
カーボンニュートラルが叫ばれる昨今、世界の自動車業界はEV一辺倒といった感じですね。
トヨタの豊田章男社長が「さまざまな選択肢を」というと、まるで環境の事を考えてないと補綴する有り様。
しかし、全てをEVにして良いのか?
また、モータースポーツはどうなるのか?
一応、サーキットレースではフォーミュラEが有りますが、参戦ドライバーは「F1に行けない」、もしくは 「F1のシートを失った」ドライバーって感じで、格下感が否めない。
これが、ラリーとなるともう絶望的。
競技区間(スペシャルステージ)も長いけど、SSとSS間を移動するリエゾン区間だって自走しないといけないのに、30分も充電なんてしてられないでしょ。
そんな、ラリー会場で これ以上ないアピールとなったのが、トヨタの開発する水素エンジンでしょう。
GRヤリスに水素エンジンを搭載したマシンが、先週末に行われた WRC第9戦ベルギーのスペシャルステージ(SS)をデモランしました。
ガソリンの代わりに水素を燃料とする水素エンジンは、当然のようにCO2を排出しません。
マフラーから排出されるのは水蒸気、つまり水です。
(まぁ、潤滑油は必要なので完全にCO2を排出しないとは言えませんが…)
しかし、我々 クルマ好きにとってうれしいのは、水以外にマフラーから排出される、エンジンサウンドでしょう!
そして、モータースポーツ関係者としても、燃料が変わるだけで、既存の技術が生かせるというのもうれしい技術だと思います。
そんな、業界大注目の技術を、さらに強くアピールするのがこの人なのですよね……
マスキングテープに隠されていたドライバー名……それはっ
ユハ・カンクネン!
って、ソッチじゃないでしょ!(カンクネンも レジェンド級ドライバーだけどさ)
モリゾウ選手こと 豊田章男社長 自ら、水素エンジンGRヤリスのステアリングを握り、デモランしていました。
ちなみに、カンクネンは前日にステアリングを握りましたが、この日はコ・ドライバーでした。
水素に関してもインフラ整備という難題は有りますが、インフラを整えるのはどこまで本気になるかに掛かっています。(そもそも、ガソリンスタンドだって、自動車の黎明期には無かったんだから)
電気は既に各家庭に届いているのでインフラ整備のハードルは低い様に思いがちですが、全乗用車をEVに置き換えるとなると、その規模や大パワー化など 相当にハードルが高いです。
もちろん、そこには向き/不向きもあります。(フォーミュラEは可能だが ラリーカーには向いてないし、シティコミューターには向いているが 長距離トラックには向いてない)
ラリーのSSを疾走する水素エンジンGRヤリスを見ていると、豊田章男社長が言っていた「さまざまな選択肢」が正解だったと思うのですがねぇ。
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Posted at
2022/08/25 15:45:59