
現在、自分の車にADAS(Advanced Driver-Assistance Systems、先進運転支援システム)搭載車はありませんし、当分はADAS搭載車を買う事も無いでしょう。(もしかしたら、免許返納するまで買う事は無いかも)
ADAS搭載車には乗っていないものの、技術的には興味が有ります。
え? 職業柄かって?
それはナイショ!
さて、日産のADASと言えばプロパイロットですが、まぁ「日産もやってるよね」くらいの認識でした。
その日産から、プロパイロットの次世代版「ProPILOT-コンセプトゼロ」が発表され、テストコースでの試乗記を読んだ時も、あまり印象には残っていませんでした。
300m先を認識するLiDARで連続緊急回避 日産が開発中の次世代プロパイロット「ProPILOT-コンセプトゼロ」搭載試作車に同乗
テスト車両の写真も「ああ、如何にもテスト車だねぇ」と思わせたし……
しかし、実際に試乗時の動画を見たら……
おおっ、スゲーッ!
何がすごいって、演算能力が凄いのです。
他社も使っているカメラでの処理だと、二次的、三次的な障害物には対応しきれないのですよ。
具体的なシチュエーションが以下の通り。
急な車の飛び出しを回避した後……
歩行者の飛び出しがあった場合。
対向車線の車から外れた(想定の)前方から迫ってくるタイヤを避けた(しかも、先行車が直前で避けた後の回避)後に……
またもや、白い車が飛び出してきやがった!(←いや、デモですから…)
前述しましたが、カメラだと処理が追い付かないんですよ。
カメラによる画像だと、情報が多過ぎて それらの演算でいっぱいいっぱいになってしまい、連続する事象の処理が間に合わないんです。
それを解決したのが LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging、光検出と測距)という物。
LiDAR技術のトップメーカーであるルミナー社と共同開発中の次世代LiDARを搭載した事で、これを可能にしているそうです。
まぁ、言葉にすれば簡単ですが、重要なのは制御ロジックです。
良い LiDARを使えばできるっていう物じゃありません。
それに、逆説的に言えば LiDARの情報量はカメラ画像より劣る訳です。
LiDARの情報量で全てをこなせなければいけない訳ですから。
いままで、所詮 ADASは制御ソフトが命、テスラや IT企業には敵わないだろうと思っていましたが、さすがは『技術の日産』ってところでしょうか。
早ければ 2020年代中頃には市販車に登場する様です。
まぁ、市販されても、私は買わないと思いますが。(笑)
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Posted at
2022/05/03 13:45:54