
本日2度目のブログ更新です。
昨日、ランボルギーニから
“カウンタック LPI 800-4” が発表されました。
カウンタックと言えば、我々の様なスーパーカー世代のオッサンには忘れる事の出来ない車であります。
スーパーカーブームの頃、その独特のウェッジシェイプのボディと、ドアが上に開くという、およそクルマらしくないスタイリングを持つカウンタックは、キング・オブ・スーパーカーと言える存在でした。
しかし、実際には日本の少年たちの間に巻き起こったブームなんてレベルではなく、カウンタックは世界中に衝撃を与えた車でした。
何しろ、以降のランボルギーニの車はこのカウンタックのイメージを踏襲する車作りとなり、そしてそれは今だに続いているのですから。
今回発表された
“カウンタック LPI 800-4”は、カウンタックのデビュー50周年を祝う限定車(生産台数は112台)として登場しました。
「あれっ、カウンタックの市販開始って1974年じゃなかったっけ?」
そう思った方、正解です。
今回の50周年は、1971年のジュネーブショーでカウンタックのプロトタイプ(LP500)が発表された事を祝うモデルなのです。
そう言われてみれば、リアクォーターの処理など、生産モデルにあるお弁当箱の様なエアインテークが無く、プロトタイプモデルのそれに近いですね。
プロトタイプであるLP500は、その名の通り5.0ℓのV12を搭載していましたが、量産モデルであるLP400は4.0ℓ(3929ccなので、厳密には3.9ℓですかね)に変更され、375HPの最高出力で最高速度300km/hを誇りました。
ただ、Wikiを見ると、カタログ値より500kgも重いボディ(1.6t)で、エンジン出力も330馬力程度しか無かった為に、最高速度も260km/hといったところだったらしい。(さすがイタリア、カタログチューンだったんですね)
今回の
“カウンタック LPI 800-4”は、最高出力780CV(*)を発生するV型12気筒 6.5リッターエンジンと34CVを発生する電気モーターを組み合わせるハイブリッドモデルで、システム全体の最高出力は814CV。
(*:「CV」というのは、イタリア語で Cavallo(馬)Vapore(蒸気)の略で、PSと同じメートル法に基づく計算で求められる単位であり、PSと同じものです)
さすがに50年前の車とは違い、0-100km/h加速2.8秒、0-200 km/hで8.6秒、最高速は355km/hという性能を誇ります。(多分、この性能はちゃんと出るでしょう)
モーターが34psと小さいですが、48Vのマイルドハイブリッドなんですね。
アヴェンタドールが最後の純エンジン車って言ってたけど、マイルドハイブリッドじゃあ、電動車とは言えないんじゃないかなぁ。
ランボルギーニから新世代の電動車が出てくるまでには、まだ時間が掛かりそうですねー。
さて、そんな
“カウンタック LPI 800-4”ですが、リアルなイベントであるモントレーカーウィークの中のクエイル・モータースポーツ・ギャザリングにて一般公開されました。
ワクチン接種が進んでいる国だと、リアルなイベントが開けるようになっているんですね。(日本も早くこうなるといいですね)
ちなみに、限定生産台数が112台なのは、初代カウンタックの開発プロジェクトコード「LP112」にちなんだものだそうです。
まあ、この生産台数も、発表時には既に購入者が決まっているんでしょうね。
ところで、ランボルギーニのCEOであるステファン・ヴィンケルマンは、レトロなデザインを好まないので有名なのだそうです。
なのに何故、50年前のカウンタックをオマージュした限定モデルが出てきたのでしょうか?
その件について、デザイン部門を率いるミィティア・ボルケルトがこう答えています。
「ヴィンケルマンCEOが復帰する前から開発が始まっていたのです」
ははは、そういう事ね。
とは言え、上でも書いたけど、現在のランボルギーニも、全ての車種がカウンタックのイメージでデザインされているので、意外とアヴェンタドールと変わらない気もします。
どうせレトロ路線で行くなら、むしろ、この車を出して欲しかったんだけどねぇ。
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Lamborghini | 日記
Posted at
2021/08/15 00:09:44