
ランチア・アッピア
1953年に登場した小さな高級車、アッピアをネット検索していた時、アッピアらしからぬ流麗なクーペスタイルの車がヒットしたのが
ランチア・アッピア GTE ザガート だったわけですが…
その他にも 色々な “アッピア” が出てきました。
そのディープ過ぎるラインナップとは……
ランチア アッピア クーペ
1957年に登場したアッピア クーペは、ピニンファリーナの手になるクーペです。
クーペとセダン(↓)じゃ全然違う車ですね。
まぁ、ランチアが開発したというより、カロッツェリアであるピニンファリーナが、ランチア アッピアのコンポーネンツを使用して開発した車って感じですから、さもありなんって感じ。
ランチア アッピア コンバーチブル ヴィニャーレ
アッピア クーペがピニンファリーナなら、コンバーチブルはヴィニャーレです。
1957 年のトリノ・モーターショーで発表されたコンバーチブルは、デザインはミケロッティが担当。
当初は2シーターでしたが、すぐに2+2に改められました。
ランチア アッピア ルッソ ヴィニャーレ
コンバーチブルの翌年、1958年のトリノ モーター ショーで、ヴィニャーレからクローズド クーペの アッピア ルッソ も登場。
単に、コンバーチブルのクローズド版と思いきや、全長、全高ともに ルッソの方が だいぶ大きく(高く)なっています。
ちなみに、ルッソとは イタリア語で “ラグジュアリー” という意味です。
ランチア アッピア GT ザガート
そして、昨日のブログネタにもなった
“アッピア GT ザガート” です。
1957年に登場した アッピア GT ザガート は、装備の違いで GTとGTS があった様です。
ちなみに、昨日のブログで取り上げた車は
“アッピア GTE ザガート” 。
GTE の ”E” は エスポルタツィオーネ だそうな。
アッピア GTE ザガートに関しては、
昨日のブログを参照ください。
なお、GTE は イタリアの新しい交通法に対応する為、1959年の改良でヘッドライトカバーを廃止したのですが……
改良前の方が良かったねぇ。(汗)
ランチア アッピア スポーツ
1961年のジュネーブ モーター ショーでデビューした “アッピア スポーツ” は、アッピア GTE ザガート と同様、ザガートの手になるものでした。
ただ、GTE の後継という訳ではなく、全長、ホイールベースを短縮、特にリアエンドは丸みを帯び、ファストバックスタイルに改められました。
ピニンファリーナ、ヴィニャーレ、ザガート といったカロッツェリアによって作られた
“ランチア アッピア”。
旧いイタリア車では、量産車メーカーのコンポーネントを用いて、カロッツェリアたちが少量生産のスポーツカーを作るという文化がありました。
安全性や環境性能が叫ばれる中、大メーカーですら車作りが難しくなっている現代では、こういう車作りはもう不可能なのかもしれませんね。
奥さんの「カワイイーっ!」の一言でランチア・アッピアを調べ始めたら、現代の車作りにまで思いを馳せたって話でした。
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Posted at
2023/02/17 09:42:59