
昨日のブログで
“スプリント予選”について取り上げてみたものの、なんか消化不良感がありました。
何でだろう? と思っていましたが、思い出しました。
“スプリント予選”を発端にして、理想と考えるF1の予選方式について語ろうとしていたんだった。(一週間近く放置した所為で、すっかり忘れちゃってた)
私、予選を見るのが好きなんですよ。
ドライバーの純粋な速さが見られる予選って、かなり迫力が有りますから。
そんな予選に関してですが、長いF1の歴史の中では、予選方式は結構変化がありました。
そもそも、現在のノックアウト方式の予選が始まったのは、結構最近の話ですからね。
この手の話を始めると「どうせ『昔は良かった』って言うんだろ?」って思いました?
いえいえ、そんな事はありません、結構、今のノックアウト方式の予選は好きです。
私がF1に興味を持ち始めた時、予選は金曜日と土曜日で2回行われていました。
アイルトン・セナのポールポジションは、全てがこの金、土、2日の予選方式によるものでした。
ただ、この予選方式だと、どちらかで雨が降ると その日のタイムは見込めないので誰も走らない予選となってしまっていました。
高額な入場料を支払った観客にとって、誰も走らない予選なんて容認できるものではありません。
それが改められたのは1996年、土曜日の1日のみでポールが決める事になりました。(まあ、それによって金曜日の商品価値が落ちちゃいましたけど…)
レーススケジュールも、金曜日のAMがFP1、PMがFP2、土曜日のAMがFP3で PMが予選という、現在のものになったのも1996年からでした。
ただ、シューマッハ&フェラーリがあまりにも強くなり過ぎた結果、毎週末同じ結果を見せられる事になり、FIAは無理やり変化を起こす為に予選方式を変更したのです。
それが、2003年から始まった1台づつ1周のタイムアタックを行うというものでした。(細かく言うと、2003年が金、土の2回、2004年は土曜日に2回、2005年前半が土、日の2回、後半は土曜日の一回のみとコロコロ変わりましたけど…)
この予選方式だと、昨今の予選に見られるポジション争いも無ければ、他車に邪魔される事も無いので、一見 良い方式にも思えます。(下位チームにとっても露出が増えてスポンサー獲得には有利でした)
純粋にドライバーが速く走る事だけに集中できるので、そういう意味では好きな方式でした。
しかし、この方式には大きな欠点があったんです。
トラックエボリューションを考えると走行順がとても重要になります。
出走順が後になる程、速いタイムを出しやすくなりますからね。
ところが、走行順は「前戦の順位の下位から」となっていた為、前戦で良い結果を出している選手が有利になっていたのです。
当然、速い選手&車の有利がシーズンを通して続くって事です。
逆に、中堅チームなどでは、前戦にリタイアなど喫しようものなら、数戦かけないと上位に戻って来れないという事態になってしまったのです。
2005年に 予選方式とは関係ないところでフェラーリ黄金時代が終結すると、1台毎のタイムアタック方式は役目を終えました。
そして、翌2006年からノックアウト方式の予選が始まったのです。
こうやって見ると、予選方式に関しては紆余曲折を経て、ベストに近い方式に行きついたと思うのですがね。
でも、これじゃブログに書く意味がありません。
もっと良い方式を考えてみようじゃないですか。(トヨタ的に言えば『カイゼン』ですな)
今の予選方式(レーススケジュール)で問題になるのは、金曜日に商品価値が無い事です。
今回のイギリスGPで試されたスプリント予選が、まさにそこに焦点を当てたものでした。
しかし、あれは最早“レース”であり、“予選”ではありません。
なので、私の案は2日間“予選”を行います。
もちろん、1995年までの 普通に予選を2回行うのでは芸が無い。
そこで、これまでの予選方式を金、土に割り当ててみました。
金曜日に現行のノックアウト方式の予選を実施します。
この予選の順位を基に、土曜日に1台づつ1周のタイムアタックを行い、ポールを決めるのです。
出走順が大事ではありますが、その出走順は自らが勝ち取るのですから、不公平感はありません。
うん、我ながらいいアイデアだと思いぞ!
「土曜日の予選中に雨が降り始めたら、出走順の遅い人は不利になるよね?」
うーむ、やっぱり、今の予選方式が一番いい気がする。(汗)
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Posted at
2021/07/24 08:02:18