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2022年01月14日

ロータス物語 「ジーリー傘下と電動化」

ロータス物語 「ジーリー傘下と電動化」  ロータスがGM傘下から離れた後、ブガッティ、プロトンと親会社が変わりましたが、GMと違ってパーツ供給を受けられるわけでも無く、親会社によるコストダウンは期待できませんでした。


まー、親会社のパーツ使用をいうしがらみが無かった分、自由に車作りが出来た面もありますが……


しかし、生産効率の悪いロータス車では利益が上げられない為、親会社への貢献も出来ません。


ブガッティは破綻、プロトンは元々がマレーシアの国策会社だった為、利益よりも自国の産業育成が目的でしたが、いつまでも税金投入する訳にもいかず、プロトン株が売却される事になります。


そのプロトンの株を買ったのが、中国の吉利汽車(ジーリー)でした。(つまり、ジーリーは 直接 ロータス株の購入した訳ではなく、親会社のジーリーを子会社化する事によって ロータスを手中に収めたのです)





ジーリーは、フォードが手放したボルボも子会社化しており、「金は出すが口は出さない」的な、ロータスにとっては理想的な“スポンサー”にも思えました。


しかし、そんな思惑とは関係ないところで、ロータスの車作りは変わらざるを得なくなっていくのです。


まずは、世界的なSUVブーム。


ポルシェ・カイエンの成功によって、マセラティ、アストンマーティン、ランボルギーニといったスポーツカーメーカーがこの市場に参入してきました。(フェラーリまでもが SUVを開発中)





ロータスもSUV開発に乗り出す事になります。


まだ製品発表は行われていませんが、同じジーリー傘下のボルボのコンポーネンツを使用したSUVだと言われています。




ただ、ここまでの話なら、従来からのロータスファンも納得してくれたでしょう。


SUVをラインナップする事によって収益性が上がれば、その利益をスポーツカー開発に回せますからね。





問題は、環境対策、いわゆる カーボンフリーへの取り組みです。


欧州が電動化へと舵を切った事で、エンジン車を作る事が出来なくなってしまいます。


ヨーロッパのメーカーは雪崩を打ったようにEV開発を宣言しました。


ただ、ここで親会社のジーリーの意向が現れてきます。


ご存じのように中国は国を挙げてEV化に注力していますから、ジーリー傘下の自動車メーカーのEV化は 他の欧州メーカー以上にドラスティックでした。


欧州メーカーのトップを切ってEV専業メーカーとなる事を宣言したボルボ。


そして、新生ロータスのアドバルーン的な車となったのがエヴァイアでした。


ロータス・エヴァイア(Type130)


最高出力2000psというEVハイパーカー、エヴァイア。


ロータスで3億円という価格に驚きですが、その2000psという途方もない馬力は とてもロータスとは思えません。


そもそも、2000psのモーターに電気を供給する為に、どれだけのバッテリーを搭載する必要があるのか……


安価なエンジンを搭載し、パワーは少なくても車両を軽くする事で高い運動性能を実現するという、ロータスの哲学から外れた車ですよね。(まー、『2トンそこそこなら軽量だ!』って言いたいのかもしれませんが)








エヴァイアはアドバルーン的な車ですが、今後のロータス車も全てEVになっていくようです。


さらには、ロータスのEVスポーツカーは フランスのアルピーヌとの共同開発になるそうですね。


もう、ロータスである必要すらないんじゃないの?






そんなロータスが出す、最後のエンジン搭載車と言われるのがエミーラです。


ロータス・エミーラ(Type131)


ファーストエディションのエンジンは トヨタ製3.5ℓV6+スーパーチャージャーを搭載、その後 AMG製2.0ℓ 直4ターボを搭載します。


始めは「エミーラって、殆どエヴォーラだよね」、「ロータスらしい車って言ったら、やっぱ エリーゼ/エキシージだよなぁ」なんて思っていましたが、最後のエンジン搭載車であるロータス、エミーラは貴重な車なのかもしれません。










私にとって、ロータスというメーカーのイメージは(V6エキシージに乗っているにも拘らず)この車たちなんですよね。





それが、今後は 重いバッテリーをたくさん積んだEVになっていくんですかねぇ。


ライトウェイト・スポーツでも 1.5トンは切れないでしょうし。


ロータス車のオーナーの方々、今のロータスを大切に乗っていきましょうね!



-完-




ブログ一覧 | Lotus | 日記
Posted at 2022/01/15 08:46:37

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この記事へのコメント

2022年1月15日 14:30
先生、ロータス物語完結おめでとう~
(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
見出しもついて、親切設計。

勉強になりました。3E発売のあたりって、いまいち認知低かったんだけど、車自体が地味に売れてなかったのね💦
何かロータスって戦国時代の悲劇のお姫様みたいですね。旦那が戦死(?)するたびに、あちこち嫁に行かされてさ。
でも、腐るほどあった英国車メーカーが破綻していくなかで、しぶとく現代まで名前を残して来たんだから立派だと思います。

EV化はもう避けられない時代の流れですが、善き時代の残照のようなエリーゼ、エキシージを惜しむだけではなく、「あーやっぱりロータスはどこまで行ってもロータスだったよ」と苦笑いが出るようなEV車の出現を、心のどこかで期待し続けたいと思います。

同様に、次回作も期待してますよー
(≧▽≦)ノ
コメントへの返答
2022年1月17日 7:11
ありがとうございます。
書籍化した際には、購入お願い致します。(←書籍化の予定なんて、ありません!)

>3E発売のあたりって、いまいち認知低かった
ロータスに乗っていれば、そのうち覚えます。
でも 何で“3E” って言うのかね?
メーカー自ら言ってるけど、ロータスは全部 ’E’ なんだし、Eって言っても全く限定されないのに…(一瞬 “3E”を “3-Eleven?” って思ってしまった)

>ロータスって戦国時代の悲劇のお姫様みたい
例えが独特過ぎて、なんも言えねぇ…💦
まぁ、ローバーの様に英国車ブランドは軒並み消滅しちゃったから、仰る通り残ってるだけでも立派です。

>ロータスはどこまで行ってもロータスだったよ
「周りが2.5トンのところ、ロータスは2.0トンだからねー」くらいだったりして…💦
EV化は、欧州が自分の都合で推し進めている感がするのですが、欧州は自分の都合が悪くなると掌を返す事があるので、もしかしたら、ガソリン車も残るかもって思ってます。

>次回作も期待してますよー
いや、もう勘弁して…💦

プロフィール

タケラッタです。 子供の頃からの夢、ポルシェを手にしただけでは飽き足らず、遂にロータスまで買ってしまいました。 実用性はないかもしれないけれど、運転する事自...
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