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2022年09月29日

F1チームの遍歴

F1チームの遍歴 以前、F1のイタリア国籍チームについて触れましたが、アルファタウリの前身とか説明していて、「あ、このネタは有りだな」と、下書きにつらつらと書き認めていました。


ちょっとばかり、公開が遅くなっちゃいましたが……。(汗)





F1チーム、通ぶって言えば “コンストラクター” ですが、フェラーリの様に F1開催初年度からずっと参戦しているチームもあれば、消えていったチーム、新規参入するチームなど、結構 出入りが激しかったりします。


モータースポーツの最高峰であるF1には、ドライバーだけではなく、コンストラクターとしても参戦してみたいと思うものなのでしょうが、F1で戦うには必要な予算も莫大で、経済的に続けられずに撤退の憂き目に遭うチームも多いのです。


そんな、厳しい世界に参戦している現在のコンストラクターの歴史について、簡単に説明してみましょう。





【フェラーリ】



上でも書きましたが、フェラーリはF1世界選手権創設時から参戦し続けている唯一のチームです。


一応、フィアット傘下になったりと動きが無い訳ではありませんが、あくまでお金を出してもらうだけで、フェラーリはフェラーリであり続けています。


それだけ長くやっていれば、人によって「フェラーリと言って思い浮かぶのは?」と問われても 思い浮かぶ人、マシンが異なるでしょうね。


オールドファンには、ニキ・ラウダやジル・ビルヌーブでしょうし……




5連覇したミハイル・シューマッハ時代を記憶している方も多いでしょう。




フェラーリではその他にも、A・プロスト、N・マンセル、K・ライコネン、S・ベッテル等が走りましたが……やはりフェラーリと言えば 総帥エンツォ・フェラーリでしょうね。

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エンツォ亡き後もスクーデリア・フェラーリは続いているのですが……その後はドタバタ続き。


シューマッハ時代の様に、イタリア人以外の 外部の人間が統率しないとダメなのか…。(その他、640シリーズも、ジョン・バーナードが英国にデザインオフィス“GTO”を設立して設計したしねぇ)




【アルファタウリ】



アルファタウリが 以前はトロロッソと名乗っていた事、前身はミナルディである事は 以前のブログ で書きました。


そのミナルディは、スクーデリア・イタリアと合併して「ミナルディ・スクーデリア・イタリア」として参戦していた時期がありました。


スクーデリア・イタリアは、イタリアの実業家ジュゼッペ・ルッキーニが興したチームで、ダラーラ製シャーシ、そして1992年からはフェラーリ製V12エンジンを搭載したりと、まさにオール・イタリアといった感じのチームでした。


(見た感じ、まんまフェラーリって感じですが…💦)


ただ、当時は フェラーリ自体が落ち目だった為、成績は然程向上せず、成績不振の原因をダラーラ製シャーシと考えた結果、チームは翌年 ローラ製シャーシに切り替えてしまいます。


しかし、このシャーシ変更が完全に裏目に出て成績は低迷、F1への情熱が冷めていった結果、単独チームとしての参戦を終了し、同じイタリアチームのミナルディと合併、2年後には合併も解消し、F1から完全に撤退します。


ミナルディは、2001年に航空会社の社長のポール・ストッダートがチームオーナーになったあと、2005年シーズン終了を以てレッドブルにチームを売却、翌年からトロロッソになるのです。


チーム遍歴:
 ミナルディ → トロロッソ → アルファタウリ




【レッドブル】



ミナルディを買収したレッドブルですが、ではトップチームのレッドブル・レーシングはどういう経緯でチームを持ったのでしょうか?


レッドブルの前身はジャガー・レーシングです。




そのジャガーも、元は3度のF1王者 ジャッキー・スチュワート(と息子のポール・スチュワート)が興したスチュワート・グランプリが源流です。




まぁ、どちらかと言えば、スチュワート・グランプリ自体がフォードのF1参戦の為に興したチームであり、フォードが金を出して作ったチーム名を 当時の自前のブランドであるジャガーに切り替えただけなんですがね。


なお、スチュワート・グランプリは、既存のチームの買収ではなく、下位カテゴリーのチームだったポール・スチュワート・レーシングを母体に 新規の参戦でした。


当時も、下位カテゴリーのF3000 とF1では技術レベルが大きく異なり、尚且つ F1は自前で開発しなければならない為、同様に新規参戦したチームは軒並み苦戦しておりました。


スチュワート/ジャガーも同様で、スチュワート時代に悪天候の荒れたレースで1勝したのみ。


この流れはレッドブル・レーシングになっても続き、初勝利を得るまでに5年を擁したのでした。


チーム遍歴:
 スチュワート → ジャガー→ レッドブル




【メルセデス】



フェラーリのところで『F1世界選手権創設時から参戦し続けている唯一のチーム』と書きましたが、メルセデスも F1参戦の歴史は古く、1954年から参戦しています。


但し、現在のメルセデスAMG F1は、当時のチームとは異なります。


メルセデスは、戦前からモータースポーツに積極的に参加していたメーカーで、それ故、初期のF1世界選手権にも参戦する事となりました。


しかし、1955年のル・マン24時間レースで起きてしまった大事故を受け、それ以降、長きに渡ってモータースポーツに参戦することは無かったのです。


しかし、1990年代にエンジンサプライヤーとしてF1のフィールドに戻ってくると、2009年のチャンピオンチームのブラウンGPを買収、2010年から自らの名を冠したチームでF1復帰を果たしたのです。


という訳で、メルセデスの前身はブラウンGPなのですが、そのブラウンGPは、突然 F1撤退を発表したホンダが完成させていたマシンを引き継ぎ、メルセデスエンジンを載せた急造チームだったのですがね。




ホンダは、エンジンサプライヤーとしてマクラーレンと組んで黄金期を築きましたが、第3期は 僅か1勝に終わりました。



そのホンダは、B・A・Rというチームにエンジン供給という形でF1に復帰、その後 チームを買収してオールホンダでの参戦となったのです。


B・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)は、スポンサーであるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)から名を取っていますが、実質的に ジャック・ビルヌーブを走らせるために、ヴィルヌーヴのマネージャーだったクレイグ・ポロックが立ち上げたチームでした。


やり手だったポロックは、BATの2ブランドのカラーリングで走る事を画策しますが……




異なるカラーリングは認められず、初年度は止む無くこんなカラーリングでの参戦となりました。(汗)




なお、B・A・Rは 1998年にティレルを買収していますが、ポロックが欲しがったのはティレルが有していた参戦権のみで、1999年からのB・A・Rとしての参戦時には ティレルの施設やスタッフも引き継がず、マシンはレイナードに作らせていました。


なお、ティレルのスタッフの多くは、同時期にF1参戦を画策していたホンダF1のスタッフになっていたのですが、ハーベイ・ポストレスウェイト博士の急逝などもあり、ホンダF1 は実現しませんでした。

チーム遍歴:
 B・A・R → ホンダ → ブラウン → メルセデス




長くなってきたので……


-つづく-
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Posted at 2022/09/30 13:08:13

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