
ジュリアの納車日が決まりました。
来週の水曜日、1/15に納車であります。
土日でなく、平日になったのは、陸運局に行く必要があるからですって。
そりゃ、名古屋からの往復は2度もしたくないでしょうからねー。(笑)
さて、連載企画に戻りましょう。
トヨタ編の5回目は少し変化球で、名前は変わらず、車の中身が変わったケースです。
トヨタ カムリ。
現在でも販売されている、トヨタの大型FFセダンですね。
少し詳しい人なら、北米で最も売れているセダンだと言う事をご存知でしょう。

(ちなみに、北米で一番売れている乗用車はRAV4)
しかし、カムリがデビューした時は、今とは全く違う性格の車でした。
それは、正式な名称にも表れています。
セリカ・カムリ
セリカのオーナーが家庭を持ち、後席の居住性の良いセダンを欲した時の車として、セリカの4ドアセダンとして企画されました。
まあ、トヨタとしては、このクラスのセダンとしてカリーナやコロナも有ったので、どちらかと言えば当時のセリカ販売店であったカローラ店向けにセダンを用意するという意味が有ったのでしょう。
2代目としてモデルチェンジした時点で大きくコンセプトが変わり、トヨタの最上級FF車となりました。
この代から兄弟車
ビスタも登場、FFであり、ホイールベースが2600mmあった為、当時のトヨタの最上級車だったクラウンよりも室内スペースが広いクルマでした。
ただ、あまりにも飾りっ気が無かった為、国内での販売成績は奮いませんでした。
3代目(FFとしては2代目)は、当時売れまくっていたマークⅡに似たデザインを纏って登場します。
また国内市場向けに4ドアハードトップもラインナップし、V6エンジンを積んだ
カムリ・プロミネントも追加するなど、質実剛健といった印象の先代から、良くも悪くも世俗に塗れた車になりました。(笑)
4代目は、大ヒットしたセルシオのテイストを持ったスタイリングとなりました。
4代目のトピックスは、国内モデルと輸出モデルが分けられた事でしょう。
国内モデルは5ナンバーサイズに収まっていましたが、輸出モデルはワイドボディとなりました。(国内には
セプターの名でワイドボディの車も販売されました)
そして、4ドアハードトップのワイドボディは、北米ではレクサスESとして発表、国内では
ウィンダムとなったのです。
5代目は、特徴の無いのが特徴とも言える代でした。
バブル崩壊で、ワイドボディ化は見送られ、同時にV6モデルの
カムリ・プロミネントは消滅。
ただ、北米では今更5ナンバーサイズに戻せる筈もなく、国内とは全く違うモデルが投入されます。
そして、そのモデルが逆輸入っぽく導入され(←生産は国内)、5代目カムリと併売する形で
カムリ・グラシアとして発売され、その後 しれっと6代目カムリとなるのでした。(笑)
その6代目カムリとなる時点で、姉妹車関係を解消したのが5代目となる
ビスタです。
セダンとしては異例なまでに高い1500mmを超える全高や、全車コラムシフトを採用するという、ミニバンテイストな車でした。(当時のトヨタは、オーパやナディアといった、前例にとらわれない新たなセダン像も模索していた時期でした)
思い切ったコンセプトを持たせた実験的な車ではありましたが、市場での評価は芳しくなく、この代でビスタは消滅(2003年)、また、2004年にはビスタ店もトヨタオート店と統合される形でネッツ店となり、ビスタの名前は完全に消滅しました。(タイトルの『昔の名前』にビスタが当て嵌まるので、タイトルに偽り無しです)
ビスタ消滅後も、カムリは北米でベストセラーカーの地位を確立していた為、7代目、
8代目、
9代目と代を重ねていきます。
ただ、北米での販売ボリュームがあったが故、代を重ねる度に国内販売は軽視されている感が強くなっていきます。
北米では、9代目がフルモデルチェンジ並みのマイナーチェンジを行っていますが、国内導入は見送られました。
その流れが変わったのが10代目の現行車です。
トヨタの販売会社統合を見据えた車種整理によって、マークXが生産終了することもあり、国内でも販売の主力となるべく力の入ったモデルチェンジとなりました。
5代目から6代目への混乱や、7~9代目の国内販売の低迷を経て、再び国内でも主力モデルと期待される車になったカムリ。
『昔の名前の車』にカテゴライズされないように頑張れよ!
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昔の名前の車たち | 日記
Posted at
2020/01/08 23:33:43