送られ、同時にV6モデルのカムリ・プロミネントは消滅。


ただ、北米では今更5ナンバーサイズに戻せる筈もなく、国内とは全く違うモデルが投入されます。


そして、そのモデルが逆輸入っぽく導入され(←生産は国内)、5代目カムリと併売する形でカムリ・グラシアとして発売され、その後 しれっと6代目カムリとなるのでした。(笑)







その6代目カムリとなる時点で、姉妹車関係を解消したのが5代目となるビスタです。




セダンとしては異例なまでに高い1500mmを超える全高や、全車コラムシフトを採用するという、ミニバンテイストな車でした。(当時のトヨタは、オーパやナディアといった、前例にとらわれない新たなセダン像も模索していた時期でした)


思い切ったコンセプトを持たせた実験的な車ではありましたが、市場での評価は芳しくなく、この代でビスタは消滅(2003年)、また、2004年にはビスタ店もトヨタオート店と統合される形でネッツ店となり、ビスタの名前は完全に消滅しました。(タイトルの『昔の名前』にビスタが当て嵌まるので、タイトルに偽り無しです)





ビスタ消滅後も、カムリは北米でベストセラーカーの地位を確立していた為、7代目、




8代目、




9代目と代を重ねていきます。




ただ、北米での販売ボリュームがあったが故、代を重ねる度に国内販売は軽視されている感が強くなっていきます。


北米では、9代目がフルモデルチェンジ並みのマイナーチェンジを行っていますが、国内導入は見送られました。








その流れが変わったのが10代目の現行車です。




トヨタの販売会社統合を見据えた車種整理によって、マークXが生産終了することもあり、国内でも販売の主力となるべく力の入ったモデルチェンジとなりました。







5代目から6代目への混乱や、7~9代目の国内販売の低迷を経て、再び国内でも主力モデルと期待される車になったカムリ。


『昔の名前の車』にカテゴライズされないように頑張れよ!
ブログ一覧 | 昔の名前の車たち | 日記
Posted at 2020/01/08 23:33:43

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この記事へのコメント

2020年1月9日 9:19
(^・x・^)ウェ~ルカ~ム
(^・x・^)トゥ~ビスタ♪

(^・x・^)1980年が先月くらいの出来事に感じてしまう、夏に44才になるオヂさんですが。
(^・x・^)セリカカムリは、何か今風に言うと「イロモン」的な企画モノな印象でしたが、カローラ店にセダンと考えれば確かに自然ですね。(家庭を持ったら黙ってカローラにせんかい!って感想もあるにはありますが人の事は言えない(笑))

(^・x・^)2代目からは何かこう~FFプラットフォームのすごいのが出来た!みたいな印象でしたねぇ。ビスタチャネルまで新しく作ったなんてね!親くらいの世代はFFエラい!みたいな価値観が蔓延していて、親父がソワソワしてたのを思い出します。その父方祖父が日産自動車関係者だったので、我が家は510ブルーバードからスタンザFXに買い換えてたのが思い出されます。

(^・x・^)その後は・・・っと。あぁプロミネントね、僕は当時は好印象でしたよ。「世俗にまみれた」とは確かにそうかもですね!でも当時の「何でもマークⅡ」な風潮にあって「ハズし」的なポジショニングが好印象でした。「息子とカムリ」な田中邦衛を見ながら、「そんなのイヤだな」と思った思いが思い出されます(笑)

(^・x・^)その後は、いろいろ分岐してたり合流したりするんですねぇ、「日本名ウィンダム」もこの流れですか!カムリなんてクルマ好きにはどうでもいいクルマなんですが(コラっ!)、ホンダのアコードとともに北米のベストセラーカーと聞いてアメリカがわからなくなった(笑)
(^・x・^)なので、僕の中ではアコードとともに90年代前半以降「アメリカの人も買ってるんだぞお前らもどうだカー」の印象が強いです。

(^・x・^)2000年代はビスタが姉妹から分岐して、先生の本編にもあるように、トヨタはパッケージ作りでいろいろな実験をしていましたよね。コラムシフトとか異常に高い全高とか、オーパ・ナディアなど「道具としてのクルマ」を考える上ではなかなか良い取り組みだったと思うのですが。トヨタユーザーの人々はまだクルマに「道具として」だけでなくデザインなどで「夢」も追いかけていたのかもしれません。今、やったらウケそうですけどね。

(^・x・^)そう、先生のご指摘通りここのところのカムリは国内販売軽視みたいな商品ですが、これはこれでそういう理由で「トヨタっぽくない」みたいな理由で選ばれそうですけどね。現行型もトヨタっぽくなくて僕は個人的には好印象ですけどね。ただ、今セダンでは困るライフスタイルなんですよね。となるとセダンを好む僕よりも上の子育て終わった保守的な世代がどう見るか。そうか、マークXの実質後継?と見たりもできますね。

(^・x・^)ところで、先生!15日は何時頃納車ですか?ワタクシ水曜日に休みになりやすい悲しい体質でして(理由は・・・クルマ屋さんも休みだから(泣))午前中なら歴史の証人として(笑)ご参加させて頂けそうですが、クルマ屋さん来るのきっと午後ですよね!
コメントへの返答
2020年1月10日 0:07
>1980年が先月くらいの出来事に感じてしまう
先月は4歳だったん!?(笑)
セリカカムリ、結構好きでした。
スーパーカー世代には、T字グリルが刺さりました。

>FFプラットフォームのすごいのが出来た!
それまでFF化に慎重だったトヨタが本気になった! と思いましたね。
これはカーオブザイヤー獲得か? と思ったのですが、カペラに獲られましたけど。
>スタンザFXに買い換えてた
おー、その頃の日産には「技術の日産」を感じましたねー。
ただ、商業的には失敗してしまい、反動で保守的なスタイリングに走るようになって…。
角ばったスタイリングに白ブームも重なって、『走る豆腐』なんて言われてましたっけ。(汗)

>「息子とカムリ」な田中邦衛
ビスタはビートたけしでしたねー。

>「日本名ウィンダム」もこの流れですか!
ウィンダムに留めておきましたけど、同じコンポーネントを使ったアバロンやプロナードなんて車もありました。
ありましたって過去形で書きましたけど、北米では今でも売っているんですけどね。

>2000年代はビスタが姉妹から分岐して
当時、我が家の車の買い替え時期で、5ナンバーサイズという条件で候補車の提案を依頼され、迷った挙句にトヨタ車はビスタを提案しました。
道具としては良い車だと思っての事でしたが、正直「これは選ばないで!」と心の中で思っていました。(汗)
幸い、P10プリメーラを選んでくれましたけどね。(笑)

現行カムリにも TOM'Sのコンプリートカーがあったり、意外と多方面で努力はしているみたいなのですが…個人的にはFFというのがどうしても引っ掛かるのですよねぇ。

15日は夕方です。
当方の会社近くまで持ってきてもらい、仕事中に抜け出して受け取る予定なので、待ち合わせるのも厳しそうです。(汗)

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「@タケラッタ
やっぱ、こうなるよね。(笑)」
何シテル?   08/17 07:29
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