
昨日のブログで、「
グループBの終焉」という最終回の様なタイトルのブログを書きましたが…
いや、まぁ最終回にしても良かったんですが、ちょっと書き切れなくて だいぶ話を端折ってるんですよねぇ。
当初の予定では、下記の三部作にするつもりでした。
第一部「グループBの誕生」
第二部「グループBの隆盛」
第三部「グループBの終焉」
実際、予定通りの3回に分けてブログを書いたのですが、下書きしているうちに、例によって(?)深堀りし過ぎて話を詰め込み過ぎてしまい…
さすがに「長すぎる!」と反省し、だいぶ端折ってから投稿しました。
端折った内容はと言うと、第二部「グループBの隆盛」では、個々の車に関する解説をバッサリとカット。
第三部「グループBの終焉」では、グループB後の”後日譚”として、グループAで行われる事となったWRCや、幻となったグループS車両についてもカットしました。
今日のブログは、それらの話の中のグループSについてです。
順番的には、グループB車両の解説の方を先にすべきなのですが、簡潔な内容になる筈のグループSの方にしました。
何故 簡潔になるかと言えば、グループSなら詳細が公表されていない為、長くなりようがない筈ですので。(←ホントか?)
トップバッターは、トヨタ222Dです。
勝つ為には、ミッドシップ+4WDは必須条件。
トヨタは、ラインナップにミッドシップ車(MR2)があった為、その車をベース車両としました。
但し、エンジンは当時のMR2が搭載していた4A-Gではなく、3S-Gを搭載しています。
グループSのキャンセルで陽の目を見なかった車ですが、同じエンジンを搭載したセリカGT-FOURでチャンピオンを獲得しますので、この車も無駄には終わらなかったって事になりますかね。
続いては、こちらの車。
フォードRS200?
いえ、違います。
ドア形状で分かった方もいるでしょうが、こちらの車はマツダ RX-7(FC3S)ベースのグループS プロトタイプです。
マツダがRX-7ベースで作るだけに、当然ロータリーエンジン(2ローター版と3ローター版があったそうな)を搭載、グループS車両では必須の4WDでもあります。
ただ、「マツダらしいな」と思うのは、何とこの車、フロントミッドシップなんですよね。(驚)
ラリーフィールドを走るロータリーエンジン車…、見てみたかった気もするが、燃費とか色々と問題がありそうだなー。
ここからは、グループB時代のトップコンストラクターのマシンです。
まずはプジョー。
プジョーは205ターボ16の正常進化版とも言うべき、405ターボ16を用意していました。
まぁ、この車の場合は、グループS移行の為というより、販売戦略上、ベース車両を205から405にチェンジしたかったのかもしれませんが…。
なお、こちらの車は、グループSはキャンセルされたものの、車両そのものはパリダカを走るラリーレイド車両として実戦デビューしています。
お次は ランチア。
ランチア ECV
ECVはExperimental Composite Vehicle(実験的複合車両)の意味です。
見た感じ、グループBの デルタS4からの正常進化型に見えます。(まぁ、デルタS4の時点で量産車のデルタとだいぶかけ離れた車になってますけど…)
しかし、ECVは更なる進化型の開発が行われていました。
それが、ランチア ECV2 です。
これ、一応 ベースはデルタらしいのですが…
どの辺がデルタなんでしょうか?
ECVとECV2。(まるで別物だ…)
しかし、ランチア ECV2 ”程度” で驚いていてはいけません。
グループBの進化スピードに置き去りにされていた感のあるアウディ。
特に大柄なクアトロでは勝負にならず、ならばとショートホイールベース化したスポーツクワトロは安定感を欠く車となっていました。
それだけに、グループS化を一番待ち望んでいたのがアウディだった筈です。
アウディは、待望のコンパクトなボディのミッドシップ+4WDのマシンを開発したのですが…。
アウディ スポーツ クワトロ RS002
あの、これラリーカーですか?
まるで、グループCのチョロQじゃないですかっ!
グループSを白紙撤回したFISAの判断は間違っていなかったと思います。
もし、グループSでラリー競技が行われていたら……
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2024/04/06 06:37:27