
少し間が開いてしまいましたが、997の次のポルシェの話です。
開発コード “997” の次となれば、普通なら “998” って考えますよね?
しかし、ポルシェAGが 997の次の車に与えた開発コードは “991” でした。
901、930、964、993、996、997、
991、992
いや、普通は戻るなんて考えないですよね!?
だから、よほど ポルシェLOVEな方でない限り、この開発コードの先祖返りによって 911の世代が分からなくなってしまうんだと思います。
確かにポルシェと言えば ’9’ で始まる 3桁の数字ってイメージですし、既にもう“998”、“999” の2つしか残されておらず、いずれは戻るしかなかったのですけど………、ポルシェ“999”?
でも、中途半端に戻るより、まずは使い切ってから戻った方が良かったんじゃないの?
しかも、現行の “992”の次は 既に “993” が使われていますから、“994” に飛ぶしか無い訳ですよ。
901→930→964 →993 →996→997
→991→992 →994?
いや、確かに これを当たり前のように理解して話す我々の方がおかしい気がしてきたわ。(汗)
ま、まぁ、開発コードの話はこれくらいにしておきましょう。
ポルシェ911(991型)
2011年8月に発表された7世代目の911が
991型です。
タイトルで「環境を考慮し始めたポルシェ」と書きましたが、実際には 997後期から環境を考慮し始めており、直噴エンジン、高効率AT(PDK)などが 997後期からキャリーオーバーの形で991にも導入されました。
後期型では、カレラ系は全車 環境対応型のターボ・エンジンに置き換わりました。(ポルシェでは、ダウンサイジング・ターボではなく、ライトサイジング・ターボと称してますね)
なお、より低く ワイドになった感のある991型ですが、軽量素材(アルミなど)を積極的に使用した結果、ボディが大きくなっているにも拘らず、逆に60kgほど軽くなっています。
まぁ、軽量化はパフォーマンスアップにも効いてきますが、どちらかというと環境性能の向上(早い話、燃費向上)の為の様な気がします。
この 991型911は、
私にとってファーストコンタクトとなったポルシェでもあります。
この時は、まさか自分が 実際にポルシェ オーナーになるとは思ってなかったですけどね。(汗)
また、991はイージードライブにも考慮した911でもありました。
前述のPDKにより ATの販売比率がアップ、高性能なGT系(GT3、GT2等)も一時期は 全車PDKとなったくらいです。
そうそう、GT3ではやらかしてしまいましたねぇ。
997までは、GT系には“メッガー・エンジン”を採用していましたが、991GT3では、新世代エンジン(おそらくカレラ系エンジンがベース)を採用しました。
この新世代エンジンが、エンジン破損&炎上の危険性があるとの事で全量回収となり、無償で新品エンジンと交換となったんですよね。(汗)
これに懲りたポルシェは、991.2 GT3では、レース用(カップカー)のエンジンを搭載する事になりました。
991.2 GT3では、一旦は991.1でPDKに一本化された GT3に、MTが復活した事もあり、真剣に欲しいと思った車でもありました。
実際、 991.2 GT3 が発表された翌日、ケイマンGTSの12ヶ月点検後の受け取りの為にポルセンに寄ったので、
その場で査定&見積もりをお願いしようかと思ったものです。(結局、お願いしなかったけど…)
991のトピックスとしては、GT系の販売増・バリエーション増ですかね。
前期/後期のGT3/GT3RSはもちろん、911R、GT2RS…
スピードスターも 前述のCUPカー由来のレーシングエンジンを搭載したGT系で登場。
そして、それらの販売台数も相当数に上りました。
ボクスター/ケイマンのGT系を含め、この世代ではとにかくGT系を売り捲ったという印象でした。
一時期、991のGT系がだぶつき、価格がこなれた印象がありましたが、最近の中古車市場でのスポーツカーの高騰で991のGT系の価格も再び値上がりしていますね。
もし、(スペチアーレ・フェラーリの様に)販売台数を抑えていたら、どれだけ高騰していたのかって思っちゃいます。(汗)
991は“環境を考慮し始めた”911でしたが、後継の992では“環境が足かせになった”911になりました。
燃費規制、音量規制、etc...
もしかしたら スポーツカーらしいスポーツカーだった 最後の911が 991型なのかもしれません。
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Porsche | 日記
Posted at
2022/02/16 06:58:05