
早いもので、もう明日は師走ですね。
12月かぁ……いい加減、『トヨタ自動車物語』も完結させないとなぁ。(汗)
振り返ってみると、このブログ連載を始めたのは
10月19日でしたよ。
始めは全6回くらいで収めるつもりが、色々と話を拡げてしまって、前回までで12回を数えてます。(汗)
その間、ブラックな会社の所為で多忙を極めたり、それでいて土日は遊び回ったりで、未だに完結しておりません。(笑)
よし、この連載、今週中に終わらせるぞ!
現在のトヨタ自動車の社長は、言わずと知れた 豊田章男社長であります。
トヨタ自動車 第6代(工販合併前からだと第11代)社長である章男氏は、創業者である豊田喜一郎氏の孫であり、日本の発明王 豊田佐吉氏のひ孫にあたります。
初回のブログでも書きましたが、世間でよく言われる『三代目が会社を潰す』っていうのは、章男氏に限っては全く当て嵌まりません。
むしろ、章男氏が社長になった時期がトヨタの一番厳しい時期であり、章男氏の手腕で その難局を乗り切ったのです。
2008年、リーマンショックによって、実に58年ぶりの連結営業赤字に転落したトヨタ。
章男氏が社長になった2009年には、トヨタの倒産なんて事も囁かれていました。
社長に就任したばかりの章男氏に待っていたのは、アメリカでのリコール問題、いわゆるトヨタバッシング(*)でした。
2010年には米国議会の公聴会に呼ばれたりもしました。
*注:
このリコール問題は、2011年に米運輸省による最終報告で欠陥は無かったと発表されており、トヨタバッシングは、2009年にGMやクライスラーが破綻、フォードも青色吐息だった米ビッグ3を守るために仕掛けられたというのが通説です。
2011年には、あの東日本大震災が発生、また タイでも洪水被害による操業一時停止があり、歴史的な円高などもあってトヨタの危機的状況は続きました。
この時の苦難については、スピーチで「タクシードライバーになっていれば良かった」って言って笑わせてますけど…。(笑)
現実の章男社長は、現実逃避などせず(笑)、見事にトヨタを立て直しました。
章男社長の凄いところは、トヨタという一企業の事だけを考えているわけではないという事です。
どこかのレバノン人社長が、倒産寸前の会社をV字回復させたと言ってもてはやされましたが、あちらは一時的に業績を改善させはましたが、結局はまた傾かせてしまっていましたし。(さらには、会社の利益よりも 自分の利益を追求して、その会社に対して背任行為を働いてたし…)
まぁ、ゴーンの事は置いておいて、章男社長はトヨタだけの事を考えている訳ではありません。
「もっといい車作り」と言いつつ、そこにはトヨタ 及び 協力会社の社員の生活、そして ユーザーの幸せまで考えています。
EV一辺倒の昨今、時流に乗る方が商売人としては正しい選択でしょう。
しかし、従来技術を捨て去っては雇用が守れないし、EVだけになった時 インフラが整っていない状態では使い勝手が悪過ぎてユーザーが困ってしまいます。
安直にEVに走らないトヨタの姿勢は、そういうところまで考えているからだと思うのです。
そして、それをトヨタだけに留めないのが章男流のやり方。
先日発表された、マツダ、スバル、ヤマハ、カワサキ各社の社長と共に、脱炭素へ向けた会見。
スーパー耐久最終戦で発表されたという事もあって、主にモータースポーツ関連ではありましたが、トヨタ自動車 豊田章男社長、マツダ 丸本明社長、スバル 中村知美社長、川崎重工業 橋本康彦社長、ヤマハ発動機 日髙祥博社長が集まって、各社の脱炭素の取り組みを発表。
ちなみに、2輪部門では ホンダ、スズキも加わるそうで、これはもう、オールジャパンと言って良いのではないでしょうか?
地球環境を考えると、カーボンニュートラルは避けて通れないのでしょうけど、車好きとしては、内燃機関の可能性を諦めていない これらの取り組みには大いに期待したい所であります。
上記の集合写真でもレーシングスーツを着ている章男社長。
皆さんもご存じでしょうが、章男社長は自らステアリングを握ってレースに出場しており、その時は“モリゾウ”を名乗っています。
こういう“カーガイ”っぷりが、GR86、GRスープラ、そして GRヤリスといったスポーツカーに繋がっているんでしょうね。
まー、トヨタイムズの 2020年元日公開の動画で、香川編集長の「どんな車が好きなんですか?」の問いに
「うるさくて! ガソリン臭くて! そんな車、大好きですねーっ!」
って言っちゃってるくらいですからね。
(9:30あたりです)
それを聞いたら、怒り狂いそうな人がいますけど……。
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TOYOTA | 日記
Posted at
2021/12/01 00:46:11