
BMWジャパンに独占禁止法違反の疑いという記事が出ていました。
BMW日本法人についに公取委が立ち入り検査
傘下ディーラーに過剰な販売ノルマを課し、達成できない場合は新車を買い取らせていたとして、公正取引委員会は11日、独占禁止法違反(不公正な取引)の疑いで、日本法人「ビー・エム・ダブリュー」(BMWジャパン)へ立ち入り検査に入った。
記事の内容を簡単に書くと、BMWジャパンは達成困難な販売ノルマをディーラーに課したうえ、達成できない場合には「自社登録」を強いていた疑いがあるとの事。
自社登録?
そんなの、国内メーカーも含めてどこもやってることじゃん。
そう思いましたが、BMWジャパンがディーラー側に課したノルマは苛烈を極めていたようです。
東洋経済では7月にこの問題について、所謂「新古車」が市場にあふれる事情をリポートしていました。
中古車情報サイト「カーセンサーnet」で走行距離100km未満の中古車を検索すると、7月1日時点で849台がヒット。
この数字は同じドイツの高級車、メルセデス・ベンツの99台、アウディの6台と比べて著しく多い。
849台は確かに多いね。
BMWの国内新車販売の台数は約5万台。
実に、全販売台数の約1.7%が「新古車」となっています。
「新古車」の販売価格は1~2割ほど新車価格よりも安くなります。
自由にオプションを選ぶことは出来ませんが、その装備に納得できたならば“ほぼ新車”を1~2割引きで買えるのです。
顧客は安く買えるし、メーカーはより多くの車を販売できる―――まさに、ウィンウィンの関係……なんて筈は無いのです。
新車が1~2割安く販売されれば、その分、中古車市場での流通価格も下がる為、顧客の愛車の価値が下がり、ひいてはBMWブランドも毀損されるのです。
その事は、
日産の苦境に関して書いたブログでも述べました。
ブランドの毀損は、BMWのような高級車メーカーにとっては、他社以上に大きなダメージとなる事でしょう。
そんな事が、販売のプロに分からなかったのでしょうか?
BMWジャパンは「検査が入っているのは事実。公正取引委員会の検査に協力する」とコメントしています。
今回は、常磐道の煽り運転の件のような、BMWには謂れのないバッシングとは訳が違います。
BMWは、今後、どうなってしまうのでしょうか?
上の写真に特に深い意味はありません。(爆)
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BMW | 日記
Posted at
2019/09/13 06:51:22