
昨日のブログに書いた IDING のコンプリートカー M3C / S4 ですが、結構 注目の的になっていました。
そして、その殆どは年配の方でした。(まー、自分と同世代の人を “年配” と呼ぶのもどうかと思うが…)
BMWというメーカーに対するイメージって、世代によってだいぶ異なると思います。
最近のBMWって、メルセデスやアウディと並ぶ、ドイツ車の御三家と言われたりしますが、逆に言うと日本人にもお馴染みとなっている、一般的な乗用車となっています。
しかし、年配の方にとっては、単なる乗用車ではなく、走りの車というイメージだったんですよね。
私が初めてBMWを知ったのは……、やはり
“サーキットの狼” でした。(笑)
サーキットの狼で出てくる車たちは、いわゆるスーパーカー的な車が多かったのですが、その中で BMWだけは異質な車でした。(あと、乗っていたのが敵役の隼人ピーターソンだったってのも、読者の子供には…)
なので、この当時の BMWに乗っている方は、サーキットの狼世代よりも上の、私よりも年配の方かもしれませんね。(汗)
なお、当時はBMWを「ビー・エム・ダブリュー」とは呼ばず、「ベー・エム・ベー」って呼んでました。(ドイツ語読みするなら、本来なら「ベー・エム・ヴェー」でしょうけどね)
私らの年代がBMWを意識し始めたのは、
“外車=一部のお金持ちが乗る車” というイメージが段々と趣味車というイメージに変わり始めた頃と言えるかな。
BMWも初代3シリーズを出し、比較的低価格な車を出し始めた頃でした。
そして、BMWが本格的に日本で浸透し始めたのはバブル景気の頃で、このクルマが『六本木カローラ』と呼ばれたりしました。
それでも、
『他の人と違う車を好む人が乗る“外車”』って感じですかね。
このままだと、BMWは
“ベンツよりちょっと安価な外車” 程度のイメージにしかならなかったかもしれません。
しかし、BMW=走りの車 というイメージを持ち続けられたのは、このクルマのお陰だと思います。
E30で初めて設定されたM3は、歴代M3の中で唯一の直4エンジン搭載車でした。
BMWと言えばストレート6が代名詞ですが、モータースポーツで勝つ為に選ばれたのが直4エンジンだったのです。
E30 M3の成功で、BMWはモデルチェンジ後もM3を設定、しかしE36 M3に搭載されたのは直6エンジンでした。
E30 M3と違い、モータースポーツで勝つ事より、直6を搭載し、いかにもBMWというイメージリーダーカーとしての役割を持たせたのではないでしょうか。
BMWは、E46 M3 にも直6エンジンを採用。
実は、私が輸入車を買おうかと考え始めた時の最初の車が この E46 M3だったので、それなりに思い入れがある車です。(まー、買いませんでしたけどね)
この頃のBMWは、
『走り好きの人が乗る“欧州車”』かなー。
ちょっと潮目が変わり始めたのが E92 M3ですかねぇ。
E46までは直6を搭載し、BMWらしい高性能車という性格の車でしたが、E92では V8エンジンを搭載、どちらかというと高級路線に振ってしまった気がします。
個人的には「BMWは、マルチシリンダーに走らずにストレート6に拘って欲しかった」と思いましたね。
まぁ、E60 M5に搭載された V10に狂喜乱舞していたヤツが何言ってるんだ って話はありますけど…。(汗)
F80 M3で 直6に回帰した M3ですが、車の性格としては以前の様な M3ではなく、引き続き高級路線の車だと思います。
もちろん、高性能である事は確かなのですが、顧客が求めているのは「最高性能」な車ではなく「最高のグレード」な車であり、高性能は付加価値くらいでしかない気が…。
あと、この頃の BMWは 日本市場でメルセデスとの販売競争に明け暮れていて、ボリュームゾーンにはSUVがラインナップされました。
当然、数を売る為には大幅値引きも……。(マイナー直後のM3で200万円引きが提示され、
危うく買わされそうになりました)
この頃になると、普通のBMWは
『至ってフツーの車』、それが M になると
『高性能なブランド車』ってイメージ?(走りに拘る人は M2 に行ってた気がする)
そして現在のBMW。
いや、何も申すまい。(汗)
今後、BMWを含む欧州車は EVへと舵を切り、今までの車作りとは一線を画した車となっていきます。
BMWの将来はどうなっていくのでしょうかねぇ。
少なくても、フロントマスクがこうはならないで欲しいけど……
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BMW | 日記
Posted at
2023/01/13 13:25:10