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2019年05月22日

アイルトン・セナ 輝きの瞬間

アイルトン・セナ 輝きの瞬間 今日、外出中にスマホを弄っていると、グーグルのアプリに表示される おすすめの記事 に YouTube の動画がありました。


その動画のタイトルは “Top 10 Moments of Ayrton Senna Brilliance” 。


日本語にするなら『アイルトン・セナ 輝きの瞬間 トップ10』と言ったところでしょうか?








何故、この時期にアイルトン・セナ?


5月1日ならともかく……。


Googleのアプリで表示されるのは、その人のGoogleアカウントで検索された内容の傾向から、趣味、嗜好を考慮されて表示されるのは分かっています。


まあ、私の嗜好は、アイルトン・セナ が どストライクなので、この動画を勧められる事は100%正解なのですが……。


ここ最近、アイルトン・セナ、及び、セナに繋がるような事をGoogleで検索した事が無いのです。


確かに昨日、ニキ・ラウダのブログを書くために、昔のF1に関して検索はしました。


ニキ・ラウダ本人の事……。


ラウダに関わった、ジェームス・ハント、ネルソン・ピケ、アラン・プロスト……。


ラウダの所属したチームとマシンとして、マーチ(721)、BRM(160)、フェラーリ(312T)、ブラバム(BT46、BT46B、BT48)、マクラーレン……。


それら検索ワードの何れも、アイルトン・セナに繋がるものは有りません。(ま、強いて言うなら、プロストはセナに繋がるかも)


昨日のブログに、若干セナ絡みの記述がありますが、あの程度の事なら熟知しているので、改めて調べるまでもありませんし。








突然、スマホに現れたセナの記事に当惑しつつ、興味が無い訳ではありません。


ですが、出先でスマホの小さい画面で動画を見るのも何なので、家に帰宅してからPCでゆっくりと見ました。


動画は FORMULA 1 公式チャンネルの物でした。



公開日時は 2019/05/01 …… やっぱりね。(ちなみに、昨日の日付でニキ・ラウダに関する動画がいくつか公開されています)


さて、動画の中身はというと……








10位 1993年 イギリスGP(シルバーストーン) 決勝


当時のシルバーストーンは今以上の高速サーキットで、最強ルノーV10エンジンを積んだ空力マシンのウィリアムズFW15C相手では、非力なカスタマー仕様のフォードV8エンジンを積んだマクラーレンMP4/8では如何にセナと言えども敵いっこない―――そんな状況でありながら、セナは、スタートで出遅れたプロストを6周に渡って抑え込んだ……ってところでしょうか?(英語は良く分からん)


9位 1990年 スペインGP(へレス) 予選


えっと、このGPで通算50回目のPPを獲得しているセナ。ナレーションにもある通り、チームメイトのベルガ―に約1.3秒の大差をつけてはいますが……。
ベルガ―は予選5位であり、2位のプロストとの差は約0.45秒と “セナにしては” 平凡です。
何で、この予選が9位なんだろ?


8位 1986年 スペインGP(へレス) 決勝


トップを走るセナのロータス・ルノーに迫るマンセルのウィリアムズ・ホンダ。
ホンダの圧倒的パワーに加え、フレッシュタイヤに履き替えたマンセルとのペースの差は明らか。
それでも、セナはマンセルをギリギリ抑えきって優勝を果たします。
この時の2台の0.014秒差というのは、2002年のアメリカGPで、その年に17戦15勝と圧倒的に強かったフェラーリが「他の車なんて眼中にねぇよ」とばかりに2台仲良く並んでゴールした時に記録した0.011秒に破られるまでは史上最少僅差でした。


7位 1992年 ベルギーGP(スパ) 練習走行


セナの前方を走っていたエリック・コマスのリジェがクラッシュ。
セナは、マシンをコース上に停め、コマスを救出する為にコマスのマシンに駆け寄っていきます。
まー、美談なんだけどさぁ……危ないよねぇ。
マーシャルが赤旗提示してるって言っても、後続車はレーシングスピードで走ってるんだし……。(良い子のみんなは真似しちゃダメだよ!)


6位 1988年 日本GP(鈴鹿) 決勝


初のチャンピオン獲得が掛かったレースで、セナはスタート時にエンジンをストールさせると言う致命的なミスを犯してしまいます。(後方では、中嶋もストール…)
PPから一気に中段まで沈みますが、ここから驚異的な追い上げを開始します。
途中から降りだした小雨もセナに味方し、28周目のホームストレートでプロストをかわしトップに立ちます。

その後も、セナはプロストを寄せ付けず、トップでゴール、念願のワールドチャンピオンに輝いたのです。


5位 1993年 ヨーロッパGP(ドニントン) 決勝


ウィリアムズのマシンとは絶望的な性能差があったセナのマクラーレンですが、前戦のブラジルでは突然の雨が味方し、見事勝利。
そして、第3戦の舞台、ドニントンも雨のレースとなります。
予選では、2台のウィリアムズだけではなく、ハイテクマシンB193を投入したベネトンのシューマッハにも先を越され、4番手からのスタート。
スタートで出遅れたセナは、ザウバーのベンドリンガーにも先行されますが―――2コーナーでシューマッハをパスしたセナは、オールドヘアピンでベンドリンガーを大外から豪快にかわしていきます。
セナの勢いは止まらず、ヒルをかわして2位に上がると、メルボルンヘアピンでトップのプロストもあっさりと攻略。1周目のコントロールラインをトップで駆け抜けます。
セナは、2位のプロストより4秒も速いラップを刻み、一気に差を広げていきました。
はっきりとしないブリティッシュウェザーは、各チームのタイヤ選択を悩ませます。
前戦のブラジルで致命的なミスをしたウィリアムズは、早め早めのタイヤ交換を行い、セナからトップを奪い返します。
しかし、小雨の中、スリックで我慢して走り続けたセナが再逆転。
「雨のセナ」の本領を発揮したセナは、一時、全車を周回遅れにしてしまうのです。
最終的に、2位のヒルだけは同一周回となりましたが、3位のプロストは、セナの周回遅れでゴールする事に。
レース後の会見でプロストがマシンの不調を口にした時、セナは「僕のマシンと交換してあげようか?」とジョークを言ったのでした。


4位 1984年 モナコGP(モンテカルロ) 決勝


セナの名を一躍有名にしたのが、このレースです。
大雨の中で行われたレースで、セナは予選13位から順位を上げていきます。
当時のターボエンジンは、パワーはあるもののドライバビリティは良くなく、屈指の難コースのモナコは、少なくなった(て言うかティレルとアロウズだけ)NA勢でも勝負になりそうなコース。
そんなコースで大雨となれば、マシンコントロールは困難を極めます。
大メーカー製のワークスエンジンを積んだトップチーム勢が苦労する中、プライベータ―のハートエンジンを積んだ弱小トールマンのセナが次々に順位を上げていき、31周終了時にはトップのプロストの7秒後ろにまで迫ります。
プロストは危険を訴え、それが受け入れられて次の周に赤旗が提示されます。
プロストはホームストレートにマシンを止め、その横をセナが駆け抜けていきました。しかし、レースは31周終了時の順位で確定、セナは7秒差の2位と言う結果となりました。
あと数周レースを続けていたら―――誰もが考える “if” そして、誰もがセナが勝っただろうと思ったのでした。

実は、このレースには、もう一つの “if” があります。
大雨の中、周りの車たちよりも速いペースで走ったセナ。しかし、誰よりも速かったわけではありません。DFVエンジン搭載車、ティレルのステファン・ベロフが、セナよりも速いタイムを刻み、3位を走っていたのです。
もしレースが続いていたら―――勝ったのはセナではなくベロフだったかもしれません。
しかし、3位でゴールした筈のベロフの事は、公式記録には残っていません。
この年のティレルは水タンクのレギュレーション違反―――所謂 水タンク事件でティレルで出走したドライバーの記録・ポイントが全て剥奪されてしまうのです。
一方で、ベロフはこの年、ワークスポルシェで世界耐久選手権にも参戦しており、こちらではチャンピオンを獲得しています。
ベロフは翌年もF1はティレルで、またワークスポルシェではありませんがCカーのレースにも参戦します。
しかし―――世界耐久選手権第7戦スパ1000kmにて、ベロフは事故死してしまうのです。
「ベロフが生きていれば、ドイツ人初のF1チャンピオンはミハエル・シューマッハを待つまでもなく誕生していた」
そう人々に言わしめるのも、1984年のモナコGPの走りがあったからでしょう。


3位 1985年 ポルトガルGP(エストリル) 決勝


F1 二年目のシーズン、ロータスのシートを手に入れたセナは、第2戦のここポルトガルで初のPPを獲得します。
決勝は雨。
その雨は、いわくつきとなった前年のモナコGP以上の大雨で、他の車たちがスピン・コースアウトを繰り返す中、セナだけが安定したラップを刻んでいきます。
プロストやロズベルグと言った名手たちですらスピンアウトしてリタイヤするほどの悪コンディションながら、レースが途中で止められることはありませんでした。
セナのラップがあまりに速い為、レースコントロールが悪コンディションと認識できず、赤旗を提示しなかったと言われています。
セナは、PP、優勝、FL のハットトリックを、いずれも初で達成しました。
1984年のモナコGPに続き、「雨のセナ」を印象付けたレースでした。


2位 1991年 ブラジルGP(インテルラゴス) 決勝


地元で勝てない―――。
過去7回、セナは母国GPで勝利を逃してきました。
1988年から、最強マシン マクラーレン・ホンダを手にしても、それは変わりませんでした。
スペアカーのレギュレーション違反で失格になったり、トップ快走中に周回遅れに接触されたり(しかも、それは元チームメイトの中嶋でした)。
それでも、この年はそんなジンクスも遂に破る事が出来る。
セナに迫っていた2位のマンセルがギアボックスのトラブルでスピンし、リタイアした時、観客席を埋め尽くしたパウリスタはそう思った筈です。
しかし―――。
コックピット内のセナと、マクラーレンのピットにそんな楽観的な考えは微塵もありませんでした。
ギヤが無い―――。
次々とギヤを失う中、母国GPの初優勝に向かって懸命にドライブするセナ。
しかし、最終的には6速だけで走る事になります。
テクニカルなインフィールドもあるインテルラゴスでトップギヤの6速だけで走るのは無理があります。
パトレーゼが迫ってくる。
観客はもちろん、放送席ですら、ペースをコントロールしているクルージングだと思っている。
しかし、クルージングにしては差が詰まり過ぎです。
セナの体にシートベルトが食い込む―――体力は限界だ。
「また、勝てないのか?」
何度も諦めかけたセナ。
しかし、セナを象徴する “雨” がインテルラゴスの空から落ちてくると、パトレーゼも無理は出来なくなり、遂に母国での優勝を勝ち取るのです。
地元TV局が傍受したチーム無線で、セナの歓喜の叫び、そして 嗚咽が聞こえてきます。
ウィニングランの途中で力尽きたセナは、マーシャルカーに乗せられてパドックに戻ってきます。

表彰台でトロフィーを高々と掲げようとするセナ。
しかし、腕の痛みから、トロフィーの重さですら満足に持ち上げる事が出来ません。
そんなセナを、表彰台の下から支えようと手を差し伸べるロン・デニスの姿にグッときます。


1位 1988年 モナコGP(モンテカルロ) 予選


ああ、やっぱり1位はこれですか。
セナと言えばモナコ。
セナと言えば予選、PP。
セナは、圧倒的な速さで予選を駆け抜け、2位のチームメイトのプロストに約1.5秒の差をつけてしまったのです。
1ラップ約80秒と短いサーキットのモナコで……
屈指のドライバーズサーキットであるモナコで……
しかも、対象となったのは同じマシンに乗るチームメイトで……
そして、そのチームメイトとは、あのアラン・プロストで……
3位のフェラーリ、ベルガ―に至っては約3秒もの大差をつけてしまっています。
この年の鈴鹿で「神を見た」と言い放ったセナですが、私にしてみればここでのセナが神に見えました。








個人的には1992年のモナコGPが無いのは何で? って思いましたが、確かにセナが輝いていた瞬間の数々でした。


FORMULA 1 公式チャンネルの動画を見たついでに、もう1つ、同じ日に登録されたセナ絡みの動画があったので、それも貼り付けておきます。

ブログ一覧 | アイルトン・セナ | 日記
Posted at 2019/05/23 01:05:21

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