
先週、
F1史上最速ドライバーは誰だ!? なるブログを書きました。
その中の、AIが弾き出した予選パフォーマンスによるランキングでは、セナ、シューマッハという伝説のドライバーに続いて、ハミルトンとフェルスタッペンという、現役ドライバーが続いていました。
先週のブログ中でも、私はフェルスタッペンが 現在の最強ドライバーであるハミルトンに匹敵する速さを持つドライバーと評しましたが、私の意見が正しい事を証明するかのようなコメントが、2009年のF1チャンピオンのバトンからありました。
ジェンソン・バトンは、チームメイトを圧倒しているマックス・フェルスタッペンについて、セナやシューマッハーを思い出すと語った。
この記事の中でも、予選成績でチームメイトとの勝敗を紹介しているのは、上記のAIが弾き出したランキングの影響なんですかね?
ざっと紹介すると、2016年はシーズン途中でトロロッソからレッドブルへと昇格したこともあって、ダニエル・リカルドには及ばなかったものの、2017年はリカルドに対し、予選で13勝7敗と勝ち越します。(ランキングでもリカルドを上回っています)
2018年は15勝5敗と、さらにリカルドを圧倒。(フェルスタッペンと組む事を嫌ったリカルドは、この年限りでレッドブルを離脱し、ルノーへ移籍してしまいました)
2019年はピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンに対して、それぞれ一度しか予選では負けませんでした。
上記の圧倒的な勝率の後にバトンのコメントが紹介されています。
「過去2年間、彼はチームメイトを完膚なきまでに倒してきた」
「そんなことは、長い間見られなかった。おそらくアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーの時代まで遡らなくてはいけないだろう。チームメイトをそんなに圧倒してきたドライバーは長い間いなかったと思う」
あれ? ルイスは? ハミルトンだって、チームメイトより速かったと思うが…。
もっとも、ニコ・ロズベルグは結構肉薄していたか。(特に予選は)
それとも、マクラーレン時代、自分(バトン)はハミルトンに負けてなかったと言いたいのかなー。(笑)
まあ、確かに17、18歳の若造の頃を除けば、あのリカルドを相手にしても上回ったし、フェルスタッペンは間違いなく速いと思う。
でも、私がフェルスタッペンを『セナ並み』と思ったのは、2016年のブラジルGPです。
この年のサンパウロは雨、いや、土砂降りで、ウェットタイヤですら機能せず、スピン&クラッシュが続出しました。
そんな中でフェルスタッペンは、セオリー通りにイン側を慎重に走るロズベルグを大外から豪快にぶち抜いていくのです。
その速度差は、まるでフェルスタッペンのラインだけ乾いていたんじゃ? と思わせるくらいでした。
この時、私は1993年のドニントンで開催されたヨーロッパGPのセナを思い出しました。
やはりレインコンディションだったレースで、セナはオープニングラップでごぼう抜きを演じるのですが、ザウバーのベンドリンガーをパスする時が、やはり大外から信じられない速度差でぶち抜いていったのです。
1993年はウィリアムズが圧倒的に強かったシーズンで、レインコンディションでなければ勝ち目がない状態でした。
そして2016年もメルセデスが圧倒的に強く、同様にレインコンディションでもなければ勝負にならないところも同じ。
これで、このレースをフェルスタッペンが勝っていれば、まさにセナの再来と思ったところですが、レッドブルはタイヤ交換のギャンブル(インターミディエイトへの交換)に出て、これが大失敗(16番手まで後退)。
まあ、その後、3位まで挽回する間にフェルスタッペンが行ったオーバーテイクはただ者ではないと思わせましたけどね。
その年、まだ弱冠19歳だったフェルスタッペンは、いずれベッテルが持つ23歳134日という最年少チャンピオンの記録を破ると思っていたのですが、今年 チャンピオンを獲得できなければ、最年少チャンピオンの記録更新は出来ません。
もっとも、今年の9月でやっと23歳です。
この先、何回 チャンピオンを獲得するでしょうか。
いずれ、フェルスタッペンもレジェンドと呼ばれる日がやって来るのではないでしょうか。
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F1 | 日記
Posted at
2020/08/29 00:35:28