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タケラッタのブログ一覧

2020年11月07日 イイね!

タケラッタ的、オデッセイ考&マツダ考

タケラッタ的、オデッセイ考&マツダ考本日分のブログは既にアップ済みですが、某ブログを見て一言言いたくなった為、追加でブログを投稿します。


ネタは、一昨日マイナーチェンジが発表されたオデッセイと、販売苦戦中のマツダについて。


みんカラ内で、以下のブログを目にしたのですが……


なぜホンダ・オデッセイはスマート路線から押し出しの強いデザインへ転じたのか?クルマもいまや「インスタ映え」の時代へ


マツダ「マツダスピードは2度とない」。だがそれでいいのか?マツダは誰も望まないプレミアム路線をやめるべき(マジ)


私は別意見ですが、意見は人それぞれ違いますので、例え主張は違っても他人の意見は尊重したいとは思います。(←トランプ大統領ではないので…)


ただ、この方のブログは 設定によりコメントが出来ないようになっています。


うーん、他人の意見は受け付けないってか?(汗)





という訳で、タケラッタ的意見を書いちゃいます。


まず、新型オデッセイの新しいフロントマスクです。


今回のマイナーチェンジで、押しの強いフロントマスクとなりました。(ちなみに、氏のブログでは ”フルモデルチェンジ” と書いていますが、フロント部を大幅に変えたものの ”マイナーチェンジ” ですから)


氏は「アクの強いデザインを持つクルマ」が売れており、それは”映える”車が求められているからだ、と。


確かに、アルファードなどはギラギラなグリルの押しの強いフロントマスクを持っており、売れています。


ですが、販売ランキング1位のヤリス(及び ヤリスクロス)はギラギラグリルは持っていません。


そもそも、氏も ヤリスとフィットについて触れていますが、そこでは ヤリスの方が ”アクが強い” とも ”映える” 車だからとも言っていないんですよね。


私は、「アクの強いデザインを持つクルマ」が売れるのは、大型ミニバンが顕著であり、自己顕示欲が強いクラス特有のものだと思っています。(カスタム系のフロントマスクVerがある軽自動車に関しては、”他人と違う車” を望む層に売れていますが、カスタム系が全てではない)


トヨタRAV4とホンダCR-Vの勝敗も、氏が言うようなCR-Vの「スマートでオシャレ」なスタイリングが受けていないのではなく、内装のチープさと、相反する高価格ゆえに CR-Vの商品力が無いだけだと思います。(あと、CR-Vのフロントマスクはめっちゃアクが強くて、「スマートでオシャレ」とは思えないんですけど……)



そもそも、「スマートでオシャレ」が受けないのなら、ハリアーは売れない筈ですよね。


まあ、氏のオデッセイ考は、何と言うか、間違いだらけですからねぇ。


初代オデッセイ開発時、「ミニバンといえどもホンダらしい重心の低さ、躍動感」を目指したと書いていますが、実際にはアコードと同じ生産ラインに流す為にルーフを高く出来ず、当時のワンボックスカーでは常識であった後席スライドドアも採用できなかったという、妥協の産物でした。


全高をさらに低くした3代目&4代目を高く評価していますが、実際にはライバルの広い車内に対抗する為、ホンダもエリシオンを開発せざるを得なくなり、5代目オデッセイは、このエリシオンと統合するモデルとなりました。(高い全高やスライドドアなど、ほぼエリシオンの後継車だったが、ネームバリューのあるオデッセイの名が残った)




最近のホンダデザインって、クロームメッキやアクリルパーツを多用したギラギラグリルの車ばかりですが、殆どの車が受け入れられていないと思います。


果たして、新しいオデッセイの顔が受け入れられるでしょうか?






続いてマツダ。


氏の主張のメインは、マツダスピードの必要性の様で、クルマ好きとして そこを反対したくは無いのですが……


氏は、ハイパフォーマンスモデルに開発費をかけたとして、ちゃんと回収できるのかを考えたんですかねー?


メルセデス・ベンツのAMG や BMWのM を例にしていますが、AMG や M に匹敵するモデルとなれば、相当の開発費が必要ですよ?


それをマツダの規模でやれっていうのは、無茶としか思えません。


また、マツダのプレミアム路線に関しても批判しています。(って言うか、それなら AMG や M を例に出すのはおかしと思いますけど……)


「マツダのプレミアム戦略は世の中にマッチしていない(そもそも誰も求めていない)」と言ってバッサリと切っており、価格競争力が無いから売れないんだと。


それはある意味真理であります。


そりゃ、安けりゃ売れますよ。


でもねぇ、価格競争を始めたら、マツダ地獄に逆戻りですよ?


マツダは商品力の弱さから、低価格で売らざるを得ず、台数を稼いでも儲からなかった過去を持っているのです。


それ故の商品力アップ=プレミアム戦略なのです。


売れてない=儲かっていない と言うのはあまりに短絡的な思考。


まあ、プレミアム 且つ 売れる というのが一番なのは言うまでもありませんが。(汗)




MAZDA 3 の販売成績は確かに期待外れです。



夢のエンジンと言われた SKYACTIV-X も、多分に技術先行であり、価格上昇分の性能アップがあるかと言われると厳しいところです。


もう1つマツダの厳しいところは、世の中のディーゼル離れですね。


次世代車であるEVが普及するにはまだまだハードルが高く(高価格や充電インフラ等)、ディーゼルにはまだまだ存在価値は有った筈なのですが、既にディーゼルは”オワコン”というマインドが定着してしまいました。


MAZDA 3 の武器になる筈だった両エンジンが事実上封印された結果、販売を伸ばせていません。


やっぱり、ハイブリッドが無いとダメですかねー。


でも、決してマツダスピード(ハイパフォーマンスグレード)を投入すりゃ解決するっていうものじゃないと思います。




今のマツダは、決して良い状況ではないと思います。


しかし、価格競争を始めてしまったら、きっと淘汰されてしまうでしょう。


マツダは何としても「マツダらしさ」を貫いて、マツダにしかない魅力を磨くしか生き残る道は無いと思います。
Posted at 2020/11/08 00:02:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年11月07日 イイね!

タケラッタ的、レクサス考

タケラッタ的、レクサス考トヨタネタが続いていますが、ここは開き直ってさらにトヨタネタを投入。(笑)


と言っても、今回はトヨタブランドではなく、トヨタ自動車が展開しているプレミアムブランド、レクサスについてです。





レクサス


1989年に北米で販売が始まりましたが、これには積極的な理由と言うよりは消極的な理由によるものでした。


アメリカでは、石油危機を機に燃費の良い小型車を持つ日本車が人気となりますが、日本車にシェアを奪われたGMなどビッグスリーの業績が悪化、全米自動車労組(UAW)などが圧力をかけた結果、やむを得ず対米自動車輸出台数を制限する「自主規制」を1981年から導入します。


台数が決められてしまったので、売り上げ(利益)を伸ばすには、一台当たりの単価を上げるしかありません。


こうして日本のメーカーは、プレミアムブランドを試考したのです。


まずホンダが 1986年にアキュラを北米に展開すると、1989年にトヨタがレクサスを、日産がインフィニティで続いたのです。(ちなみに、マツダもアマティを計画していましたが、日の目を見る事はありませんでした)





切っ掛けは消極的理由でしたが、トヨタはレクサスブランドを展開するにあたり、その商品開発において高品質を追求、妥協を許さず矛盾する要素をも両立させる「Yetの思想」と、問題が生じればその根本までさかのぼって解決する「源流対策」を徹底させました。


そうして生み出された初代LS(日本ではセルシオ)は、従来の高級車像を打ち破る車となり、世界中の高級車メーカーに『LSショック』を与えたのです。



LSは、レクサスブランドが展開されなかった日本でもセルシオの名で販売され、大ヒット車となりました。





レクサスが世界中のメーカーに影響を与えた車は、もう1台あります。


RX(日本名:ハリアー)は、SUVという名称が定着する前(日本ではRVと言われていた頃)、オフロードを走る車と思われていた四輪駆動車をオンロードを走る都会派の車として登場しました。


(プレミアムSUVとしての話。都会派SUVの元祖は同じトヨタのRAV-4です)


大ヒットを記録したRXは数多のフォロワーを生みます。


つまり、今のSUVブームの先駆けとなったのがRXなのです。





2005年、トヨタは国内でもレクサスブランドを展開します。


モデルチェンジを機にセルシオはLS、アリストがGS、アルテッツァがISとなりました。(ソアラは従来モデルのままSCとして再出発しました)



ちなみに、本来はハリアー=RXだったのですが、国内ユーザーからの要望が多かったため、2009年のRX登場後も従来モデルが継続販売されました。(ハリアーは2013年にモデルチェンジして3代目となります。ちなみに現行ハリアーは4代目)


満を持しての国内展開でしたが、販売は苦戦します。


まあ、プレミアムブランドですからバカ売れするようなものでもないでしょうし、セルシオの時の販売店(トヨタ店+トヨペット店)とレクサス店では店舗数が違いすぎますので、セルシオの時と同数が売れる筈もないのですが……それでも既存ユーザーという財産を活用できなかったのは問題です。


また、LS以外の車(特にセダン系)はさらに苦戦しました。


そもそも、前述のように GSはアリスト、ISはアルテッツァで、レクサスとしての共通イメージを持つ車ではありませんでした。




レクサス化で、アリストやアルテッツァが持っていた個性が薄れ、先代モデルのユーザーからの買い替え需要を捉えることが出来なかったのです。






セダン系はそれぞれモデルチェンジしましたが、状況は好転するどころかさらに苦しくなっていきます。


GSは2020年9月に販売終了。




ISはつい最近(一昨日)マイナーチェンジモデルが発売開始されたものの、2013年発売と旧いモデルなので、販売増は期待できそうもない。




LSにしても、現行モデルで全長5,235mmと 先代のロングモデルより長くなり(メルセデスのSクラスより長い!)、レクサスに変わってからもLSに乗り続けたオーナーが駐車場事情などで買い替えを断念せざるを得なくなっています。








レクサスは 2018年から ESの発売を開始。



販売が滞っていた IS、GS のユーザー層に関して、ある程度取り込みに成功しました。


上記、大きくなり過ぎた LSのユーザー層にも、FFによる広大な車内スペースによって ESが代替モデルになっているかもしれません。


しかし、それでいいのか?


もともと、北米では昔からES(日本名:ウィンダム)を発売していました。



ただ、国内でレクサスを展開するときに ESをラインナップしなかったのは、プレミアムカー=FRであり、「合理的な車」感が漂うFFをあえて避けたのではないかと思うのです。


さらには、ESは車格というかヒエラルキーから外れたところに存在する気がします。


レクサスのヒエラルキーは、LSを頂点に GS、ISと続いていました。


これは、それぞれ メルセデスの Sクラス、Eクラス、Cクラス、BMWの7シリーズ、5シリーズ、3シリーズに当たります。


ESの登場でレクサスのヒエラルキーが崩れてしまった。





私は、レクサスをジャーマン3(メルセデス、BMW、アウディ)並みのプレミアムブランドにするのならば、安直にESに走らず、GS や IS を大事にすべきだったのではないかと思います。


前述のように、LSは大きくなり過ぎて 、先代のオーナーが買い替えできなくなってしまいました。


しかし、GSが2012年に発表した旧いモデルでなければ、先代LSのオーナーはGSに流れたのではないでしょうか?


そもそも、初代セルシオが登場した時、その車格はメルセデスのSクラスと言うより Eクラスや、BMWの5シリーズに近かった筈です。


メルセデスのSクラスは、どちらかと言うとショーファードリブンカーであり、ドライバーズカーではありません。


個人オーナーは圧倒的にEクラスやCクラスに乗っている筈です。


LSがSクラス並みの大きさとなった今、GS や ISに力を入れるべきではなかったのか?


その層はクラウンが受け持つという考え方もあるかもしれませんが、レクサスがプレミアムブランドを目指すなら、GS や IS こそが大事だったと思うのですがね。





ちなみに、国内でのレクサスブランド内の販売ランキングは、上から UX、NX、RX となっています。



レクサスもSUVメーカーになっちゃうのかなー。
Posted at 2020/11/07 18:24:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | TOYOTA | 日記
2020年11月06日 イイね!

トヨタ、トヨタ、トヨタ、トヨタ……

トヨタ、トヨタ、トヨタ、トヨタ……なんか、トヨタネタが続いてしまいますが……


日本自動車販売協会連合会が発表した 2020年10月の車名別新車販売ランキングで、トヨタ自動車の「ヤリス」が先月に続いて1位となりました。


ヤリス(ヤリスクロスを含む)の販売台数は1万8592台、軽自動車1位の「N-BOX」が1万6052台ですから、2ヶ月連続で総合1位となっています。


それにしても、トヨタは強いですねぇ。


  1位:トヨタ・ヤリス 18,592台
  2位:トヨタ・ライズ 13,256台
  3位:トヨタ・ルーミー 11,487台
  4位:トヨタ・カローラ 10,275台
  5位:トヨタ・アルファード 10,093台
  6位:トヨタ・ハリアー 9,674台
  7位:ホンダ・フィット 9,001台
  8位:ホンダ・フリード 7,849台
  9位:トヨタ・ヴォクシー 6,258台
 10位:トヨタ・シエンタ 6,077台


Top10中、トヨタ車が8台を占めています。(Top15に広げても 12台がトヨタ)


しかも上位6台まで全てトヨタ。


トヨタ、トヨタ、トヨタ、トヨタ……


その昔、『ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ』と歌っていたCMがありましたけど……









これだけ売れれば、決算内容も良くなる!?


トヨタ自動車は本日、2021年3月期 第2四半期の決算説明を行いました。




上半期はコロナ禍の影響をもろに受けていますので、販売台数も落ち込んでいます。


決算資料では、「連結販売台数は前年同月比66.3%の308万6000台」、「トヨタ・レクサスの販売台数は前年同期比81.0%の401万1000台」となっています。


何で、連結販売台数より トヨタ・レクサスの販売台数の方が100万台多いのかは謎ですが(汗)、とにかく昨年度よりも落ち込んでいます。


ただ、この落ち込み幅は、他メーカーより小さいかもしれません。


また、影響が大きかった第1四半期(4~6月)は前年比69%だったのに対し、第2四半期(7~9月)は前年比93.1%まで回復していますので、下半期の決算には期待が持てそう。


って言うか、第2四半期の営業収益は5199億円の黒字であり、これ、当初の年間業績予想の利益額5000億円を超えています。


当然、通期の業績予想は上方修正で、純利益が1兆4200億円になりそうだとの事。


もちろん、欧米でのコロナの感染再拡大など、不安要素はありますが、少なくても他メーカーよりは良い決算内容となりそうです。





5月に業績見通しを発表した時、営業利益は前期比8割減の5000億円の黒字としていました。


この発表時、マスコミは「前期比8割減」を大々的に報じましたが、他メーカー、いや、トヨタ以外の会社は数字を出すことすら出来ていませんでした。


しかし、トヨタは数字を発表、それも黒字の確保を発表したのです。


そこには、トヨタが日本の産業を支えるという決意がありました。


冬に向けて、コロナの再流行が懸念されますが……トヨタがいれば日本は大丈夫な気がします。


もっとも、私はトヨタの車 買わないけどね。(汗)

Posted at 2020/11/06 19:02:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | TOYOTA | 日記
2020年11月05日 イイね!

国産車の販売チャンネル(その2)

国産車の販売チャンネル(その2)先日のブログで、トヨタの販売チャンネルの再編成について書きました。


まだ、東京や神奈川など、一部でしかディーラー網の統合は進んでいないようですが、既に全系列店で全トヨタ車の全車併売が開始されている為、どのお店に行っても全てのトヨタ車を買う事が出来るようになっています。


ここで、若い人は「何でトヨタだけ複数のお店があるの?」と疑問に思ったかもしれませんね。


現在、トヨタ以外は、日産も、ホンダも、マツダや三菱も、1系列の店しか持っていません。


そのメーカーのディーラーに行けば そのメーカーの車を買う事が出来るのに、何でトヨタだけは、欲しい車を売っているお店を選んで行かなければならないのか?


若い人は知らないですよね、かつては他のメーカーも複数チャンネルを展開していた事を。


今回のブログでは、そんな各社の販売チャンネルの推移を紹介したいと思います。





そもそも複数チャンネルという考え方はアメリカがルーツであり、GMが シボレー、キャディラック、ビュイックオールズモビル、ポンティアック、フォードが フォード、リンカーンマーキュリーといったブランド毎に販売チャンネルを持たせていました。(薄字は、現在存在しないブランド)


ただ、日本ではブランド展開と言うよりも、車種を増やした時に その客層に合わせた販売チャンネルを設ける感じで系列が増えていきました。


トヨタであれば、クラウンを扱うトヨタ店、コロナ、マークⅡを扱うトヨペット店、カローラを扱うカローラ店、スプリンター(当時はカローラ・スプリンター)を扱うトヨタオート店と、暫く4系列が続いた後、1980年のクレスタ登場を機にビスタ店が誕生、5チャンネル時代となります。


日産はと言うと、ブルーバードを扱う日産店、セドリック、ローレルを扱う日産モーター店、サニー店、チェリー店、そして かつてのプリンス自動車系列のディーラーであるプリンス店と、トヨタよりも早く5チャンネルを持っていました。


かつては、トヨタ、日産が2大メーカーであり、両社がしのぎを削っていた為、この2メーカーの5チャンネルは理解出来ましたが、果敢にも この2社に追従したメーカーがありました。


マツダは、マツダ店と、当時 提携していたフォード社のエンブレムを付けた兄弟車を扱うオートラマ店の2チャンネルの時代がしばらく続いた後、バブル期に勝負に出て、ロードスターや 3ローターのコスモを扱うユーノス店、RX-7を扱うアンフィニ店、軽自動車などを扱うオートザム店と、一気に3チャンネルを増やして、トヨタ、日産と同じ5チャンネルとしました。


ホンダは、マツダ程ではありませんでしたが、シビックを扱うプリモ店、アコード、レジェンドを扱うクリオ店、プレリュード、インテグラを扱うベルノ店の3チャンネルを持っていました。


三菱も、複数チャンネルを持っていて、主力のギャラン、ランサー、パジェロを扱うギャラン店の他に、ミラージュを扱うカープラザ店を展開していました。





私が知る限り、上記が各社の販売チャンネルが一番多かった時です。


その後、各社の販売環境の変化で、マルチチャンネルが維持できなくなっていき、販売チャンネルの再編が始まります。





まずはマツダ。


販売チャンネルを増やす為、姉妹車が大量発生しました。


フォード フェスティバにオートザム レビュー。

ファミリアに、ランティス、アスティナ、ユーノス100、ユーノス プレッソ、オートザム AZ-3、フォード レーザー。

クロノスに、MS-6、MS-8、ユーノス500、800、オートザム クレフ、フォード テルスター、クーペのMX-6、フォード プローブ、4ドアHTのペルソナ、ユーノス300。

センティアに MS-9。


これだけ大量に発生した姉妹車、しかも、ベースとなった車も、ファミリア以外は、カペラをクロノス、ルーチェをセンティアに車名を変えてしまった為、馴染みの車が無くなってしまったことで混乱に拍車を掛けました。(車の形が思い浮かばない人はこちらを参照)


マツダも、これだけ極端な拡大戦略に球数不足を承知していたのか、ユーノス店ではシトロエンを、オートザム店ではランチアを併売していました。(私、オートザム店でランチア・デルタの見積もり取ったことがあります!)


これだけ無謀な拡大戦略も、好景気が永遠に続けばあるいはものになったかもしれません。


しかし、バブルは弾けました。


マツダは、センティア系を二代で廃止、後継車も無くマツダのラインナップから高級車が消えました。


また、クロノス系も一代限りで廃止され、再びカペラに戻されました。(クロノス系の全てと ファミリア系の一部に搭載していた贅沢なV6エンジンも一代限りで廃止されました)


圧倒的に車種が減ったマツダは、マルチチャンネルを維持できる筈もなく、1チャンネルに集約されたのです。


まあ、当時のマツダのマルチチャンネルは全く身の丈に合っていなかったし、アンフィニ店がスペシャリティで、ユーノスがプレミアムと言われてもピンとこなかった。


今のマツダディーラーはそこそこ高級感もあるし、今が一番合っているかもしれませんね。







続いては日産です。


日産の場合、プリンスという元々は別メーカーのディーラー網を抱えていたという特徴はあるものの、その他の系列は高級車志向のモーター店に、サニー、パルサーを中心とした店舗と言う感じで、トヨタと似た感じの系列構成でした。


1999年3月、経営危機からルノーの傘下になった日産は、翌月には5チャンネルあった販売網を2チャンネルに集約します。


プリンス店、サティオ店(サニー販売)、チェリー店(パルサー販売)をレッドステージに、日産店、日産モーター店をブルーステージに纏めたのです。


もっとも、車種整理が進んだ日産では レッド/ブルーの色分けも意味を成さなくなり、2007年には今の形(1チャンネル)となりました。


ただ、マツダと違って、かつてはトヨタと張り合っていた2大メーカーだった為、販売拠点の数はマツダの比ではありません。


某所では、元サティオ店と元モーター店が隣り合い、斜向かいには元プリンス店が隣接するという、なんとも無駄な状況が生まれています。



販売系列を再編したなら、無駄な店舗は統廃合すればいいのにねー。





日産の次は、現在アライアンスを組んでいる三菱です。


三菱の場合は、FF 2Boxという新しい時代の車であるミラージュ登場を機にカープラザ店が出来たものの、その他はギャランΣ/Λ の姉妹車としてエテルナΣ/Λが用意されたくらいで、今一つ存在理由が希薄でした。



2000年、リコール隠しが発覚し、三菱の販売台数は激減。


また、ミラージュも一時期カタログ落ちしましたので、カープラザ店の存在意義を失い、ギャラン店と統合されたのです。


今、三菱は車種がグッと少なくなっているので、1チャンネルであることは致し方ない事です。


もっとも、今のままでは、単独でディーラー網を維持する事すら難しくなり、日産ディーラー網で三菱車も売ってもらうなんて事になるかも……。





最後にホンダです。


ホンダが3系列のディーラー網だった時は、系列毎に特徴をうまく出せていたと思います。


小型車のプリモ店、高級志向のクリオ店、スポーツイメージのベルノ店。



最強のデートカーと言われた3代目プレリュードの頃や、F1第二期の頃、ベルノ店はこの世の春を謳歌していましたし、クリオ店扱いのレジェンドは初代や二代目の頃、クラウンやセド・グロとは違う第三極の高級車として一定の評価を受けていました。


もちろん、ワンダーシビック等、ホンダの顔であったシビック(プリモ店)は常に人気の車でした。


しかし、売れ筋がミニバンやコンパクトカーへと移ると、系列の特徴は薄れていき、2006年には遂に販売系列を一本化してHonda Cars店となったのです。


暫くは、ステップワゴンやフィットが売れていたものの、N-BOX登場以降のHonda Cars店は、軽自動車販売ディーラーと化してしまった感があります。







トヨタ以外は、販売低迷からマルチチャンネルを維持できなくなった末の系列統合だったんですよね。


トヨタも、上記の各社ほどではありませんが、ディーラー網の再編を行ったことがあります。


1998年にトヨタオート店をネッツ店に改名、ヴィッツやアルテッツァなどの新ブランド車を展開する為と思われますが、2004年にはこのネッツ店とビスタ店を統合し、新ネッツ店としてスタートしました。


両ディーラーで扱っていたアルテッツァ、アリストがレクサスに変わり、ビスタも絶版になった事で車種が減る為に統合せざるを得なくなった感じです。


もっとも、翌年レクサスが国内にも導入された為、再び5チャンネルとなったのですが……。





トヨタの場合、販売が落ち込んでいるわけではなく、まだまだマルチチャンネルを維持できそうな気がするのですが、トヨタと言う会社は、外部からは絶好調に見える時でも常に危機感を感じていて、次々に対策を打つのですよね。


あまりに強過ぎてアンチも多いですが、努力を重ねているからこその強さだと思います。


ただ、1チャンネルにしては扱い車種が多過ぎます。


今後の車種整理は必須ですが、絶版モデルが増えるのはどうなんだろ? とも思っちゃいますけどね。
Posted at 2020/11/05 23:59:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年11月04日 イイね!

国産車の販売チャンネル

国産車の販売チャンネル今朝、目が覚めてから窓の外を見ると、雲一つ無い青空が広がっておりました。


西に目を向けると、富士山がクッキリ。


うーん、昨日 この天気が欲しかったぞ!




さて、今日は平日ではありますが、お仕事はお休み……定期検査の為、通院です。


診察が早く終わったらドライブに行きたいなぁと思っていましたが、昨日休みだった影響か、予約の時間(11時)になっても一向に呼ばれません。


結局、診断が終わって支払いを終えた時には2時半を回っていました。


大きな総合病院はとにかく待たされるのが困ったものです。


これから家に帰っても3時は過ぎるし、ドライブって感じではないなぁ……と、病院からの帰り道をトボトボ歩いている時、トヨタのディーラーが目に入りました。




このディーラー、以前にも紹介した事がありますが、その時は『神奈川トヨタ 金沢店』でした。







昨年、東京のトヨタディーラー網が統一されたのに続き、神奈川も統一されたか……と思ったものの、そうでもないようです。


ネットで検索したところ、トヨタモビリティ神奈川は、会社名としては「神奈川トヨタ自動車株式会社」であり、トヨタカローラ横浜(株)、ネッツトヨタ横浜(株)、ネッツトヨタ湘南(株) と合併して神奈川トヨタが存続会社となった模様……横浜トヨペットは含まれてないんですね。


もともとトヨタディーラーは、他の国産車のディーラーの様にメーカー直営ではなく、地場資本の別会社が多いので、簡単にメーカーの思惑通りにはいかないのでしょう。


もっとも、既に全系列店で全トヨタ車の全車併売が開始されている為、追々統一に向かうのではないでしょうか。





ただ、このディーラー網の統一って、トヨタにとっては結構リスキーだと思うのですがねぇ。


前述の通り、トヨタディーラーは地場資本の別会社が多く、系列間で販売競争をしていました。


日産やホンダがトヨタのライバルとして力不足になってからも、トヨタのライバルはトヨタであり、熾烈な販売競争は続きました。


トヨタの強さは、この販売力の強さも大きな要因だった筈です。


販売各社は、自分たちの系列で扱っている車が少しでも魅力的な車になる様、ユーザーの声をメーカーへ届け、トヨタ車の商品力はアップしていったのです。


ですが、系列が統一されてしまうと、トヨタ車同士の切磋琢磨は無くなってしまうでしょう。





さらに気になるのは、トヨタに先行して系列を統合した日産やホンダが成功していないという事。


全店で全車種扱うようになった結果、どの店舗でも売りやすい車しか売らなく(売れなく)なりました。


ホンダも日産も、軽自動車(N-BOXやルークス)が売れ筋の中心で、それに コンパクトカー(フィットやノート)が絡む程度。


親父がフィットに乗っていた頃、ホンダディーラーに行ったことがありますが、展示車も試乗車も軽自動車ばかり……もはや軽自動車ディーラーと言っても差し支えない状態でした。


軽自動車ディーラーじゃ、レジェンドやNSXといった高級車を買いたいとは思わないでしょ。


店舗の雰囲気作りは大事だと思いますよ!


まぁ、トヨタは表向き軽自動車を扱っていませんし(裏でコソコソPIXISを扱ってますけど)、軽自動車ディーラーと化す事は無いと思いますが……売りやすい車以外は淘汰されてしまうなどは有るかもしれません。





ユーザーにとっては、どのトヨタディーラーに行っても全てのトヨタ車を買う事が出来ますし、別系列のディーラー間で値引き額を競い合わせる事が出来るなどの利点は考えられますが、前述のようなマイナス面があるかもしれません。


長い目で見た時、今回の系列再編が 凶 と出なければ良いのですがね。
Posted at 2020/11/04 20:23:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | TOYOTA | 日記

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